お笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さんと夫の芸人・チェリー吉武さんが、第一子誕生後初のYouTube動画を投稿し、「お産のフルコース」だったという出産について語りました。あらゆる手を尽くしても生まれず、緊急帝王切開になったとき、助産師さんは熱く励ましてくれたといいます。

あらゆる手を尽くしても産まれず……

たんぽぽ白鳥久美子さんオフィシャルブログより

白鳥久美子さんは今年8月に第一子を出産。3310gの大きな女の子で、産まれるまで白鳥さんは3日間にわたり分娩室で戦ったといいます。チェリー吉武さんは当時ブログで、「3日間戦いながら病院の先生、看護師さんたちに助けてもらい最後は帝王切開になりましたが立派に奥さん産んでくれました」と明かしていました。

それからおよそ3ヶ月。白鳥さんの体も回復し、赤ちゃんのいる生活も安定してきたそうで、久しぶりに夫婦のYouTubeチャンネルに動画が投稿されました。そこで明らかになったのは、白鳥さんが3日間かけて「お産のフルコース」を体験していたということでした。

実は、白鳥さんは妊娠糖尿病になっており、栄養士さんと相談しながら食事制限など頑張っていたそう。赤ちゃんがお腹の中で大きく育ちすぎないよう抑えつつ過ごしていたものの、やはり大きめで「このままだと母子ともに良くない」という判断により、予定日より早めに子宮を収縮させる陣痛促進剤などを使用して出産することになったそうです。

ところが、陣痛促進剤が効かない。次に、「お産の次に痛いと言われてるやつ」だという「お股に入れて子宮口を広げる器具」を使ったものの、なぜか痛いだけで子宮口は全く広がらず、「鉄壁の守り」が崩れません。そこでバルーンで拡張しようとするも、これも効かない。別の促進剤を使ってみても、これも効果がなく、産道に手を入れて触診する「内診グリグリ」で確認したところ、赤ちゃんの頭はまだ骨盤にはまっていなかったといいます。

医師は「もうやれることは全部やった」「お母さんもつらいでしょう」と言い、母子の安全のためにも緊急帝王切開を決定。まさに壮絶な「お産フルコース」だったのですね。

帝王切開については、「ちゃんと産んであげられなかった。私ダメな母親」「ちゃんと自然分娩で産みたかった」と落ち込んでしまう母親も少なくないため、医師も「大丈夫ですか?」と気遣ってくれたそう。そして白鳥さんの心に強く残ったのが、助産師さんの言葉でした。

「赤ちゃんが大きくなっちゃうのも、妊娠糖尿病にかかっちゃうのも決してすべてお母さんが悪いわけではありません。帝王切開になっちゃったっていうのも、これは誰がこういうふうになるかなんてお医者さんですらわからないことです」

「赤ちゃんはね、きっとお母さんの体の中にいたかった。お母さんと一心同体でいたかったんだね。お母さんがきっと大好きな子ですよ」

「お母さんは赤ちゃんを無事にこの世界に運んでくる船だと思って。無事に港におろすって役目を果たせばいいんです。だからね、自然分娩がすべて正しいとかそういうことじゃないんです。自分を責めないでくださいね」

助産師さんからこのように励まされ、涙がこぼれたという白鳥さん。温かい言葉を受けて、「帝王切開でもしっかり産むぞ」という気持ちになったそうです。動画の最後、出産を振り返った白鳥さんを、チェリーさんは「産んでくれてありがとうございます」と労いました。

【赤ちゃんが産まれました㊗️】出産時に体験したお産フルコースとは!?

帝王切開は母子に危険があるときに選択される

帝王切開は、経腟分娩では母子に危険が伴うと判断された場合に行われます。リスク回避のために開腹手術により赤ちゃんを取り出すのです。開腹手術であることから、産後の母体の負担は経腟分娩以上です。

「予定帝王切開」の場合は、経腟分娩によるリスクがあると妊娠中に判断され、あらかじめ出産日(手術日)を決めて行います。

一方、「緊急帝王切開」は、分娩中に胎児か母体のどちらか(あるいは両方)に予期しなかった緊急事態が発生した場合に行われます。お産では、出産の前に胎盤がはがれてしまったり、赤ちゃんの心拍数に異常があったり、陣痛が開始してからお産の進行が止まってしまったりなど、様々なトラブルが起こり得ます。そうした場合などに、緊急帝王切開すべきと判断されることがあります。

白鳥さんの動画でも紹介されたように、帝王切開となったことを「自然に産めなかった」と落ち込んでしまったり、自分を責めてしまうお母さんもいます。残念なことに、帝王切開への偏見から「陣痛がなく楽な出産」などと思い込み、お母さんを責めたり、軽んじたりする人もいるようです。

また、薬を使った陣痛誘発や分娩誘発に関しても「自然なお産ではない」とナーバスに感じてしまう方もいるようですが、しかし、帝王切開も誘発剤も、専門の医師が母子の状況からメリットとデメリットを考慮し、ベストな方法を判断した結果です。

大切なのは「どう産むか」ではなく、母子の命を守ることです。もし不安なことがあれば「なぜそうする必要があるのか」医師に聞くようにしましょう。すべてのお産は素晴らしいことであり、そこに優劣は一切ありません。