お仕事体験で大人気の【キッザニア】は、現在日本では東京、甲子園、福岡の3か所で展開中。こどもたちは単にお仕事を楽しむだけでなく、体験を通してたくさんのことを学び、大きく成長できるのをご存じでしょうか? 今回は筆者の小2息子の【キッザニア東京】での体験談をまじえながら、【キッザニア】で得られる5つの学びをご紹介します!

エデュテインメントで、こどもたちの“生きる力”を育む【キッザニア】

先日8歳の息子と【キッザニア】デビューしたばかりの筆者。

リアルな職業体験の内容もさることながら、やっぱりすごいな〜と実感したのは、体験の中にこどもの将来に役立つ「学び」がいっぱい散りばめられていたことでした。

それもそのはず! 【キッザニア】のコンセプトは、「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を掛け合わせた「エデュテインメント」。

レジャー施設としても人気の【キッザニア】ですが、楽しいだけではなく、深い学びがあり、こどもたちがこれからの実社会で生きる力を育むことを目的とした“職業・社会体験施設”なんです。

職業体験を通して働くことの意味や楽しさを知ることができるのはもちろん、街が“ひとつの社会”となっていて、社会の仕組みを体験しながら学べるのが魅力。学校や家庭だけでは得られない学びがたくさんあります。

こどもたちが楽しんで体験するうちに、自立心や社会性が自然に育まれ、そして大きく成長できるのも【キッザニア】のすごいところ。「あれ、いつの間に?」とこどもの成長に驚かされること間違いなしです。

では、【キッザニア】で得られる「学び」とは、具体的にどのようなものなのでしょう? 詳しくご紹介していきましょう。

▶キッザニア 公式サイト

✅ 【関連記事】初めての【キッザニア】は、攻略法なしでサクッと行っても大満喫できた! ミニマムな知識で楽しむポイントを伝授

【キッザニアでの学び①】世の中にはたくさんの職業があることを手軽に学べる

【キッザニア】の醍醐味は、なんといっても数多くの職業に触れられることです。体験できるお仕事やサービスは、なんと約100種類!

パイロットや警察官、医師、パン職人、パティシエ、ゲームクリエイターなどのこどもたちにも身近なお仕事から、こどもには仕事内容が想像しづらい裁判所や証券会社、通信会社のお仕事など多岐にわたります。

筆者の息子は、クルマをデザインする際にクレイ(粘土)で本物そっくりのクレイモデルをつくる、「カーモデラー」のお仕事を体験。

新しいクルマのデザイン画を描き起こす「カーデザイナー」のお仕事は知っていましたが、そのデザイン画をもとに、クレイモデルを仕立てる「カーモデラー」のお仕事があることを初めて知った息子。

クレイモデルは最初はこのように小さなサイズですが、最終的には原寸大に仕立て、なんと実際にクルマになるまで3〜4年もかかるということを知って驚いていました。

またフードコートで食事をしているときに、目の前にあった「総合商社」パビリオンを見て、「ここは何をするところなの?」と興味津々だった息子。

ⓒKCJ GROUP

普段のこどもたちの生活圏内では出会えないお仕事を知ることができ、とても貴重な機会になるなと感じました。

息子が将来を考えるきっかけにしてほしくて、日頃からいろんなお仕事を体験させている筆者ですが、新たな体験を探してあちこち連れていくのは何かと大変。【キッザニア】なら、一か所でいろんな職業を手軽に体験できるのが嬉しいところです。

【キッザニアでの学び②】働くことの意味を実感して学べる

こどもに働くことの意味を知ってほしい。でも働く意味って人それぞれだし、こどもが理解できるように説明するのは難しいもの。

以前筆者も、息子から「なぜ、ママは働いているの?」という質問を受け、「生活していくためのお金をもらうためだけど、それだけじゃないんだよね……」と、答えに詰まったことがあります。

