夫婦でお金の話ができない、今の貯金額でいいのか不安など悩みがつきない共働き家庭の家計管理。そこで、家計の悩みをクリアにして「貯まる」仕組みづくりができる書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)から、教育費や、お金についてのよくある相談をご紹介します。<<連載『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』の他の記事も読む>>

「妻の収入を全部貯める」という落とし穴

共働きで、夫の収入で暮らし妻の収入は全額預金するという一見良さそうなこの貯め方、実は少し危険です。

共働きのご家庭の場合、収入は全て「家族のもの」として考えるという原則をお伝えしましたが、口座に入っているお金はあくまで口座名義人のもの。どちらかの名義の口座だけ貯まっていくと思わぬトラブルが起こるかもしれません。気を付けたい3つのケースを次にご紹介します。

ケース1:住宅ローンを繰り上げ返済する場合

夫名義で契約した住宅ローンの繰り上げ返済を計画することもあるでしょう。そんな時に、妻の名義で貯めていた預金から、まとまった額を繰り上げ返済に充てると「妻が夫にお金を贈与し、夫がそのお金でローンを繰り上げ返済する」とみなされてしまいます。年間110万円までの贈与は贈与税がかかることはありませんが、それ以上の金額を妻の預金から繰り上げ返済するのは十分に気を付けましょう。

ケース2:万が一のことがあった場合

死亡するとその本人の口座が凍結され、相続の手続きが終わるまで使えなくなるので、自分名義の預金がほとんどない状態で相手に万が一のことがあった場合に、お金を使うのが難しくなります。

口座凍結後も手続きをすれば多少は引き出すことができるとはいえ、家族が死亡するという一大事にそのような手間をかけるのはできれば避けたいものです。

ケース3:離婚の可能性がある場合

万が一ではなくとも、離婚や別居の可能性が出たときもトラブルになることがあります。何らかの理由で妻が子どもを連れて離婚するようなことが起きたとき、あるいは家庭内暴力などでやむを得ず急に家を出る必要があったとき、妻が引き出して使えるお金がないと困ってしまいます。別居期間中も話し合って婚姻費用や子の養育にかかる費用を受け取ることができればいいのですが、そうできない状況も考えられます。それほど可能性の高いことではありませんが、起きてしまってからは取り返しがつかないので、預金の配分も計画しておきたいところです。

年収の比率で貯蓄の比率も決めておく

預金はできる限り夫婦それぞれの年収の比率で行うと安心です。ボーナスの有無や金額によって年収の比率と月収の比率は違います。おおよそで構いませんので、年収の比率で預金の比率も決めておきましょう。

(塚越菜々子『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』(翔泳社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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書籍『書けば貯まる!共働きにピッタリな一生モノの家計管理』について

「子どもの教育費や将来のお金の不安があるのになかなか夫婦で話ができない」

「そもそも、何から始めていいのかわからない」

という共働き夫婦必見!

共働きの家庭に特化して年間200件の家計見直し相談を行っている人気ファイナンシャルプランナーの著者が、「貯まる仕組み」ができる4ステップを解説。

具体的な項目が掲載されたシートに書き込んでいくだけで、家庭のすべてのお金が整理でき、自動的に貯まる一生モノの家計が完成します。

夫婦のお金の話し合いのきっかけとしても活用してみてください。

【4ステップで「貯まる仕組み」づくり! 】

◆<ステップ1>わが家の家計の健全度合いをチェック!

家計の現在地を確認し、目的地までの距離を把握します。

◆<ステップ2>何にお金を使ってきたかチェック!

わが家のお金の使い方に合わせた予算を考えます。

◆<ステップ3>貯める必要のあるお金をチェック!

「いくらお金を貯めたらいいか」を計算します。

◆<ステップ4>家計で見直せるところをチェック!

支出を減らし、貯金を増やすポイントを探ります。

塚越菜々子さんのプロフィール

株式会社KANATTA代表。ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、公的保険アドバイザー。税理士事務所で10年超勤務。延べ500社以上の決算業務や確定申告に携わる。会社の労務・税務にかかわる中で、一般生活者のマネーリテラシーの底上げの必要性を実感し、2016年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。保険や金融商品を取り扱わない独立系FPとして、主に共働き世帯の女性を中心に年間200件の家計相談を行う傍ら、運用経験の全くない女性向けの確定拠出年金・つみたてNISAセミナ―や、公的年金セミナーなど多数開催。
YouTubeやSNS等でもわかりやすい情報を積極的に発信している。

オフィシャルサイト:「ママスマ・マネー」