初めての誕生日も越え、1歳1ヶ月になった赤ちゃんたち。この時期の赤ちゃんはどんな発達や発育を見せてくれるのでしょうか? 一般的な傾向とこの時期ならではのお世話のポイントについてお話します。

この記事の監修ドクター 梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

1歳1ヶ月ってこんな時期

1歳1ヶ月の身長・体重

個人差はもちろんありますが、1歳1ヶ月の赤ちゃんは、どのくらいに育っているのでしょうか。 1歳1ヶ月の男の子と女の子の体重と身長の目安を見てみましょう。

体重

・男の子 7.85〜11.28kg

・女の子 7.31〜10.69kg

身長

・男の子 71.2〜80.6cm

・女の子 69.3〜78.9cm

※ともに3〜97パーセンタイル値 [*1]

ものまね大好き!

1歳1ヶ月ごろになると、ものまね遊びをするようになってきます。乳幼児の発達段階をまとめたデンバー発達判定法では、1歳0.8ヶ月の赤ちゃんの75%は大人の真似をしてみせるとしています[*2]。この時期はものまね遊びをしながら、言葉や行動もますます発達していきます。

また、1歳1ヶ月ごろの赤ちゃんの69.9%は一語以上の単語を言えるようになり、特に意味はないけれど、「パパ」「ママ」と言ってみせる子も90%以上になります[*1, 2]。

洋服を着替える時には自分から袖に手を通そうとしたり、パンツやズボンに足を入れようとするようになっていきます。まだまだお世話に手はかかるけれど、協力してくれようとするのはうれしいですね。

個人差はありますが、大人の語りかけを聞いたり色々とやってもらうだけではなく、こうして少しずつ自分から話したり動けるようになっていくのです。

たっちができるように

1歳1ヶ月になると、つかまって立ち上がれる子は90%以上になり、1人で2秒間立っていられる子は75%以上、1人で10秒間立っていられる子は75%近くになっていきます[*2]。

1人で立てるようになると、がんばって何度も立とうとする姿が見られるようになります。自分から1歩踏み出してみたり、両手を上げてバランスを取りながら2〜3歩歩くかわいい姿が見られるのもこのころからのことが多いでしょう。

なお、はいはいができる子は全体の97.2%、つかまり立ちができる子は96.7%になります。

立つだけでなくひとり歩きができる子も増えていき、71.4%の赤ちゃんがひとりで歩くようになるとも報告されています[*1]。

中にははいはいで階段を上り下りしたり、伝い歩きをしてみせる子もいることでしょう。まだ上手に歩けないので、おもちゃの手押し車につかまって歩き回る子もいます。

赤ちゃんらしいはいはいやよちよち歩きはこの時期ならではのもので、成長とともにだんだんと見られなくなってしまいます。今だけのかわいい姿を、たくさん見つめておいてくださいね。

こんなトラブルに要注意!

転びやすいので気を付けて

赤ちゃんにとって1人で立ち上がったり、伝い歩きや1人歩きをするのは楽しいものですが、バランスが取れていないため、この時期は転んで家具や床に頭や体をぶつける事故も起こりやすくなります。

怪我を防ぐためには動き回らないように赤ちゃんの動きを制限するのではなく、事故が起こらないように家の中を見直しておきましょう。

家具の角

転んでテーブルや収納家具などの角に顔や頭、体などをぶつけてケガをすることがあります。

角にはクッションテープなどを取りつけて、ぶつかっても痛くないようにしておきましょう。

階段や段差

階段から転んで落ちないように、階段の上には転落防止の柵をつけてロックしておきましょう。

玄関などの段差も転落の危険がないか確認し、近づけないよう対策しておきましょう。

窓やベランダ

自分で動き回るようになると窓やベランダに出てバランスを崩し、落ちてしまうこともあります。

窓やベランダのそばには、踏み台になりそうな家具や植木鉢などは置かないようにしましょう。赤ちゃんが危ない場所に1人で行かないように、目を離さないことも大切です。

寝る場所

ベビーベッドを使う時は、いつも柵を上げておくと落下せずに済みます。2歳くらいまではできるだけベビーベッドで寝かせた方が安心ですが、大人と一緒に添い寝している場合は、ベッドよりも落ちる心配がない布団を使うようにしたいですね。

頭を強くぶつけたり出血したら

頭をぶつけて出血したら、傷口が閉じるようにガーゼごしに圧迫して、安静にしたまま様子を見ましょう。意識がなかったり出血が多い、繰り返し嘔吐をする場合は、救急車を呼ぶか大至急医療機関で診てもらってください。

