『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。

執筆者プロフィール 渡邊大地さん
株式会社アイナロハ 代表取締役/札幌市立大学看護学部 非常勤講師
大学卒業後、会社員を経て、2011年に株式会社アイナロハを設立。2012年より「産後サポート “ままのわ”」事業をスタート。自治体の産後サポート事業、全国の産院での両親・父親学級の開催、講演など、多方面で活躍中。三児の父。
◆株式会社アイナロハHP:https://www.ainaloha.com/

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子どもって怖い話が好きですよね。ぼくも小学生のころ「こわい話」関連の本を何冊か持っていた記憶があります。我が家の小6の息子も『恐怖の○○』といった類の本を数冊持っています。

ですが、今や怖い話は本で読むものではなく、YouTubeで見るものになりました。子どもたちはしょっちゅう、子ども向けの怖い話動画を見ては、ひとりでトイレに行けなくなったり、歯ブラシを取りに行くにも「ついてきて」と言ってきたり。「だったら見なきゃいいのに」と思うんですが、自分が子どものころもそうだった記憶があります。

そんななか、ひとりでトイレに行けなくなった長女(小3)に、妻が「大きな声で歌を歌いながらトイレに行きなさい」と教えていました。

「何の歌を歌えばいいの……」と言う娘に、「なんでもいいんだよ、楽しい歌にしな!」と妻。

やがてトイレから聞こえてきたのは、

「♪カ〜ラ〜ス〜なぜ鳴くの〜 カラスの勝手でしょ〜」

昭和か!(本来、後半の歌詞は「カラスは山に〜」ですよ)

皆さん、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

入園後、こんなトラブル・誤解に遭遇する可能性がある

4月入園を控えているご家庭は、現在入園準備に忙しいのではないでしょうか。子どもが新しいステージに突入するのは、本人・親ともに大変でしょうが、成長を感じられてとても喜ばしいことですね。

そこで今回は、保育園・幼稚園の入園直後によくあるトラブルや誤解を紹介したいと思います。決してみなさんを脅すわけではありませんが、「転ばぬ先の杖」としてぜひ読んでみてください。

1:買ったばかりのコップがない!

まず、なんといってもよくあるのが、記名漏れで服や私物が紛失するというもの。園で生活するうえで必要な物ってたくさんありますし、子どもは一日に何度も着替えるので、着替えの服や予備の服も必要です。それらすべてには、子どもの名前を書かなければいけません。もちろん、紙オムツにも1枚1枚記名が必要です。親としては、「すべて漏れなく完璧に記名する」というのはとても大変ですが、それも園生活を送るには必要なこと。

というのも、子ども服やコップ、スタイなどは、西松屋や赤ちゃん本舗、ユニクロといった子育て世代定番のお店で購入するご家庭が多いので、ほかの子とかぶっちゃうことはよくあるからなんです。先生たちはもちろん気を付けてくれますが、子どもが間違ってお友だちの物を手にしちゃうこともあります。

春先はお迎え時によく「うちの●●がないんです!」という保護者の声を聞きます。我が家も新年度初日の4月1日にコップの取り違えが発生し、やはり同じコップを持っていたお友だちのところに行っていたことがありました。

これって100%防ぐのはなかなか難しいと思うのですが、やはり基本は保護者全員が記名を徹底するしかないんですよね。「同じもの・服を持っている子がほかにもいる」という前提で、見やすい場所に記名するのがポイントです。「全部手書きで書くのは大変」というパパ・ママは、市販のお名前シールやお名前スタンプを使ってみるのもいいでしょう。名前と一緒に電車やうさぎといったイラストが入ったタイプのものは、まだ小さくて字が読めない子どもでも、イラストが目印になって「自分のもの」と認識できるのでおすすめです。

また、新しい服やグッズを購入したら都度記名するのも忘れないようにしましょう。

2:ケガをさせてしまう/させられる

お友だちにケガをさせてしまう、ということも保育園では発生します。子どもは議論で解決できないですから、手が出てしまったり、ものを投げたら当たってしまったりすることがあります。

以前「うちの子はそんなことしません! おうちでは一度も暴力をふるったことないですから!」と先生に訴えている保護者を見たことがあります。でも、父母と子どもだけで過ごしている家庭と、子どもたちが共同生活をする保育園とでは、子どもの役割や態度が変わることはあるじゃないですか。

我が家も第一子のとき、息子がクラスの男の子をひっかいてケガさせてしまったことがありました。それが結構深い傷になってしまって、相手の子の親御さんが仕事を早退して病院に連れていくことになってしまいました。

「息子がわざとやったことではないにしても、傷を負わせてしまって、向こうの親御さんはお怒りだろう……。しかも、親御さんは早退までして、仕事の面でも迷惑をかけてしまった」と、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、まずは謝罪をと、親御さんに直接電話をしました。

