■前回のあらすじ
滉平が自分の辛さをまったく理解してくれていないと悟った唯菜は、すべてを吹っ切ったように笑顔で嫁の役割を果たす。そして翌日、義母も何も言えないほど完璧に家事をこなし、娘を連れて家を出ていくのだった。【夫 side story】







妻の家出を知ったのは仕事から帰宅した夜遅くのことでした。朝の唯菜はとても機嫌がよく見えたし、いつも以上に明るく俺に「いってらっしゃい」を言ってくれました。俺はてっきり、妻が改心してくれたと安堵したのですが…。それはまったくの勘違いでした。

なぜ唯菜の言うことを信じようとしなかったのか…。こんなに近くにいたのに、自分の母親が嫁いじめをしていたことに気づけなかったなんて…情けなくて申し訳なくて涙が出ました。俺はどうしても謝りたくて夜中に妻の実家まで車を走らせたのですが…。



(ウーマンエキサイト編集部)