東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。

この記事のライター ブックハウスカフェ 岩切もも
東京・神保町にある絵本の専門店ブックハウスカフェに勤務。店内には約1万冊の絵本が揃い、働き始めてからたくさんの絵本に触れ合ったことで、絵本好きになる。赤ちゃんから大人まで楽しめるイベントを毎月多数開催していて、運営スタッフとしても活動中。

ホームページ https://www.bookhousecafe.jp/
Instagram @bookhousecafelove

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0歳向け

『ひよこさん』(作:征矢 清、絵:林 明子/福音館書店)

ひよこさんはひとりでお出かけ。でも外はだんだん暗くなってきて、夜になってしまいました。歩けなくなってしまったひよこさんは、葉っぱのお布団で眠ることに。すると、だれかがやって来て、ひよこさんをあたためてくれます。ひよこさんが目をさますと、それは、お母さんでした。そして、ひよこさんとお母さんは一緒におうちに帰ります。

ブルーの空を背景にお散歩する黄色のほわほわしたひよこさんの姿や、「ひよこさん」という呼び名、ひよこさんを起こさないようにそっとやってくるお母さん、ひよこさんを見つめるお母さんの眼差し……絵本の至るところに優しくて温かい空気がただよう一冊です。読み終えたらぜひ裏表紙も見てみてください。お家の中でひよこさんが安心している様子から、おはなしが終わった後も柔らかい余韻に浸ることができます。

1歳向け

『どんぐりころちゃん』(作:みなみじゅんこ/アリス館)

わらべうた「どんぐりころちゃん」が絵本で楽しめる一冊です。「♪どんぐりころちゃん あたまはとんがって〜」とわらべうたにあわせて、どんぐりたちが踊ります! どんぐりたちを真似っこしながら、一緒に踊ってみよう!

子どもたちにとっても馴染みのあるどんぐりが主人公のわらべうた絵本です。どんぐりたちの踊りは子どもが真似しやすいように、とってもわかりやすく描かれています。歌の終わりの「ぽーん!」という掛け声でどんぐりたちと一緒にジャンプすれば、楽しさも倍増!

保育園や幼稚園でも人気の絵本なので、ぜひお家でも歌って踊ってお楽しみください! このわらべうたを知らない方は、巻末に楽譜・遊び方が付いているのでご安心を。体を使って楽しめる、秋にぴったりの絵本です。

2歳向け

『かぞえるえほん おやすみわんちゃん』(作:なかむら みはる/偕成社)

わんちゃんがお布団をひっぱってきました。お布団に入ってるのはなんわんこ? 1わんこ。ページをめくると、1匹増えてる! 2わんこ。さらに次のページも1匹増えて、3わんこ。どんどん増えて最後は10わんこ。これでおしまいと思ったら……。おやすみまえに、わんこをかぞえてみよう!

寝る前に癒されたい方には、小さくて元気なわんちゃんがたくさん登場するこちらの絵本がおすすめ。黒い線のシンプルなイラストなのに、どこかあったかい雰囲気のある絵本です。よーく見ると毛並みや顔が違っていたり、やんちゃそうな子、大人しそうな子、それぞれの性格も見えてきます。ぜひ、お気に入りの子や自分に似ているわんちゃんを探してみてください。白くてふわふわしたぬいぐるみを抱っこしたときのような安心感。寒い季節にお布団の中で楽しみたい一冊です。

3歳向け

『もりはみている』(作・写真:大竹 英洋/福音館書店)

静かな森の中。松の木の巣穴の奥からアカリスが見ている。杉の木のこずえのかげからゴジュウカラが見ている。ヤマナラシの木の上からは子グマの兄弟が見ている……。

厳しい自然の中で生きる野生動物を写した写真絵本。日々命がけで暮らす動物たちの撮影は容易ではなく、夜明け前から日暮れまで森で過ごし、けもの道をたどったり、ひとつの場所に座って待ち続けます。

著者は、北米ノースウッズをフィールドに自然やそこにすむ生き物を撮り続けている写真家の大竹英洋さん。じっとこちらを見つめる動物の目には、読者をどきっとさせる静けさと鋭さを感じさせます。実際の森の雰囲気を味わえる一冊。絵本の中で旅に出てみましょう。

4歳向け

『こんやはどんなゆめをみる?』(作・絵:工藤 ノリコ/学研)

「きみたちー、そろそろ寝る時間ですよー」とお母さんに言われて、5匹のこぶたの子どもたちは寝る準備を始めます。パジャマを着て、歯を磨いて、寝室へ。すると1匹が「今夜はどんなゆめをみる?」と話し出すと、他のみんなも「そうだなあ、こういうのはどう……?」と空想が始まります。ジャングルに行ったり、巨大タコと戦ったり、大きなプールで遊んだり……。話し込んでいるうちに朝になっちゃった! 仕方なく起きてドアを開けると、そこに広がっていたのは……。

『ノラネコぐんたん』(白泉社)のシリーズで大人気の工藤ノリコさんが贈る、おやすみ前にぴったりの絵本です。 文字は少なめですが、絵の描きこみがすごい! よーく見ると、みんなが大好きなあのキャラクターが描かれていたり、くすっと笑える描写がいっぱいです。寝ているときに見る夢って現実ではありえないようなちぐはぐな世界ですが、それがとっても楽しい一冊です。寝る前に読むと盛り上がってしまうかもしれませんが、その夜はきっと愉快な夢が見られるはず。

5歳向け

『ゆきのようせい』(作:松田 奈那子、監修:石黒 誠/岩崎書店)

森がすーんと冷たい空気に包まれたある朝、土の中で目を覚ました雪虫。生き物たちに冬の訪れを知らせに行きます。しかし仲間たちのようにうまく飛ぶことができません。ちょうちょさんに教えてもらいながら、なんとか飛ぶことができ、森のみんなに冬がくることを知らせに行きますが……あれ? もうみんな知っているみたい……。街に着く頃にはすっかり落ち込んでしまった雪虫。でも街の子どもたちが雪虫の存在に気がつきました。すると、嬉しいことが起きました!

雪虫は北海道・東北地方で主に見られる虫で、アブラムシの仲間。白くて、ゆっくりふわりと雪が舞うように飛ぶことから「雪虫」と呼ばれるようになったそう。「冬を告げる虫」として北海道の人々に馴染み深い雪虫が主人公のお話を、北海道出身の松田奈那子さんが描きます。人間と森の動物たちも同じ雪虫で冬の訪れを知る、自然と一緒に生きていることが感じられ、秋から冬に移り変わる今の季節にぴったりの一冊です。

まとめ

朝晩はひんやりする日が多くなってきたので、お布団の中でも楽しめる絵本を中心に紹介しました。

寝る前にもうちょっとだけ遊びたい、ゆっくり眠れるように心を落ち着かせたいなど、いろいろな夜があると思います。気分に合わせた絵本を選びたいときの参考になれば、嬉しいです。

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