昼夜問わず泣きじゃくる赤ちゃんの対応に追われるママ。まとまった睡眠が取れず心身ともに疲弊しつつも「ママなんだから眠れなくて当たり前」と諦めていませんか? ママの睡眠不足はを放っておくと危険なんです! 森田 麻里子、伊田 瞳・著『子育てで眠れないあなたに』(KADOKAWA)より、ママドクターからの睡眠処方箋をお届け。<<『子育てで眠れないあなたに』の記事をすべて読む>>

赤ちゃんの夜泣きで考えられる原因の一つが、赤ちゃんの睡眠時間が足りているかどうかという点です。赤ちゃんの睡眠サイクルは大人と違うため、お昼寝と夜の睡眠を合わせて何時間くらい寝ているのかわかりにくいもの。

今回は夜泣きドクターとして活躍するもりたま先生(森田真理子先生)が、赤ちゃんの月齢・年齢ごとの睡眠時間の目安について解説します。

【赤ちゃんの夜泣き対策】夜の睡眠時間を早めた例

赤ちゃんの睡眠時間、 だいたいの目安【もりたま先生】

赤ちゃんに上手に寝てほしいと思うなら、赤ちゃんがそもそもどのくらい眠るものなのか、知ることが大切です。どのくらいの睡眠時間が良いのかというのは難しい問題ではありますが、いくつか大きな団体が推奨時間を発表しています。

子どもの睡眠時間の推奨(アメリカ国立睡眠財団)

生後0〜3カ月:14〜17時間

生後4〜11カ月:12〜15時間

生後1〜2歳:11〜14時間

生後3〜5歳:10〜13時間

ちなみに大人は7〜9時間です。どうでしょう、7時間眠れているママって、少数派かもしれないですね……。

世界保健機関も子どもの睡眠時間についてほぼ同じ推奨を出していて、唯一違うのは、4〜11カ月が12〜16時間になっているということです。

これらはお昼寝と夜の睡眠を合わせた、1日の合計睡眠時間なので、ちょっとピンとこないかもしれません。多くの赤ちゃんは、生後3カ月頃には比較的夜にまとまった時間眠るようになり、昼に起きている時間が長くなります。そうなると、昼と夜の睡眠で分けたほうが考えやすいですね。

夜の睡眠時間については、先ほどのアメリカ国立睡眠財団からも、世界保健機関からも、推奨は示されていません。ただし、子どもの睡眠不足の悪影響を調べた研究では、夜の睡眠時間が10時間を切ると肥満等が増えるといった結果のものがありますので、およそ10〜12時間を目安考えると良いと思います。

つまり、先ほどの1日の推奨睡眠時間から10〜12を引いた時間が、お昼寝の(合計の)目安時間ということですね。

【もりたま先生監修】赤ちゃんの睡眠時間に関する記事

もりたま先生(森田麻里子先生)監修の以下の記事も合わせてお読みいただくと、赤ちゃんの睡眠についてより深く知ることができます。

▶【医師監修】子供の理想的な睡眠時間はどのくらい?年齢(月例)別の平均まとめ
▶【医師監修】2歳児の理想的な睡眠時間と眠りのリズムの整え方

さて、それでは、ご自身の赤ちゃんに当てはめて考えてみましょう。実際のお子さんの睡眠時間と比べてどうでしょうか。この時間ぎりぎり、またはそれよりちょっと短いという子がほとんどではないかと思います。

もちろん、こういった推奨の時間はあくまで理想的な時間で、子どもたちの平均の睡眠時間とは異なります。推奨時間より短いからといって、すぐに大変なことが起こるわけではないですし、実際に短い時間の睡眠で十分という子もなかにはいるでしょう。

でも、今の時点で睡眠時間が短めだったとしたら、昼寝の時間をそれ以上減らすよりもどうやって増やすかを考えたほうがいいですよね。お昼寝も単に減らせばいいのではなく、「ちょうどいい」を目指すことが大切です。

(森田 麻里子、伊田 瞳『子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策』(KADOKAWA)より一部抜粋/加筆修正:マイナビ子育て編集部)

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書籍『子育てで眠れないあなたに 夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策』について

「ママは眠れなくて当たり前」……それって本当に「当たり前」ですか?

ママも無理をせず、周囲に「助けて!」と叫んでいいんです。

自身も子どもの夜泣きに悩まされたという2人のママドクターが、ママのこま切れ睡眠への対処法をご紹介。

海外の研究結果など、医学的根拠に基づいて赤ちゃん夜泣きや、ママがある程度まとまった睡眠を取るための方法をやさしく解説します。その日から実践したい、ママと赤ちゃんを救う睡眠サバイバル術をまとめた一冊です。

著者プロフィール 森田麻里子 先生
東京大学医学部卒、麻酔科医として働く。2017年に第一子を出産したものの、息子がなかなか寝ず途方に暮れる。睡眠不足で追い詰められるなか、夜泣きについての論文を読み漁って実践。その結果、何時間もかかっていた寝かしつけが3日で不要になる。その経験と知識を活かし、2018年に小児スリープコンサルタントとして活動を開始。

著者プロフィール 伊田 瞳 先生
昭和大学医学部を卒業後、同大学病院で呼吸器内科医・睡眠医療センターを併任。2017年長男の出産を機にママの「睡眠衛生」が劣悪な状況のまま放置されている現状に気付き、雑誌の監修やSNSでの発信を通して改善に取り組み始める。Twitterの言語解析を用いたママの睡眠衛生に関する研究も行っている。

イラストレータープロフィール さざなみさん
イラストレーター。Twitterで育児漫画やコミックエッセイを執筆。香川県出身の2児の母。著書『「どんなときでも味方だよ」って伝えたい! 〜親子のコミュニケーション、試行錯誤中! 〜』(KADOKAWA)