結婚前には我慢できたことも、それまではわからなかった相手の欠点がケンカの引き金になるケースもあります。そんなとき、ふと頭をよぎる「離婚」の2文字。今回は、パパとママそれぞれに離婚を考えた瞬間と理由についてアンケートを行いました。今回はママ編をご紹介します。

結婚後、一瞬でも離婚を考えたことはありますか?

結婚後、一瞬でも離婚を考えたことがある、という女性は約49%でした。離婚を考えたことがないという人は約51%で、数字は拮抗しています。

では、離婚を考えたその理由を詳しく見ていきましょう。義実家との関係が影響する点も、女性ならではと言えるかもしれません。

家事は女の仕事?

●結婚してお互い仕事をしているのですが、家事の分担で納得のいかないことが多いです。私のほうが所得も多いのに家事の負担も多く、一度しっかり話をしたいと言ったのですがうやむやにされています。(32歳/建設・土木/技術職)

●子どもが生まれてから家事育児はすべて私ひとりがしています。毎日座るヒマもないくらいに動いていたり、熱が出て体調が悪くなってもしなければならないことばかりで、何もかも投げ出して離婚したいと思ったことがあります。(45歳/建設・土木/秘書・アシスタント職)

●子どもを出産後に仕事を再開したものの、家事育児のほとんどが私のままです。休みの日も自分の遊びの予定を入れてばかりなので、正直仕事も家のことも自分でできるなら旦那はいなくてもいいんじゃないかと思います。(30歳/小売店/販売職・サービス系)

家事育児の負担は、女性のほうが多くなりがち。「男は外、女は内」という家内分業制度は徐々に廃れてきたとはいうものの、まだまだ根強い概念です。

共同生活をしているのに、なんの助けも得られないとなると「ひとりで子育てするのと何が違うの?」と言いたくなる気持ちもわかります。特に出産後は目の回る忙しさ! イライラがピークに達したら危険信号です。怒りが大爆発する前に手を差し伸べたり、自ら進んで動いたりしてくれればいいのですが……。それができる相手なら苦労はしませんね。

私だって自由がほしい!

●子どもが生まれたにも関わらず、趣味のランニングやトレイルランニングを辞めず、子どもが歩き出して大変な時期にも趣味を優先して、泊りがけで仲間と出かけて行ったときに、そんなに山が好きなら山と結婚すればいいのにと思いました。汚れ物は増えるし、これならひとりで子どもを育てたほうがマシだと思いました。(36歳/建設・土木/技術職)

●子どもを出産した際、僅かな期間だが私は当たり前に仕事を休まなくてはいけなくなったときに、夫は何ひとつ変わらない生活を送っていることが羨ましく思え、イライラして、こんなにイライラするくらいならひとりで子どもを育てたほうが幸せなのでは? と、何度も考えた。(36歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)

●旦那は趣味を大事にしていて、夜サッカーに出かけたり家にいないことが多かった。(29歳/小売店/営業職)

女性は生まれながらにして母性本能を持っている、というのは幻想です。妻だってひとりの人間。子どもが生まれたって、自分だけの趣味や時間を確保したい! と感じるのは当たり前なのですが、なぜか妻だけに負担が偏ってしまっているケースも。妻に家事育児を押しつけているという自覚なしに遊び歩いている夫には、イライラしかありません。

全部諦めてほしいわけじゃない! お互い少しずつ我慢する、歩み寄る、という姿勢がなければ、離婚を考えても仕方がないですね。

浮気は許せない!

