プリプリした食感が魅力のエビは、和洋中幅広い料理で使われる食材です。では、赤ちゃんにはいつごろからエビを食べさせてもいいものでしょうか。今回はエビの下処理方法や、気になるエビのアレルギーについて解説します。記事内で紹介するレシピも一度試してみてくださいね。

エビ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

エビを食べさせるのは完了期以降、早くても後期以降がいいでしょう。初めてあげる時は、赤ちゃんの体調がいい日に、少量から試して様子をみましょう。

・後期の調理:殻をはずし、細かく切ったり、すり身にして十分に加熱調理

・完了期の調理:殻をはずし、細かく切ったり、すり身にして十分に加熱調理

 ■ワンポイントアドバイス■ 冷凍を使う場合もしっかりと加熱調理をしましょう。

エビはどんな種類がある? 栄養素は?

エビはたんぱく質が多く、脂質の少ない食材です。

世界中に多くの種類が生息し、漁獲されています。私達の食卓にのぼるのはクルマエビ、イセエビ、シバエビ、アマエビ、サクラエビ、ブラックタイガー、バナメイエビなどで、どの種類でも栄養素やアレルゲンは大きくは変わりません。

エビは茹でるとどうして赤くなるの?

加熱前のエビの色は、アスタキサンチンとたんぱく質が結合した色素たんぱく質の色なので、緑・紫・褐色などの色をしています。

加熱で色が変わるのは、色素たんぱく質からアスタキサンチンが放出されて赤色になるためとされています。

離乳食のエビ、下処理・加熱のポイント

加熱のコツ

甘エビなど刺身で大人は食べることがありますが、赤ちゃんは食中毒菌には弱いので、刺身用であっても十分に加熱殺菌をしましょう。

下処理のコツ

エビの背中には黒い筋のようなものがあり、これを背ワタといいます。背ワタはエビの消化器官でこれが付いたまま調理すると生臭さが出て、おいしくないので、取り除いてあげましょう。

 ■ワンポイントアドバイス■ お店によっては背ワタを処理してから売っているところもあり、そういう商品を利用すると便利ですね。

エビの離乳食、よくある疑問

エビでアレルギーを起こすことはある?

エビはアレルギーの心配がある食材の1つ(甲殻類アレルギー)で、小学生ぐらいから増えてきます。離乳食の時期に起こることあまり多くありませんが、エビを初めて与える時は赤ちゃんの体調のいい日を選び、少量を様子をみながらあげましょう。

冷凍保存もできる?

茹でてから切って、1回分の量ごとに小分けにして冷凍すると便利。またもちろん冷凍エビも手軽でいいですね。

エビの離乳食レシピ! 後期・完了期

<離乳後期のレシピ>エビとチンゲン菜のみそ炒め

材料(約2回量)

・エビ 芝エビサイズ4尾程度

・チンゲンサイ(葉先のみ) 2枚分程度

・みそ 小さじ1/4

・ごま油 少量

・水 小さじ2

・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① エビは茹でて、細かく叩くようにきざむ

② チンゲンサイは粗みじんにする

③ 耐熱容器に①②と水溶き片栗粉以外の材料を入れて混ぜ合わせ、ラップをかけ電子レンジ(600W)で2分30秒ほど加熱する

④ ③に水溶き片栗粉を混ぜたら、さらに電子レンジで20秒ほど加熱してとろみをつける

 ■ワンポイントアドバイス■ ごま油とみそで中華料理風になります。

<離乳後期のレシピ>エビドリア

材料(約2回量)

・エビ 芝エビサイズで3尾程度

・玉ねぎ 1/10個分

・ブロッコリー 小房1個

・ホワイトソース(ベビーフード) 大さじ2

・全粥 子供茶碗1〜2杯程度

・粉チーズ 少量

作り方

① エビは茹で細かくきざむ

② 皮をむいた玉ねぎとブロッコリーはやわらかく茹でて、細かく切る

③ ホワイトソースに①②を入れて混ぜ合わせ、水を小さじ1杯ふりかけ、ラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱する

④ 耐熱容器に全粥を入れて③をのせて粉チーズをふって、オーブントースターで5分くらい焼く

 ■ワンポイントアドバイス■ 市販のホワイトソースを使う場合は、赤ちゃん用のものを利用するとよいでしょう。

<離乳完了期のレシピ>エビチーズおやき

材料(作りやすい量)

・エビ 芝エビサイズ3尾程度

・ピザ用チーズ 大さじ1強

・青のり 少量

・軟飯 90g

・植物油 適量

作り方

① エビを茹でて細かくたたくように切る

② ポリ袋に軟飯をいれて指でつぶし、①とピザ用チーズ・青のりを加えてよく混ぜ、6等分にして楕円形に平たく伸ばす

③ フライパンに植物油を入れて熱し、②を両面がきつね色になるまで焼く

 ■ワンポイントアドバイス■ 手に持って食べやすいので、おやつにもおすすめです。

まとめ

エビはたんぱく質が多く、独特の食感を楽しめ、料理に彩りを添える食材です。赤ちゃんには食べにくいこともありますが、そのような時は細かく切ると食べやすくなりますよ。

この記事の執筆者 夏目千恵子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
地域で離乳食講習会、育児相談を行っている他、離乳食から小学生までの、家庭で実践できる無理のない食のアドバイスを心がけた活動をおこなう。
Blog: https://ameblo.jp/kanrieiyoshichieko/

この記事の監修者 川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

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