公園など、子どもが多く集まる場では子ども同士のトラブルもつきもの。そんな時、つい大人の都合を優先してしまってはいませんか……?

今回は、12人産んだ助産師としてYouTube等で大人気のHISAKOさんによる『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』(サンクチュアリ出版)から、

✅ 大人の都合を優先しがちな「ルール」

✅ 正論をぶつけてしまいがちな「友達トラブル」

についてお届けします。

ルール

『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』より(イラスト:芦野公平)

× しなくていい →お友達に譲ることを教える

◯ するならこっち →お友達に断ることを教える

 ブランコで遊んでいた3歳の子。お友達に「かーしーて」と言われて、「あーとーで!」とお返事しました。「替わってあげてもいいけど、今私が乗ったばかりだから、ちょっと待ってね」。「イヤ」と全否定はせず、かといって「いいよ」と相手の思い通りにもさせず。やわらかさもあって、すてきな言い回しです。

 わが子が「かして」と言われる場面に直面すると、「ほら、貸してあげなさい。順番でしょ!」と諭すママは多いですが、どんなときでも「かして」→即座の「いいよ」が正解というわけではありません。「使い始めたばかりなのに」「前回は使えなかったから、今回はたっぷり楽しみたいのに」といった子どもの気持ちを無視して「すぐに貸してあげられる子=いい子」という図式に無理やりあてはめられるのはつらいもの。

 また、わが子に「ごめんねって言いなさい!」と諭すとき。「何がごめんなのか?」が理解できないまま謝らせると、その子にとって、「ごめんね」はまったく意味のない言葉になってしまいます。「僕は悪くないのに」「わざとじゃないのに」といった言い分もろくに聞かず、体裁よく「ごめんね」「いいよ」でまとめてしまうのは、大人都合の短絡的な解決方法といえます。

 子ども同士のトラブルが起きたときこそ、コミュニケーション能力を磨くチャンス。自分がどう思っていて、どうしたいのか。そして、相手の気持ちはどうなのか。それらを考えたうえで、心から悪かったと思えたら「ごめんね」、相手の気持ちを思いやることができれば「いいよ」が言えるようになります。

\まとめ/

「かして」「いいよ」の“定型文”のやりとりではなく自分と相手の気持ちを考える体験を積み重ねよう

友達トラブル

『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』より(イラスト:芦野公平)

× しなくていい →「たいしたことないよ」と受け流す

◯ するならこっち →子どもの話に共感し、子どもの気持ちを代弁してあげる

 「今日、お友達にいじわるなこと言われたの……」などと子どもからお友達とのトラブルを打ち明けられたとき、どのように対応していますか?

 

 大人はつい、「そんなに気にすることないよ」とか、「嫌なこと言われたら、先生に言いな」などと受け流してしまいがち。しかし、年中さん、年長さんにもなれば、子どもも「先生に言えばいい」ことぐらいわかっています。わかっているのに、できないからつらいのです。育児中のママも、誰かから的外れなアドバイスを受け「そうすればいいことぐらいわかっている。できないから困っているのに」とイラ立った経験はありませんか? そう、正論はけっして人を救わないのです。

 

 子どもが求めているのは「共感」です。ママは、子どもの悩みを「たいしたことない」と判断したり、「こうすればいい」と改善提案したりせず、「そのときどんな気持ちだったん?」「それはつらかったなぁ」と、ただただ話を聞いてあげましょう。

 そして、まだうまく言葉で表現できない子どもの気持ちを、「それはこういうことかな?」と、大人の絶妙な日本語で代弁してあげると、子どもは「そうそう! やっぱりママはわかってくれる」と安心することができます。

 

 これをくり返すことで、小学校入学以降も、ママは子どもの“ よき理解者” としての地位を確立することができます。困ったことがあったらなんでも話してくれるので、深刻なトラブルも芽のうちに摘みとることが可能です。

\まとめ/

なんでも話せて、なんでも受け止めてくれるママは子どもの安全地帯であれ

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この記事は、HISAKO著『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』(サンクチュアリ出版)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。

書籍『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』

『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』 (サンクチュアリ出版) ¥ 1,430

『しない育児』について詳しくはこちら

著者|HISAKO氏について

HISAKO
この記事の執筆者
HISAKO
1974年生まれ。看護師・助産師資格取得後、総合病院、産婦人科クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当。政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の幼小中高校、大学、各発達段階に合わせた教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。毎日更新のブログは子育てバイブルとして1日5万人以上が愛読。プライベートでは1998年から2020年の間に12児を出産。2020年沖縄県うるま市に移住、助産院移転。 YouTube『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』を配信中(登録者数約53.2万人/2023年12月現在)。
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