●第一子妊娠中に私も初めての出産で不安ななか、旦那が浮気。もうこの人を信用できないと思った。けど、一回の浮気だからと再構築を決め今に至りますが、未だモヤモヤしてます。(36歳/通信/事務系専門職)

●主人が浮気していたからです。朝帰りもありましたし、旅行に行こうとしていたのも知っています。証拠を取って話し合いして、一応離婚しないことにしました。今は真面目にやっているようです。(43歳/学校・教育関連/専門職)

とにかく浮気は最悪です。行為そのものも許されるものではありませんが、簡単にバレてしまう夫のゆるさにも腹が立ちます。熟年離婚の原因が「何十年も前の浮気」「大変なときに育児をしてくれなかった」という場合もあります。恨みは深いですよ。

義実家問題は切実

●結婚して3年目のときに義父母から、態度が悪いなどと責め立てられたときに、何度も「違う」「思い当たる点がない」と弁解し、旦那にも違うと説明するも、旦那からは私が悪いと 3 vs 1 で責め立てられたときです。そのとき、「私に味方がいないのであればこの家には必要ありませんね」と言って、子ども連れて出て行こうとしたら、やっと旦那は平謝りして、親にも立ち向かってくれました!(33歳/不動産/営業職)

●結婚して9年、義理の母が亡くなったため急に義理の父と同居することになりました。子育てや生活全般に考えの古い義父に疲れ、夫に相談しました。でも「父を悪く言うのか」と話になりませんでした。同居のストレスもあり離婚を切り出したところ、夫もいろいろ真剣に考え直してくれるようになりました。義父の相手や家事育児も協力的になったので、離婚はしていません。(38歳/電機/事務系専門職)

●旦那の実家のすぐそばでアパートに住んでいました。アパートの契約更新が迫る中、子どもの成長につれ、部屋もなく、仕方がなく義実家に同居する事になりました。突然の同居で生活スタイルも合わせなきゃいけない、義母独自のルールを守らなければいけない、義弟にも気を遣わなければいけないで、同居後一週間ぐらいでストレスに。その後、洗濯、ご飯などが別々になり、子どもも気を遣う生活になり、私も鬱になってしまいました。義母に小言など言われ、旦那もそれがストレスで夫婦喧嘩も多くなり、同居が限界で離婚を突きつけたことがありました。(34歳/自動車関連/事務員)

義実家との関係が引き金になるのは、夫が妻の味方をしてくれないことが原因です。どんなに義両親に意地悪をされても、夫が寄り添ってくれれば我慢できるのに……。実際に、離婚を切り出してから夫の態度が変わり、夫婦関係もよくなったという声があります。離婚をしないにしても、できれば離婚を切り出す前に、助けてほしいものです……。

これってDVでは?

●結婚して一年目に旦那と喧嘩して、旦那が物に当たり散らしたため離婚を考えた。(26歳/自動車関連/事務系専門職)

●主人に離婚歴があり、当時の奥さんとお金のことで揉めたそうです。嫌な思いをしたのはかわいそうだなと思って話を聞いていましたが「もう嫌な思いをしたくない。だから自分の通帳もカードもあなたには渡しません!!」と高らかに宣言されました。それから生活費を渡されることはありませんが、月に一度の食材、生活用品買い出しの日が設けられ、今でもその生活をしています。ちなみに主人のボーナスは車の支払いを引いてすべて主人が使い道を決めています。子どもが生まれたので、当分離婚はない……だろうと思いますがわかりません。(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

●夫が育児を一切手伝わず、生活費もくれないので結婚している理由がわからなかったためです。今でも改善しておらず家庭内別居中です。(22歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

DV(家庭内暴力)には、実際の暴力行為以外に、言葉による攻撃や生活費を渡さないなどの経済的DVがあります。

家庭内のことなので公になりにくく、こうした行為がDVだと認識できていないこともあります。DVは世代間で連鎖するとも言われており、子どもの教育にもよくありません。「あれ? おかしいな」と思ったら、信頼できる人や公的機関に相談を!

まとめ

紹介したもの以外に、経済危機や夫の離職など、離婚を考えた理由はさまざまありました。「結婚後に離婚を考えたことがない」という約51%の人たちも、今後はどうなるか誰にもわかりません。心当たりのある人は、このアンケートをきっかけに、夫婦関係について改めて向き合ってみてはいかがでしょうか。

マイナビ子育て調べ

調査日時:2023年1月7日〜8日

調査人数:227人(22歳〜40代までのママ)

(マイナビ子育て編集部)

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