シェービング関連製品の輸入、製造、販売を行うシック・ジャパンは9月15日、東京都渋谷区の加計塚小学校に通う4年生の生徒とする保護者を対象に、身体の成長・体毛について伝える特別授業「MY FIRST SHAVE(マイ・ファースト・シェーブ)」を開催しました。当日の様子をレポートします。

剃っても剃らなくてもいい。性の多様性と体毛ケアについて学ぶ特別授業

シック・ジャパン特別授業「MY FIRST SHAVE(マイ・ファースト・シェーブ)」@渋谷区立加計塚小学校

今回のイベントの目的は、正しい体毛ケアの方法を小学生に伝えると同時に、性についての多様性や自分らしさについて考えるきっかけを提供するものです。

特別講師には、埼玉医科大学の産婦人科医で、全国の小・中・高校などで年間120回もの性教育に関する講演を行っている“サッコ先生”こと、高橋幸子先生が登壇しました。

埼玉医科大学 産婦人科医 ”サッコ先生”こと高橋幸子先生

初めにサッコ先生が中央のモニターに映したのは、一枚の赤ちゃんの写真。子どもたちに、「この赤ちゃんは、男の子だと思う? 女の子だと思う?」というクイズを出しました。赤ちゃんが着ている洋服は、白地の新生児服。この写真だけで、果たして性別がわかるのでしょうか?

子どもたちは、グー(男の子だと思う)、チョキ(女の子だと思う)、パー(どちらかわからない)で回答します。

グー、チョキ、パーで答える子どもたち

子どもたちの回答が出そろったところで、サッコ先生が回答を発表。正解は男の子でした。写真をよく見ると、腕に青いバンドをしていたのがヒントだったようです。

サッコ先生は、「この赤ちゃんの性別は男の子ですが、赤ちゃんの心が男なのか女なのか、好きになる人が男の人なのか女の人なのか、それは赤ちゃん自身が気づいて決めていくことです」と説明し、「性についての多様性」からわかりやすく授業が始まりました。

性教育のパートでは、親目線のヒントがいっぱい

このあとサッコ先生は、

(1)どうして「おへそ」があるかわかるかな?

(2)生まれる前の赤ちゃんは、お腹のなかで何をしてるの?

(3)赤ちゃんはどこから、どうやって出てくるのかな?

(4)赤ちゃんは、どうやってできる?

といったテーマを、子どもたちにかみ砕いて解説。(1)については、「おへそ当てクイズ」でおへそのある動物をあてっこします。「にわとりは? カエルは? 金魚は? 猫は?」と、どんどんクイズを出すサッコ先生に対し、子どもたちはゲーム感覚で楽しみながら回答していました。なるほど、親としては身近な「おへそ」をテーマにしたほうが話やすいし、子どもたちも興味を持って参加している様子。小3の娘を持つ編集部Sとしても、とても参考になります。

ただどうしても、性教育で切っても切り離せないのが、「赤ちゃんの作り方」。子どもに聞かれたときに、どう答えればいいのかわからないのが(3)(4)のテーマ、という方も多いのではないでしょうか?

(3)のテーマに対しては、サッコ先生が子どもたちにストレートな質問を問いかけます。

サッコ先生「それではみんなに問題です。赤ちゃんはどこから、どうやって出てくると思う?」

男の子「お母さんのお尻らへんからで、赤ちゃんは頭から出てくる!」

女の子「お尻の穴と、おしっこの穴の間から出てくる」

子どもたちの回答に対し、サッコ先生は淡々と次のように答えました。

「女の人は、“膣”という穴があります。男の子はおしっことうんちの2つの穴しかないけど、女の子は3つあるよ。赤ちゃんは頭から生まれてくることの方が多いけど、お母さんのお腹を切って生まれてくる赤ちゃんもいるよ」(サッコ先生)

