離乳中期以降にオススメの食材「なす」について、赤ちゃんが喜ぶレシピを3つご紹介します。その他、離乳食を作る際に知っておきたい下処理のコツ、加熱のコツ、焼くレシピでもアク抜きは必要かなどを解説します。

なす、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

なすは、皮に厚みがあって食物繊維が多く、灰汁が強いこともあるので、初期は積極的に取り入れなくてもいい野菜です。使うにしても少量にしましょう。

・初期の調理:食べさせる場合は、しっかり茹でとろとろの状態に裏ごしする

・中期の調理:しっかり茹で細かくきざむ。とろみをつけてもGood

・後期の調理:しっかり茹で粗みじんに。とろみをつけてもGood

・完了期の調理:茹でるほか、少量の油で焼いてもOK

 ■ワンポイントアドバイス■ なすはアクが強いので、ボールに水をはり10分ほどさらして“アク抜き”しましょう。
加熱すればとろとろになりますが、食物繊維が豊富なのでしっかり茹でてくださいね。

なすはどんな野菜?

なすの旬の時期は「夏・秋」

なすは年間を通じて店頭に並ぶ野菜ですが、旬は種類によって多少異なり、多くの場合は初夏から初秋にかけて。夏野菜のイメージが強いですが、秋に収穫する「秋なす」も人気です。

なすは種類が豊富

全国各地で生産されるなすですが、品種によって見た目や味わいが異なります。丸いものや小さいもの、長細いもの、水分が多いもの、中には生食向けに糖度を高くする品種改良されたなすもあります。

離乳食のなす、下処理・下ごしらえの方法

皮むき・ヘタ取りのコツ

新鮮なものほどヘタがトゲトゲしているので、気をつけて切り落とします。

皮は厚いのでピーラーなどでしっかりむきます。

加熱のコツ

水にさらしたなすを1cm厚くらいに輪切りにして、果肉の色が変わり箸などでほぐれるようになるまで加熱します。電子レンジをつかっての加熱も可能です。

後期以降は皮をむかずに少量の油で焼き、やわらかい部分をつかってもよいでしょう。

 ■ワンポイントアドバイス■ 大人もシンプルにおいしく食べられるなす。茹でた時は冷やして、油との相性も良いので揚げびたしなどもオススメです。

なすの離乳食、よくある疑問

どんな種類のなすでも赤ちゃんにあげていいの?

なすは加熱するとやわらかくなるので種類を問わず与える事ができます。8月以降に収穫されるものは身も締まり、種が少なく食べやすいでしょう。

焼くレシピでもアク抜きは必要?

大人だと、塩を振りかける事でアク抜きできますが、離乳期に塩を添加することは避けたいので、水で10分ほどさらしてからの調理をオススメします。

なすって味がない?

なすは他の夏野菜と比較すると食物繊維が豊富ですが、水分も多く含む野菜です。たんぱくな味が特徴なので、だしの風味を生かした煮込みレシピとの相性もいいですよ。

なすの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期

<離乳中期のレシピ>なすの煮びたし

材料

・なす 1cmぐらいの輪切り1つ ・だし適量 ・水溶き片栗粉(水と1:1でといたもの)

作り方

① 水にさらしたなすを、だしでやわらかくなるまで煮る。残っただしはとっておく

② 煮たなすを細かくきざみ、①の残っただしに戻して再加熱をしながら片栗粉でとろみをつける

 ■ワンポイントアドバイス■ 少し多めに作って冷やしておくと、大人も鰹節などをかけておいしくたべることができます。

<離乳後期のレシピ>なすとトマトのラタトゥイユ

材料

・皮をむいたなす 1cm厚1個 ・トマト 1/8個 ・玉ねぎ 中玉1/8個 ・パルメザンチーズ 小さじ1 ・オリーブオイル 小さじ1 ・だし汁 適量(水でも可、食材がかくれるぐらいの量)

作り方

① 材料を1㎝角に切ったものをオリーブオイルで炒める

② ①にだし汁または水を入れ煮込む

③ 食材がやわらかくなったらパルメザンチーズをかける

※冷凍する場合はチーズをかけずに冷凍

 ■ワンポイントアドバイス■ この材料に限らず大人からのとりわけで味付けをする前にわけて調理すると時短料理になります。オリーブオイルを使うことでうま味やひきたちます。 アレンジメニューとして鶏のひき肉などを、あとから茹でて加えてもおいしいです。

<離乳完了期のレシピ>マーボーなす

材料

・豚赤身ひき肉 30g ・皮をむいたなす 1㎝厚の輪切り2個 ・玉ねぎ 20g ・だし汁 食材がかくれるぐらいの量(水でも可) ・味噌 小さじ1/2 ・ごま油 少量(風味付け) ・水溶き片栗粉(水と1:1でといたもの)

作り方

① 野菜は1cm角に切る

② 小さな鍋やフライパンに全ての食材を入れ、だし汁または水を入れて煮る

③ 食材がやわらかくなったら味噌を溶かし入れる。とろみが少ない場合は、水溶き片栗粉でとろみをつける

④ 最後に風味付けでごま油を回し入れる

 ■ワンポイントアドバイス■ 2回分位の量なのでフリージングも可。大人からのとりわけ食もできるレシピです。
また、ごま油を使用しますので、ごまを食べさせたことがない場合はアレルギーに注意しましょう。

まとめ

なすは幼児期になると苦手な食材にランキングされてしまう野菜ですが、味がたんぱくな分、だしや油などとの相性が抜群に合うので、料理の幅が広く便利な食材! 大人からの取り分け食としても使いやすいので、大人用も赤ちゃん用もあわせて、なすをだしで煮て、大人は醤油とかつおぶしをかけてもいいかもしれませんね。

この記事の執筆者 シライカヨコ 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
食品メーカーなどに20年携わったのち、現在はレシピ執筆/企業向け教育・衛生指導/妊産婦食・離乳食・幼児食・学童食の講演/OEM商品開発の提案などを行う。 離乳食アドバイザー認定講師の他、保育園の給食指導やとりわけ離乳食教室などで活動。 テレビ東京『所さんの学校ではおしえてくれないそこんトコロ』出演他
Instagram: https://www.instagram.com/bridal_heath/

この記事の監修者 川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)