でも【キッザニア】のお仕事体験には、こどもが自らそれを見出せるチャンスがあります。

息子が「コールセンター」パビリオンでお仕事を体験したときのことです。

息子はハンバーガーの注文受付など、お客さまからのお問い合わせや相談に電話でこたえる業務を担当。

体験後に「困っている人を助けるのはいいなと思った! 楽しかった!!」と笑顔で話す息子を見て、働くことは人の役に立ち、自分の喜びにもつながることを何となく感じているように思えました。

これって、まさに働くことの意味の一つですよね! それを自然に体感させてくれる【キッザニア】に改めて脱帽です。

【キッザニアでの学び③】実社会に近い、リアルな経済活動を体験できる

【キッザニア】の街では、「キッゾ」という専用通貨が流通しています。

お仕事体験をするとキッゾがもらえ、こどもたちは働くとお給料がもらえることを学べます。

お給料をもらえると、働く喜びを実感できますよね。息子もお給料を受け取るときは、とても嬉しそうでしたよ。

キッゾの主な使い道は、以下の3通りです。

1つ目の使い道は、【キッザニア東京】内にある「デパート」パビリオンでのお買い物です。自分で稼いだお金で好きなものを買えるから、働くモチベーションになりそう!

上段:カラーペン、下段左:メモパッド、下段右:付箋

50〜70キッゾの比較的リーズナブルな文具や雑貨も販売されているので、初めて訪れたお子さんでもお買い物を楽しめるのがいいところ。

我が家は先日「デパート」でお買い物ができなかったので、次回は2回来場分のお給料でお買い物を楽しみたいと思います。

2つ目のキッゾの使い道は、キッゾを払ってお客さんとしてサービスを受けること。いわば「遊び」にお金を使う感覚です。

ⓒKCJ GROUP

たとえば「ソフトクリームショップ」なら、キッゾを払って、自分が食べるソフトクリームをつくれます。

キッゾを払って、【キッザニア東京】の街を一周する「観光バス」に乗ってみるのも楽しそう。

街の名所をガイドしてもらいながら観光できるので、新たな発見がありそうですね。

ほかにも、レンタカーや運転免許試験場、プリント工房、はんこ屋、花屋など、こどもが喜びそうなサービスがいっぱいです。

まだそんなにキッゾを稼いでいないんだけれど……という方もご安心を。入場時にもらえる50キッゾ分のトラベラーズチェックを使って、サービスを体験することができますよ。

3つ目のキッゾの使い道は、銀行に預金することです。実社会でももらったお給料は銀行に預けておくのが一般的ですから、なんだかとってもリアルですよね〜

【キッザニア東京】の「銀行」パビリオンでは1キッゾから預けられ、とっても気軽に口座が開設できます。

%e5%8f%a3%e5%ba%a7%e9%96%8b%e8%a8%ad%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e5%a4%89%e6%9b%b4

預金したキッゾには、年に2回利息がつくそう。しかも年利は、なんと10%! これは実社会と比べると大きく違うところですが(笑)、こどもに分かりやすい数字だからだそうです。

口座を開設するとキャッシュカードを発行してもらえ、ネックストラップ付きの便利なお財布がもらえます。

街にはATMも設置されていて、キャッシュカードを使って残高照会や引き出しができますよ。

必要なときに必要なだけのキッゾを引き出すようにすれば、お金を管理する力も身に付きそうですよね。

【キッザニア】では、働くことでお給料をもらい、そのお金でお買い物をしたり、遊んだり、銀行に預金したりと、お金の流れをリアルに学べます。何度か通ううちに、経済や社会の仕組みもバッチリ理解できそうですね。

【キッザニアでの学び④】自分で考え、自分で決断して行動する「自立」を体験できる

【キッザニア】では、パビリオンの中に大人が入ることはできません。大人がアクティビティ中に話しかけることもご法度。そのためこどもたちは、自然に自立心を身に付けます。

前述した「デパート」や「銀行」にも、もちろん大人は入れません。筆者も「え、大丈夫? 小2の息子に口座開設なんて……」とドキドキしながら銀行窓口に進む息子を見送りましたが、何とか自力で口座開設をすることができました! 