次に(4)のテーマについては、サッコ先生が事実をわかりやすく、端的に説明してくれました。

「女の人が持っている赤ちゃんのもとは卵子、男の人が持っている赤ちゃんのもとは精子と言います。男性が持っている赤ちゃんのもとを男性のペニス、これは“おちんちん”のことだね。男性のおちんちんを使って、赤ちゃんが生まれるときの通り道である“膣”に入れてあげて、お腹の中に赤ちゃんのもとを届けてあげると、女の人のお腹の中で卵子と精子が出合って小さな赤ちゃんができます」

子どもにこの手の話をすると、恥ずかしさからかどうしてもざわついたり、お友だち同士でふざけてしまったりしがちです。しかし、特別授業が始まる前にサッコ先生は子どもたちとの間に“あるルール”を決めていました。それは、子どもたちがサッコ先生(化学者)の「弟子」という設定にし、腕を組んで「う〜ん、なるほど〜」とうなずくジェスチャーをすること。

「う〜ん、なるほど〜」のジェスチャーをするサッコ先生と子どもたち

見習い中の「弟子」なので、知らないことやほかの人の意見(新しい視点)を冷やかすのではなく、受け入れる作業です。

案の定、(3)や(4)のお話の途中、子どもたちが少しざわつくと、サッコ先生はすかさず、「それじゃあ、みんなで!」と子どもたちに合図を出します。すると子どもたちもそれに反応し、すぐに「う〜ん、なるほど〜」と腕組み。このジェスチャーで子どもたちのざわつきがすっかりなくなり、スムーズに話を次へ進めている様子は、見ているこちらも「サッコ先生、さすが!」と勉強になりました。

思春期って何だろう? 5年後の自分はどうなってるんだろう?

ここでテーマは「思春期」についてに移ります。思春期とは、英語で「Puberty(ピューバティ)」と言い、その由来はラテン語の「陰毛」を表す「Pubes」から来てるのだそう。

その由来の通り、思春期には身体のいろいろな場所に毛が生えてきますよね。サッコ先生は、体毛に関する○×クイズで、子どもたちと体毛についてわかりやすく楽しくやり取り。

体毛に関する○×クイズ

またそれに関連して、サッコ先生は9〜15歳の男女を対象にした、「小中学生の体毛に関する意識調査」(シック・ジャパン調べ/2022年6月実施)から、アンケート結果を紹介しました。

この調査によると、「自分の体毛が気になる」と答えた女子は76.8%、男子は45.5%。「体の毛をそったことがある」人もほぼ同様の数字です。

「小中学生の体毛に関する意識調査」(シック・ジャパン調べ/2022年6月実施)より

また、42.7%が「毛のことを話すのは恥ずかしい」と感じていて、「体育のとき」に体毛が生えていることが気になるようです。

この結果を受け、サッコ先生は次のように語りました。

「毛が生えるということは、身体が成長するにあたってごく自然で必要なこと。みんなには、自分の身体と心を大切にしてほしいです。身体を大切にすることとは、身体を清潔に保つことと、自分の身体の成長予定をあらかじめ知っておくこと。知っておくことで、不安な気持ちを減らすことができます。また、自分と同じくらいほかの人のことも大切にできるような人に育っていってほしいです」(サッコ先生)

専用のシェーバーに興味津々! 体毛ケア方法をレクチャー

サッコ先生の性についてのお話と、体毛についてのアンケート結果の紹介が終わったところで、「体毛の専門家」としてシック・ジャパンの古川さんが登壇。

先ほどの「小中学生の体毛に関する意識調査」を受け、もしも体毛が気になったときに自宅でできる体毛ケアを子どもたちにレクチャーしました。

シック・ジャパン 古川さん

子どもたちに配られらたのは、シック・ジャパンが出しているカミソリ「イントゥイション」。

「イントゥイション」を配られる子どもたち

「イントゥイション」は、刃の上下部分に“うるおいソープ”が付いているため、剃り心地がなめらかで、初心者でも使いやすいシェーバーです。

古川さんによると、使い方は「まずは、シャワーや洗面器の水で身体を濡らします。カミソリを動かす速さは秒速3センチ。ゆっくり動かすのがポイントです」とのこと。

想像よりもゆっくりシェーバーを動かさなくてはいけなかったのか、子どもたちははにかむ子あり、周囲のお友だちと談笑する子あり。見ているこちらも、ちょっぴり大人の階段を登ったようなその様子に、ほほえましい気持ちになります。