そうしたら、先方のパパが電話口に出て「気にしないでください! うちなんか男二人目で、上の子のときにも散々ケガさせたり、ケガしたりしてきましたから、慣れっこですよ。これから5年間同じクラスですから、うちがケガさせちゃうこともあるかもしれません。お互い様ですから、気にしないでください」と言ってくれました。

そのときは、その親御さんの寛大な対応に感謝しつつ、「親って子どものしたことを謝るという役割があるんだな」と思ったのと同時に、「子どもがされたことを許す、というのも親の大事な役目なんだな」と気付きました。

その後の保育園生活で、その子とのケンカで息子がケガをしたということも確かにありましたが、親の顔がわかっていると、「あの家はパパもママもいい人だから」と受け止められるようになりました。もちろんケガの程度やケンカの原因にもよりますが、「おもちゃの取り合いでたたいた/たたかれた」といった比較的よくあるケンカの場合、保護者同士がある程度仲良くなっておくと、子ども同士のトラブルにも柔軟に対応できるような気がします。

3:保育園でのケガの説明がない!?

先生とのコミュニケーション不足によるトラブルが発生することもあります。

よくあるのは、「保育園から帰ってきたら子どもがケガをしていたけど、お迎えのときに事情説明がなかった」というものです。

お迎えのタイミングによっては、担任と会えずに連絡が漏れてしまったり、子ども自身がケガに気付かなくて担任も知らなかったり、という場合もあります。保育士が故意に隠すことは考えづらいので、帰宅後に気付いて気になったら園に電話してみるか、翌日の登園時に聞いてみるのもといいと思います。

逆にこちらも、自宅でケガをした場合は、連絡帳で連絡するほか、登園時に「昨日ここをケガしました」と担任に知らせておくことが大切です。お互いに「聞いてないよぉー」(某3人組芸人のネタです。今でも使いますよね?)を防げるように、子どもの体調や様子については共有しておきたいものです。

園でのグループ分けがトラブルに発生したことも聞いたことがあります。

保育園時代の生まれ月の違いは意外に大きく、1歳1ヶ月の子と1歳11ヶ月の子では、同じ1歳でも生まれてからの期間は倍近く開いていますよね。ですから、発達の早さでグループ分けをして給食やお昼寝を時間差にすることがあります。

このグループに名前を付けている場合、「いぬグループ・ねこグループ」とか「いちごグループ・みかんグループ」とかだとさほど気にならないんですが、「ひこうきグループ・きしゃグループ」とかだと、ひこうきの方が早そうな感じがしちゃうじゃないですか。人によっては、「どうしてうちの子が“きしゃ”なの! 発達がほかの子より遅れてるっていうこと!?」と不安になるかもしれません。でも見方を変えると、「発達に合わせて生活させてもらえる」ということで、結果的に親にとっても子どもにとってもありがたいことだったりします。

これら先生との行き違いは、日ごろのコミュニケーションで解消されることがほとんどです。先生とよく話してみると、子どものことをよく見てくれているがための対応をしてくれることに気付くことも多いはずです。

4:送り迎え時のマナー違反

最後に、保護者同士のほか、保育園の近隣住民に関するトラブルも紹介しておきますね。

入園時によくあるのは、送り迎え時のマナーに関するものです。

保育園には朝と夕方、送り迎えで保護者が殺到する時間帯があります。そのときに自動車や自転車の駐車マナーを守らないと、ほかの保護者や近隣住民に迷惑をかけてしまいます。

車の場合は、駐車場がいっぱいで待機しなければならないとき。どこの保育園も、待機場所(駐車待ちの自動車はここに並んでください、等)のルールがあるはずです。4月は特に、新入生の保護者がこれを守らずに指定された場所以外に駐車してお迎えに行ったり、ルールと違う場所から割り込みしたりでトラブルになる光景は何度も見てきました。近隣住民からクレームが来てしまった例も聞いたことがあります。

自転車の場合は、駐輪の向きを無視したり、駐輪場に停めずに玄関前に停めたりしてトラブルになることがあるようです。

送り迎えのルールは、入園前説明会や入園式の日に説明があるはずなので、きっちり頭に入れて、マナーを守った送り迎えをするようにしましょうね。

以上、保育園入園当初によくあるトラブルを紹介しました。

子どもにとって新しい環境での生活は慣れるまで大変です。そしてぼくら保護者も、先生たちや保護者同士での人間関係を作り始める時期で、なかなか苦労があります。でも、ちょっとしたコミュニケーションによってトラブルが解消されたり防げたりする場合が多いので、面倒がらずに丁寧に対応したいものです。

次回は、小学校入学直後によくあるトラブルを紹介したいと思います!

今回のまとめ

保育士さん・保護者との信頼関係を大切にできるワーパパになろう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

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