これって自分で考え、自分で決断して行動する「自立」の第一歩ですよね。聞くところによると、なんと3歳のお子さんも1人で口座開設をするのだとか。その年齢から「自立」を体験できるなんてすごいですよね〜

自分ひとりで口座を開設できたことは、息子の自信につながったようです。

もらった財布を見せてくれながら、とっても誇らしげな顔をしていたのが印象的でした。

このように【キッザニア】でこどもたちが自然に「自立」に向かえる秘訣は、パビリオンでこどもたちを迎えてくれる「スーパーバイザー」のおかげだと筆者は考えています。

スーパーバイザーは、目標達成のための方法を一方的に教えるのではなく、こどもたち自身の「気づき」を大切にし、“職場のちょっと先輩”という立場から体験をサポートしてくれる存在です。

訪れるこどもの年齢に応じて、こどもが自身の力で体験できるように促してくれているそうですよ。

【キッザニアでの学び⑤】英語に触れる機会がいっぱい! 全体験を英語で行うプログラムも

グローバル化が進む現代、どんな分野に進むにしろ身に付けておきたいのが「英語力」ですよね。【キッザニア】には、仕事やサービスなどを体験しながら自然に英語に触れる機会があるのも大きな魅力です。

アクティビティは、基本的に「Good evening!」「Nice to meet you」などの簡単な英語の挨拶からスタート。

じつは息子を英会話に通わせている筆者は、日頃から「日常でもっと英語を使う場所があったら、もっと英語が定着するのになぁ〜」と思っていたので、この取り組みはとても素敵だと思いました。

そして息子が選んだ「お菓子工場」パビリオンは、偶然にも全体験を英語で行うプログラム。

【キッザニア】には、「E@K Activity(イーアットケー アクティビティ)」と言って、アクティビティの最初から最後まで英語で進行するプログラムがあり、曜日ごとに対象パビリオンが設定されているんです。

「全部英語って、さすがに息子には無理じゃない??」と密かに焦りながらガラス越しに見学していましたが、何となく理解はできているようでした。

たとえ英語にまったく触れたことがないお子さんでも、楽しい体験の中で英語に触れられるのはとてもいい機会ですし、スーパーバイザーのきめ細やかなサポートで安心して楽しめるのではないかなと感じました。

そのほか、毎週水曜日には約半数のパビリオンでE@K Activityが行われる「English Wednesday(イングリッシュ ウエンズデー)」や、E@K Activityを連続して5つ体験できる「English Activities Program」(※要事前予約、有料)などのプログラムもあるそう。

お子さんそれぞれのレベルに合わせて、楽しみながら英語に触れられそうですね。

まとめ

AIやインターネットの普及などで、目まぐるしく変化している現代社会。そんな先の読めない今の時代、こどもたちに求められるのは、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」だと言われていますよね。

【キッザニア】の体験には、そんな生きる力を楽しみながら学べるエデュテインメントがたくさん詰まっています。

筆者がいちばん感動したのは、こどもたちが自然に自立心を身に付けられる環境です。

さまざまな職業から自分がやりたいものを選んで体験したり、小さなこどもには少し難易度が高いと思われることも積極的に挑戦したりすることで、自立心を育むことにつながりますよね。

息子も銀行口座の開設で「自立心」が刺激されたのか、自分で財布を身に付け、お給料を受け取るたびにきちんと財布にしまっていました。

普段は「ママ、やっといて〜」と親任せにすることの多い息子が、自分でやろうとする姿を見て、「お〜、なんか成長したかも!」と嬉しくなりました。

【キッザニア】には、こどもの大きな成長を実感できる感動が待ち受けています。ぜひみなさんもお子さんと一緒に一度訪れてみてください。

(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ、取材協力:キッザニア東京)

あゆーや/アソンデミエータ
この記事の執筆者
あゆーや/アソンデミエータ
8歳男の子のママ。書籍編集者時代の自らのさまざまな体験を通して、実体験こそが一生の財産になると考え、息子にも新たな体験をさせようとお出かけする日々。そのなかでも、実際に息子が喜んだお出かけ先や体験スポット、工場見学などの情報を発信しています。
■ 子どもとお出かけ体験型ガイド「アソンデミエータ」
→記事一覧へ