古川さんの説明を受けたあとには、代表の生徒として男女2名ずつが前に出て、シェービングを実践してくれました。

(左上)用意したシャワーヘッドや桶で肌を濡らす (右上/左下)肌を濡らしたあと、気になる脚と腕をシェービング (右下)剃った箇所を流したあと、優しくタオルドライ

古川さんのアドバイスを受けながら、シェービングに挑戦する子どもたち。「脚剃り担当」に任命された男の子2名は、最初立ったまま脚の毛を剃ろうとしていましたが、「座ったほうが剃りやすい!」と気づき、自ら座ってシェービングを始めました。参加している子どもたちも、自分の肌に「イントゥイション」を当てて、シェービングを疑似体験。ちなみに、特別授業のあと子どもたちに「イントゥイション」本体が配られたそうです。

古川さんのカミソリレクチャーのあと、サッコ先生が再び登場。「カミソリは一人ひとつ。家族と言えど、共有してはいけません」と、カミソリを扱う際の注意点を教えてくれました。

続けて、この特別授業の最後のメッセージとして、

「何か身体のこと・心のことで困ったことがあったら、相談できる大人の顔を3人思い浮かべて。おうちの人、学校の先生、それ以外。みんなが困ったら、相談してほしいと思っている大人は周りにいます。保健室の先生も身体の専門家だから、何かあったら保健室の先生のところに相談してね」(サッコ先生)

と、子どもたちの身体と心に寄り添ったコメントで特別授業は幕を閉じました。

参加してみてどうだった? 生徒と保護者の感想

●男子生徒 Aさん

普通の授業は、「覚えてください」「問いてみてください」と言われることばかりだけど、今回の特別授業はいつもと違う形式でおもしろかったです。特別授業を受けたけど、いっぱい毛が生えてるほうがかっこいいと思うから、今すぐ毛を剃りたいと思わなかったです。

●男子生徒 Aさんの保護者

私自身かなり体毛が濃くて、子どもも濃いほう。まだ本人は気にしていない様子です。

今回のお土産にいただいた「イントゥイション」は、持ち帰ったらトライしてくれそう。体毛について家族で話をするいいきっかけになりました。

●女子生徒 Bさん

今までは、夏場や体育のときに体毛が見えていて気になったことがあったので、体毛のことが気になったり嫌だなと思ったこともあったけど、今回の特別授業の話を聞いて大人になるにあたって大切なことなんだなと思いました。自宅では、パパの髭剃りを家族で共有していたけど、お土産でもらった「イントゥイション」を自分専用として使うのが楽しみです!

●女子生徒 Bさんの保護者

体毛については、2年生くらいから娘と話をしていて、実際に現在も夫の髭剃り用のカミソリを使って体毛を剃っています。今日サッコ先生の話を聞いて、カミソリを家族で共有してはいけないと知り、驚きました。きっと娘は自分専用のカミソリがもらえて喜んでいると思うので、今夜から早速「イントゥイションを使う!」と言うと思います(笑)。

●女子生徒 Cさん

もともと体毛が薄くて体毛について考えたことがなかったけど、今日話を聞いて体毛について考えるのが楽しくなりました。「イントゥイション」を試してみて、実際に剃って体毛がどうなるか見てみたくなりました。

シック・ジャパン

https://schick.jp/

(取材・文:マイナビ子育て編集部)

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