前回のコラム(https://wirelesswire.jp/2020/09/77463/)では、スタートアップの多くは思った以上にユーザーの固定概念に捕らわれており、ポストコロナの時代にはユーザー獲得戦略の見直しをするべきではないだろうかと述べました。

では、具体的にはどのように戦略を変えていくべきなのでしょうか。

まず初めに、テレビや雑誌などの伝統的なメディアではイメージを中心とした広告を出稿することが多いのですが、その代わりにもっと具体性を持った広告を出すことです。

中高年や高齢者、そしてテクノロジーにあまり詳しくないユーザーがどっと増えたことからわかるように、サービスの利点がよく理解されれば便利なものは使ってみたいと思う人が多いのです。

例えば、動画の中で普通のユーザーが実際にそのサービスを使って生活の中で活かすシーンであるとか、 既存の他のサービスに比べてどれだけ得をするといった具体的なことを説明するのです。

また、口コミの力というのは案外侮れない、ということがわかりました。既存のメディアでほとんど宣伝していなくても、多くの新規ユーザーはそのサービスの名前を知っていました。

使い始めるきっかけは、身近にいる人の勧めや家族のコメントだったりしました。口コミの強烈さは、実は侮れないのです。

ですから、若いインフルエンサーを使って宣伝をするだけではなく、ランダムにユーザーを選んでサービスを使ってもらうことも重要でしょう。会社が無料サンプルを配るようなやり方ですね。

さらに、コロナが落ち着いたら、ショッピングセンターやコミュニティセンターなどで無料のセミナーをやったり、ワークショップをやるのも良いのではないでしょうか。 

実際に使い方を見せてもらえば、私も使ってみたいなと思うユーザーは多いはずですし、 口コミの影響力は予想以上です。こういった地味な普及活動の方が、莫大な広告費を使ってスポーツイベントに登場するよりも効果があるかもしれません。