生後半年を迎える赤ちゃん。この時期から離乳食を始めるというご家庭も多いことでしょう。そんな生後6ヶ月の離乳食について、要点をまとめました。

離乳食スタートは生後6ヶ月が一番多い

厚生労働省が行った離乳食についての調査では、離乳食の開始時期を「生後6ヶ月の時」と答えた人が一番多く、44.9%に上りました[*1]。5ヶ月に始めた40.7%と合わせると、8割以上の赤ちゃんが生後5〜6ヶ月に離乳食を始めているということになります。

※生後6ヶ月の発育、母乳やミルクの量などはこちらの記事もご覧ください。

【医師監修】生後6ヶ月の赤ちゃんのポイント!6つの成長の変化とは
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1288

離乳食開始を遅らせてもいい?

離乳食の開始には、赤ちゃんの首すわりやお座り、スプーンを受け入れられるか(哺乳反射の減弱)、食べ物に興味を示すかなどのいくつかの目安があり、その子の食欲や成長、発達に応じて調節するものですが、遅くとも生後6ヶ月には始めた方がいいとされています。

母乳だけでは足りなくなる栄養素

母乳だけでは、赤ちゃんの成長に必要なエネルギー(カロリー)が足りなくなっていくので、食事で補う必要があります。それが「離乳食」です。

また、母乳のみで育った赤ちゃんは、生後6ヶ月の時点でヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏になりやすいという報告があり、ビタミンD欠乏の指摘もなされています[*2]。

これらのことから、母乳栄養の場合はとくに適切な時期に離乳食を開始して、鉄、ビタミンDなどの栄養を積極的に取り入れることが大切です。

「遅らせた方がアレルギーを起こしにくい」は根拠なし

中にはアレルギーの発症を恐れ、離乳食の開始を遅らせたいと思う人もいるようです。しかし、離乳食の開始(もしくは特定の物を食べる時期)を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はありません。このことからも、生後5〜6ヶ月には離乳食を始めることが勧められます。

もし、すでに食物アレルギーの診断を受けていたり、食物アレルギーのような症状が見られる場合でも、自己判断せず、医師の判断のもと具体的な離乳食の進め方の指導を受けましょう。

【医師監修】離乳食に卵、いつから、どうやって?アレルギーの心配は?
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【医師監修】離乳食に牛乳、いつから、どうやって与えればいい?
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離乳初期の進め方

離乳食には悩みがつきものですが、とくに最初のうちはわからないことだらけでですよね。離乳初期はどのように進めればいいのでしょうか。

離乳初期のはじめはつぶしがゆ→プラス野菜

離乳食は、つぶしがゆ1さじから始め、徐々に量を増やしていき、慣れたころに野菜も取り入れます。

※離乳初期のポイントについて、以下の記事もご覧ください

【専門家監修】離乳食は生後5ヶ月から始めるべき?スタートの目安は?

つぶしがゆや野菜は、ヨーグルトのようなベタベタ状にしていきましょう。

離乳初期の終わりごろには、つぶしがゆで大さじ2杯程度、野菜は大さじ1〜2杯程度になるよう、量も増やしていきます。

たんぱく質源もしっかり摂りましょう

離乳食に慣れてきたら、たんぱく質源となる食材を取り入れていきましょう。この時期のおすすめの食材は、豆腐や白身魚(タイ、塩抜きしたしらすなど)、固ゆで卵の卵黄となります。

たんぱく質源は少量からスタートします。赤ちゃん用スプーンで1杯程度から始め、離乳初期終わりごろには、固ゆで卵の卵黄は卵1個分まで増やせるといいでしょう。

なお、卵は中心分まで火が通った固茹で卵の卵黄部分のみを使いましょう。

ステップアップのタイミングは? 2回食はいつから?

離乳食開始から1ヶ月たち、おかゆや野菜、たんぱく質源にも慣れたら、次の段階へステップアップが見えてきます。

「モグモグ期」への移行の目安は?

モグモグ期って?

俗に、食べ物を飲み込むことを覚える離乳初期を「ゴックン期」といい、上顎と舌で食べ物を潰すことを覚える離乳中期を「モグモグ期」と言います。このモグモグ期ごろには、今までベタベタ状にしていた食材を、徐々に大人の指で軽くつぶせるぐらいのかたさにします。おかゆは全がゆになります。

どうなれば移行OK?

「移行」という言葉を意識しすぎず、つぶしがゆからつぶさなくしていったり、水の量をちょっとずつ減らしていくなど、少しずつ変化をしていけるといいでしょう。

月齢の目安としては7〜8ヶ月ごろ、赤ちゃんが以下のような状態になれば移行していいでしょう。

・ベタベタ状(ヨーグルトのようなかんじ)のものが食べられる

・口を閉じて食べ物が飲み込める

※離乳食の進め方について、こちらの記事もご覧ください。

【専門家監修】離乳食の始め方・進め方の目安とポイント
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7551

どうやって離乳食を2回に増やす?

離乳食を始めてから1ヶ月ほどたったら、2回食へ進めることを考えてみるといいでしょう。食の進みが遅い(あまり食べない)という場合は、2回にチャンスを増やせると考えて進めていきましょう。

まだ、6ヶ月のうちは1回食でも構いません。赤ちゃんも大人も「離乳食を食べること」や「作ること」に慣れることが目的です

時間帯は?

1回目が10時であれば、2回目は14時ぐらいがいいでしょう。

2回、それぞれの量は?

離乳初期には目安となる量はありません。食べることに慣れつつ、いろいろな味や食材を試してみるといいですね。

まとめ

遅くとも離乳食は生後6ヶ月には始めることが勧められます。離乳食開始や食べ物の摂取の時期を遅らせることで予防になるという科学的根拠はないとされています。適切な時期に離乳食を開始しましょう。開始から1ヶ月ほど経ち、飲み込みも上手になって、おかゆも野菜も喜んで食べられるようになったらモグモグ期(離乳中期)へ移行してもいいでしょう。赤ちゃんのペースに合わせて無理なく進めましょうね。

(文:マイナビウーマン子育て編集部/監修:川口由美子先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要 離乳食の開始時期」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000134208.html
[*2]厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、専門家の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます