お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

今回のお悩み

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あみさん(33歳/電気・ガス・石油/販売職・サービス系)

2歳になって少しずつ自我が芽生えてきた娘はママっ子で、夫に対して「ママがいい! ママじゃなきゃイヤだ! パパはイヤ!」などとよく言うようになりました。パパが嫌いなわけではないのですが、夫は娘の発言を本気で捉えてすぐに機嫌が悪くなってしまいます。そんな夫に対して、私はどのように接したらいいでしょうか。

古坂さんの回答

「パパはイヤ!」はつらい

これ、あるあるですよね! うちの上の子は完全にママっ子。僕が上の子の赤ちゃん時代に仕事が忙しくて不在だったからか、パパにはあんまりくっついてくれません。一方、下の子は赤ちゃんのころから寝かしつけを担当してきたので、普段はパパっ子です。

でも、下の子も風邪をひいたりすると、急に完全なママっ子になるんですよね。そうすると僕は凹みます。「しっかりお世話をしてきたのに、それでもママがいいのか……」と。仕方がないことはわかっています。それでも、です。機嫌が悪くなるのはよくありませんが、そのくらいショックなことではあると思います。

そもそも小さな子は、物理的にもママというか女性が好きで当然かもしれません。うちの上の子は「パパは硬くて、ママは柔らかい」と言います。ママはファーストクラス、パパはエコノミーみたいな感じでしょうか。たぶん柔らかいほうが心地いいんです。

手をつなぐときも、柔らかな手のほうが快適だと思います。しかも、僕は子どもたちとの身長差が大きいので、かなり屈まないと子どもを連行しているみたいになってしまう(笑)。そうすると、やっぱりママのほうがいいということになりますね。

一方で遠くを見たいとき、リビングでテレビを見るときは、僕の抱っこが人気です。程よい高さがあったり、安定感があったりするのがポイントかもしれません。たぶん、こういうふうにはっきりとした理由があるときもあるでしょう。

子育てのスキルを上げる

だから、お子さんがパパを嫌がるときは、なぜか聞いてみるのも手です。たとえば「パパとお風呂は嫌だ」の理由が「パパが洗うと力が強くて痛い」のであれば、もっとソフトに洗ったらいい。「シャワーを乱暴にかけるから嫌」と言うのであれば、もっと丁寧にやさしく。

頭を洗うときはシャワーの勢いを弱めにして指の腹でやさしく洗うよう心がけるとか、体を洗うときは柔らかくてかわいいスポンジを使うとか。そうすれば嫌がらなくなるかもしれません。つまり、子育てのスキルを磨くということですね!

あとは子どもの「好み」を知っておくことも大切です。たとえば、毛布を裏返しに使うのを好むとか、眠るときは背中をトントン叩いてほしいとか、はたまたトントンは嫌いで足を揉んでほしいとか、そういうことを知っていると子どもは「パパがいい」と言うかもしれません。

僕は、上の子とは「プリキュア」の話で盛り上がります。プリキュア図鑑を見ながら話していると、何時間でも話していられそうです。こういう共通の関心事があれば、一緒に過ごす時間を作りやすいですよね!

もしもパパが不在がちで、子育てのテクやお子さんの好みを知らない場合は、ママが教えてあげるといいのではないでしょうか。

子どもの「イヤ」の意味は軽い

そもそも小さな子どもの言う「イヤ」や「嫌い」って、どういう意味でしょうか。

僕は、大人の場合とは、ちょっと意味が違うんじゃないかなと思っています。子どもの場合は「なんか違う」とか「ちょっと居心地悪い」とか「気分じゃない」という程度の意味ではないでしょうか。詳しく説明するほどの語彙がないので、そういう言い方になるわけです。

「夏は体温の高いパパにくっつかれると暑いから、ママがいい」と詳しく説明できないとなると「パパはイヤ! ママがいい!」になりますよね。

だから、そんなにショックを受ける必要はないんです。……ないんですが、やっぱりパパはショックを受けてしまう(笑)。そんなとき、うちの妻は「パパがいない日に『パパがいい!』って言ってたよ!」「このあいだ『パパ大好き!』って言ってたよ!」などと教えてくれます。

すると、やっぱりうれしいんですよね。だから、そういうことを旦那さんに伝えてあげるのはどうでしょうか。あとは、ご本人のがんばり次第。子どもにたくさん関わってお世話をすれば愛着関係が生まれ、「パパがいい」というシーンが今後どんどん出てくるはずです。

もしもよかったら、旦那さんにも今回の内容を伝えてみてください。応援してます!

今回の結論!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-"PIKO ST KIDS"』

Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:佐藤登志雄、編集:マイナビ子育て編集部)

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