加熱すると、とろりやわらかになるかぶ(蕪)は、赤ちゃんには離乳初期からあげられる野菜です。今回は離乳食でかぶを使う際の調理のコツなどを解説します。時期に応じた離乳食レシピも紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。

かぶ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

・初期の調理:やわらかくなるまで水から茹で、なめらかにすりつぶす

・中期の調理:やわらかくなるまで水から茹で、粗くつぶすか細かくきざむ

・後期の調理:指で潰せるくらいのやわらかさになるまで水から茹で、厚さ5mmくらいの薄切りなどにする(喉につまる大きさは避ける)

・完了期の調理:指で潰せるくらいのやわらかさになるまで水から茹で、厚さ1cmくらいに切る

かぶはどんな野菜? 旬と栄養素

かぶの旬は2回

店頭に多く並んでいる種類のかぶの旬は10〜12月ごろ。また、3〜4月ごろも甘みが出ておいしいかぶが多くあります。

根っこと葉っぱで異なる、かぶの栄養

新鮮なものは青々とした葉っぱも一緒に売られていますが、根っこと葉っぱでは味わいも多く含まれる栄養素も異なります。とくに葉の部分は緑黄色野菜で栄養価が高いので、離乳の進み具合に応じて両方おいしく食べられるといいですね。

 ■ワンポイントアドバイス■ 葉の部分は少し硬いので、やわらかく茹でます。始めるのは、完了期ごろからにしましょう。

離乳食のかぶ、下処理・下ごしらえの方法

洗い方・皮のむき方のコツ

葉の部分は、水の中で振り洗いして異物や汚れを取り除きます

根の部分はしっかり洗った後、皮の近くに繊維がたくさんあるため、厚め(5mmくらい)にしっかり皮をむきましょう。

 ■ワンポイントアドバイス■ 皮は思い切った厚みでむくことで、筋がなくやわらかくなります。

加熱のコツ

少し大きめに切り、水から茹でます。かぶは水分が多いので、早くやわらかくなりますよ。

かぶの離乳食、よくある疑問

繊維が少ない種類のかぶはある?

かぶには非常に多くの品種がありますが、購入時に明確な品種情報を得られるとも限りません。かぶの繊維については、品種よりもかぶの成長度合いが関係しているようです。大きすぎるかぶは繊維が硬くなっている可能性がありますので、小さめのものを選ぶといいかもしれません。

かぶは冷凍保存できる?

水分が多いため、冷凍・解凍によって組織が軟化します。離乳初期・中期の離乳食に使用するものについては、冷凍することでより早くやわらかく加熱することが可能ですが、離乳後期以降や大人用に使用する場合は、冷凍しない方がかぶらしいジューシーな食感を楽しめるでしょう。

葉がついている場合の保存方法は?

かぶの葉は収穫後も呼吸を続けており、成長していると言えます。成長すると根の部分の組織も変質すことが考えられますので、購入後は葉と根の部分を切り分けて保存することが推奨されています。

かぶの離乳食レシピ! 初期・中期・後期

<離乳初期のレシピ>かぶの和風ポタージュ

材料(作りやすい分量)

・小かぶ 1/4個(約40g) ・玉ねぎ 1/5個(約40g) ・だし汁 150cc

作り方

① かぶは薄めのくし切りに、玉ねぎは薄切りにする。

② ①とだし汁を小鍋に入れて火にかけ、沸騰後10分程煮る

③ だし汁ごと裏ごしする

  ※フードプロセッサーなども可

 ■ワンポイントアドバイス■ かぶの甘味たっぷり。塩で味を整えれば大人もおいしく食べられます。

<離乳中期のレシピ>かぶのささみあんかけ

材料(作りやすい分量)

・小かぶ 1/4個(40g) ・ささみ 1/3本(20g) ・だし汁 100cc ・水溶き片栗粉 大さじ1強(水:片栗粉=1:1)

作り方

① かぶはくし切りにして、だし汁と一緒に小鍋に入れて火にかける

② 沸騰したらささみを入れ、10分煮る

③ かぶとささみを取り出し、みじん切りにして鍋に戻す

④ 再度火にかけ沸騰したら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

 ■ワンポイントアドバイス■ ささみは凍らせておいたものをおろし金で削って入れると楽です。

<離乳後期のレシピ>かぶのじっくり焼き

材料

・小かぶ 1/8個(20g) ・ごま油 小さじ1/2 ・しょうゆ 小さじ1/3

作り方

① かぶは皮をむいて薄めのくし切りにする

② フライパンにごま油をひき、かぶを並べ、弱火で蓋をしてじっくり焼く(時々裏返す)

③ かぶがやわらかくなったらしょうゆを絡め、厚さ5mm程度の食べやすい大きさに切る

 ■ワンポイントアドバイス■ かぶは水分が多くやわらかいので、後期以降は炒めても食べられます。

まとめ

甘くてジューシー、やわらかく調理しやすいかぶは、離乳食に最適です。完了期くらいか葉っぱも一緒に煮たり炒めたり上手に使いたいですね。

この記事の執筆者 奥野由 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
前職は加工食品の研究開発職。自身の出産を機に離乳食アドバイザーを取得し、活動を開始する。ベビーフードの開発および監修の他、大阪府高槻市にて離乳食教室開催、育児広場での相談会などを実施。食品科学、調理学をベースに手軽で美味しいレシピの考案に尽力している。
◆離乳食教室 FooMiLab HP:https://www.foomilab.com/

この記事の監修者 川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)

※調理撮影:マイナビウーマン子育て編集部

※そのほか挿入画像はイメージです