「防災ってRPGに似ているんです!」防災のプロとして活躍する国際災害レスキューナース・辻直美さんと現役パパの漫画家・エイイチさんの最新刊『防災クエスト』(小学館クリエイティブ)より、家族みんなでできる防災をご紹介。家族というパーティで協力してアイテムをそろえ、レベルを上げる……。「防災クエスト」はじまりはじまり!<<連載『防災クエスト』で防災をもっと知る>>

乳幼児との避難はどうしたらいいの?

乳児はスリングや抱っこひもを使い、自分の前方で抱っこして逃げましょう。抱っこひもの場合、手足が外に出ていると危険です。おくるみ(アフガン)やバスタオルなどを上から掛けて、なるべく手足が出ないように工夫しましょう。

2、3歳の幼児の場合、普段は走り回る活発な子であっても、被災時は怖がって歩けなくなることがよくあります。そんなときは、シーツなどを使っておんぶするのも手です。つい焦って「急ぎなさい!」「早く歩きなさい!」と言ってしまいがちですが、言えば言うほど、子どもは動けなくなってしまいます。まずは「大丈夫だよ」「一緒に逃げようね」と声をかけ、抱きしめてあげましょう。そのあとで逃げることをオススメします。

ペットは避難所に連れていけるの?

環境省は、ペットと一緒に避難する「同行避難」を原則としています。ただし、避難所には連れていけても、一緒には生活できない(同伴できない)ことがほとんどです。

ほかの避難者の迷惑にならないような準備も必要です。避難所にはいろいろな事情の方が集まっているので、なかには動物が苦手な人や、動物のアレルギーをもっている人もいます(私も猫を3匹飼っているので、そのへんはつらいところだと感じています)。

災害時もペットの安全と健康を守れるように、平常時からペットのための備えや対策について意識しましょう。またペット同行の避難訓練を行っている自治体もあるので、調べて、積極的に参加してみてください。

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(文・漫画:『防災クエスト』(小学館クリエイティブ)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『防災クエスト』について

「防災」と聞くと、「大変そうだな」「ハードルが高いな」と感じがちですが、そんなことはありません。災害は怖いけど、防災はおもしろいんです。

本書は、子どものいる家庭に最低限知っていてほしい防災の知識を、RPG(ロールプレイングゲーム)風のマンガで紹介する本です。防災はRPGに似ています。だれもが最初はレベル1。そこから少しずつ経験値を積み、スキルを覚えて、パーティ(家族)で力を合わせて災害に立ち向かう。本書では、防災スキルを覚えるための13のミッションを紹介しています。知るだけでOKの簡単なものから、少し難易度が高いものまでさまざまですが、どれもゲーム感覚で取り組めるものばかり。防災に取り組んでいるのはママだけ、という家庭が多いかもしれませんが、パパも子どもも一緒になって、遊びながら防災に取り組めます。

著者プロフィール 辻 直美さん
国際災害レスキューナース。国際緊急援助隊医療チーム(JMTDR)や災害派遣医療チーム(DMAT)にも所属。
吹田市民病院勤務時代に阪神・淡路大震災で被災し、実家が全壊。その後赴任した聖路加国際病院で勤務中、地下鉄サリン事件の救命活動にあたり、本格的に災害医療活動を始める。東日本大震災や西日本豪雨(平公式サイト:成30年7月豪雨)などで救助を行う一方、ナースの育成や企業・行政向けの防災セミナーも行っている。看護師歴29年、災害レスキューナースとしては26年活動。大阪市防災・危機管理対策会議で防災専門家として活動中。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)など。
Instagram:@nao_saigairescue

漫画家プロフィール エイイチさん
イラストレーター、漫画家
1児の父。デザイン会社勤務を経て、「子育てや家事にもっとかかわりたい」という思いからフリーランスに。テレビや全国誌、書籍にて芸能人の似顔絵、挿絵、漫画などを描いているほか、絵本『いっしょのちがうもの』(絵本塾出版)の絵を担当したり、学校の教材や地方公共団体の啓発動画のアニメーションを制作したりするなど、多様なコンテンツを手がける。著書に『スキンヘッドパパの育児日記』(日経BP)など。
公式サイト:https://a-ichi.jp/