江崎グリコは11月2日、京都大学大学院教育学研究科・明和政子教授によるセミナー「科学からひも解く"男性育児"」を開催しました。今回、そのセミナーの中から、「親性脳(おやせいのう)」や、父親と赤ちゃんとの関係性についての内容をご紹介します。

「親性脳」説明の様子

育児経験を通して、次第に「親性脳」は作られる

そもそも、今回のテーマである「親性脳(おやせいのう)」とは一体何なのでしょうか? 明和教授によると、「“親性脳(おやせいのう)”とは、子育てする時に目立って活動する神経ネットワークのこと。親になった時点で自然に芽生えるものではなく、育児経験を通じて次第に形成されていくもので、そこには生物学的な性差(男女差)はありません」とのこと。

では、育児に対する意欲や関心が高くない男性でも、親性脳を発達させるために効果的な育児行動には、一体どのようなものがあるでしょうか。明和教授は、「親子の直接的な身体接触をともなう“オムツ替え”と“授乳”が特に効果的」と話します。ここで感じた心地よさや安心感は、乳児期以降の対人関係の基盤となるため非常に重要な愛着形成につながっていくそうです。

また、授乳について男性がミルクをあげる場合でも同様の効果を得られるのかを質問したところ、明和教授は「もちろんです。“誰が授乳をするのか”は関係なく、なじみのある誰かが赤ちゃんにやさしく触れながら、ほほ笑み、声を掛けながら授乳することが重要です」と語りました。

育児は仕事のパフォーマンスも向上させる

「育児経験を積めば積むほど赤ちゃんの様子に敏感となり、また、何が起こっているかを前頭前野でイメージできる選択肢が増えていきます。育児の臨機応変な課題解決力を身につけることは、仕事のパフォーマンス向上にも通じるため、ビジネスパーソンとしての人材価値を高める絶好の教育機会です」と明和教授。「育児休業制度を拡充して、従業員に子育て経験を積ませることは、企業の利益にもつながるはず」と語ります。

ただし、経験を積めば積むほど、理想的な親性脳を発達させることができるとは限らないそう。「なぜなら、子どもだけでなく、親も社会のなかでゆっくりと育まれるべき対象だからです。もっとも必要なことは、社会が親性に対する科学的な理解を深め、社会がなすべきこと、できることを具体的に議論する空気を社会全体で高めること。企業には、産休・育休を国内研修のように位置付け、従業員をサポートする支援を積極的に提供してもらいたいと思います」と明和教授は語りました。

Glicoグループでは、妊娠からの1000日間を子どもの基礎をつくる大切な時期と捉え、その時期の子育ての課題解決を目指す「Co育てPROJECT」を実施。社内においては、全社員を対象に1ヶ月間の育休取得を必須化した制度「Co育てMonth」の導入や、「男性育休」をテーマにした社内イベントなどを開催。社内外において、家族のコミュニケーションや育児協同を促し、良好な関係づくりを促進する取り組みとして展開しています。

<Glicoの「 Co育て 」を支援する主な商品・サービス>

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江崎グリコ

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(マイナビ子育て編集部)

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