顔色が悪くなって元気がない時は、小児科や脳外科を受診しましょう。こぶができただけであれば、安静にして冷たいタオルなどを当てて冷やしてあげましょう。

なお、頭をぶつけた場合は意識があって元気でも、1〜2日は安静にして様子を見てください。

体を強くぶつけたり出血したら

腕や足などを打ったら、冷たいタオルなどを当てて冷やしましょう。

お腹を強く打った場合は、着ている服をゆるめてあげて安静にして、医療機関でも診てもらいましょう。

なお、腕や足を骨折・脱臼しているかもしれない時には、まずは添え木などを使って骨折・脱臼していそうな場所を動かさないようにします。その後、医療機関を受診しましょう。

しっかり噛んで飲み込もう

1歳1ヶ月になると離乳食も完了期に入る子が多いでしょう。

この時期は色々なものを食べ進めるだけでなく、よく噛んで飲み込むことも大切です。

赤ちゃんは噛む力が未発達なのであまり噛まずに飲み込んでしまったり、口から出してしまうこともあります。

よく噛まずに飲んでしまうと、喉に詰まったり胃腸に負担をかけることになってしまいます。楽しく食事をするとともに、ちゃんと噛めているか、しっかり噛んでから飲み込んでいるか見守ってあげましょう。

できるだけ先回りしないで気持ちに応えあげたい

1歳1ヶ月になると言葉ではうまく伝えられなくても、お腹が空いた、疲れたなどを仕草や表情などで表現できるようになります。

「お腹がすいた」など、赤ちゃんが自分で気持ちや欲求を表現できるよう、少し待ってあげ、それに応えてあげるのも大切なことです。

赤ちゃんの出すサインにママやパパがタイミングよく応えることは、いい親子関係を作っていくことにもつながります。

赤ちゃんの仕草や表情などを読み取るのは難しいことですし、赤ちゃんがうまく伝えられなかったり、ママやパパがタイミングよく応じることができないこともあります。そんな時も気持ちにゆとりを持って、赤ちゃんと一緒にいることを楽しみながら接してあげたいですね。

生活リズムを整えよう

生まれて間もないころは昼夜関係なく寝たり起きたりしてた赤ちゃんですが、このころになると、夜に主な睡眠を取るようになります。

1〜3歳ごろの睡眠時間はおおよそ11〜12時間くらいで、昼寝は徐々に1日に1回、1.5〜3.5時間ほどとるようになってきます[*3]。

毎日決まったリズムで健康的な生活を送れるように、寝かしつける時間や起きる時間、食事時間、食べる量などを徐々に見直していきましょう。保育園に通っている場合は、園の先生とも連絡を取り合い、お昼寝の時間や食べる量などをチェックしておくのをおすすめします。

こんな遊びがおすすめ

1歳1ヶ月になったら、ママやパパと遊ぶだけでなく1人遊びも楽しめるように、好みのおもちゃや動きやすいスペースを用意してあげたいですね。この時期の赤ちゃんには次のような遊びがおすすめです。

ものまね遊びやおままごと

ものまね遊びが好きな時期なので、赤ちゃんに接する時にはまねしやすいように言葉や動作はゆっくりとオーバーに表すようにしましょう。赤ちゃんの言葉や仕草、表情にも反応してあげるといいですね。

おままごとなども取り入れて、簡単な言葉や動作を赤ちゃんとやり取りすると楽しめるようになってきます。

簡単なボール遊び

外で遊ぶ時には、ボール遊びをするのもおすすめです。

赤ちゃんが片手で持てる大きさのボールを用意してあげましょう。1歳1ヶ月ごろになると、腕を振ってボールを手から落とすように放すことができるようになってきます。ボールはあちこちに飛んでいきますが、拾っては手渡してあげたり、赤ちゃんのそばまでコロコロと転がして一緒に遊びましょう。

まとめ

伝い歩きやひとり歩きが始まり、手と目を使った動作もできるようになってくる1歳1ヶ月ごろ。単語が言えるようになり、仕草や表情で気持ちを表すようになってきます。ママやパパは赤ちゃんが伝えたいことをくみ取りながら、寄り添い接していきましょう。

この時期は1人立ちや1人歩きが始まったばかりで、よく転びます。家の中で転んでもケガをしないように、家具の配置や尖ったところがないか確認しておきましょう。しっかり噛んで食べられるように見守り、生活リズムを整えることも大切です。

赤ちゃん言葉をしゃべり、よちよち歩きやハイハイをするなど、赤ちゃんならではの姿が見られるのはこの時期ならでは。まだまだ手はかかりますが、赤ちゃんを温かく見守りながら毎日を楽しんでいきたいですね。

(文:大崎典子/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]厚生労働省 平成22年乳幼児身体発育調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf
[*2]W.K.Frankenburg, 日本小児保健協会編: DenverⅡ:デンバー発達判定法, 日本小児医事出版社, 2005.
[*3]厚生労働省 未就学児の睡眠指針
https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます