かわいくて天使のような赤ちゃんですが、時には大人顔負けの臭いおならをすることもあるのでは? ママやパパは、びっくりしたり気になったりすることもあるでしょう。そこで今回は、赤ちゃんのおならが臭くなる原因や対応策について説明します。

赤ちゃんのおならはなぜ出るの?

おならは、口から飲み込んだ空気や食べたものが腸内で消化されるときに発生するガスです。赤ちゃんは、授乳の時におっぱいやミルクと一緒にたくさんの空気を飲み込んでしまうので、それが出るようにゲップをさせますね。

ゲップでうまく出せなかったガスは体内にたまり、おならになって体外に放出されます。空気を体内に取り込む回数が多くなるほど、おならの回数は増えると考えられます。特に月齢の低い赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むのがまだあまりうまくないうえに授乳回数も多いため、たくさんの空気を飲み込みやすいのです。そこで、おならの回数も多くなりがちです。

赤ちゃんのおならは、臭いもの?

そもそも赤ちゃんが生まれて初めてするうんち、「胎便」はくさくありません。それはほとんど菌を含んでいないからです。母乳やミルクを飲んでうんちをする、ということを繰り返すうちに、消化に関わる細菌はだんだんと赤ちゃんの腸の中で定着してきます。

また、個人差が大きいですが、一般的に月齢が低いほど赤ちゃんの排便回数は多い傾向があります。つまり、飲んだものがおなかの中を通過する時間が短いことも、赤ちゃんのおならがあまりにおわないことに関係しています。

赤ちゃんの成長とともにおなかの調子も変わっていき、うんちの回数が減ってくると、飲んだ物や食べたものがおなかの中にとどまっている時間が長くなってきます。すると、腸内細菌の作用やうんちが酸化することなどにより、臭いおならが出るようになります。 ただ、「おならが臭い=病気」、ではありませんから、赤ちゃんが元気で食欲もあるなら心配いりません。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因は?

うんちのリズムが整わないなどで赤ちゃんが便秘気味になると、飲んだり食べたりしたものがおなかの中にとどまっている時間が長くなり、ガスが発生して臭いおならが出やすくなります。時には、ガスがたまっておなかがパンパンになることもあるものです。

なお、便秘とは、うんちが週に3回未満[*1]など回数が少ないだけでなく、毎日出ていても排便時に苦しんだり痛がったりする排便困難があったり、おなかが張るなどの症状が続く場合も便秘が疑われます。

赤ちゃんが便秘になる原因は月齢によっても変わってきますが、離乳食開始前だと母乳やミルクの量が足りないために便秘がちになることがあります。離乳食開始直後は、お腹の調子が変わって一時的に便秘気味になることもよくあります。離乳食が進むと、繊維質などの不足や食べる量自体が少ないことが便秘の原因になることもあります。

赤ちゃんのおならが臭いときの対応は?

臭いおならの原因が便秘のときには、さまざまな対応策があるのでいくつか試してみましょう。

便秘のときの対応1−外からの刺激

・綿棒浣腸をする

綿棒にワセリンなどをぬって、肛門から1〜2㎝[*2]入れてゆっくり回す。肛門を痛めないようにやさしく行えば、毎日してもOKです。

・おなかのマッサージをする

腸が刺激されてガスやうんちが出やすくなります。指先でひらがなの「の」の字を描くように、赤ちゃんのお腹をさすります。決して力を入れず、なでるようにします。

・足を前後に動かす体操をする

足を動かすと腹圧がかかり、腸が刺激されてガスやうんちが出やすくなります。これは、ねんねのころの赤ちゃん向きの方法です。 行う際は、股関節を脱臼する恐れがあるので、無理に押したり引っ張ったりしないでください。

詳しくは下記の記事も参照してください。

【医師監修】新生児のお腹がパンパンに!主な原因と対処法
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7461

便秘のときの対応2−便秘にいいとされる飲み物・食べ物

・乳児用の糖類下剤(マルツエキスやラクツロース)を飲ませてみる

便を柔らかくしてくれる作用があります。また、腸の中で発酵することで腸の運動を促進させて、うんちを出しやすくする赤ちゃん用の便秘薬です。

・プルーン、りんご、柑橘系の果汁を3倍くらいにうすめて10〜20ml[*1]ほど飲ませる

果汁に含まれる糖分やペクチンに、うんちをやわらかくする効果があります。

・離乳食は、食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れる

バナナ、りんご、いちご、みかん、青菜類、ブロッコリー、キャベツ、かぼちゃなどがおすすめです。

・ヨーグルトを食べさせる

離乳食が始まっている赤ちゃんには、毎日少しずつ食べさせているとうんちが出やすくなる場合があります。

赤ちゃんのおなら、受診したほうがいいケースは?

臭いおならをたびたびするようでも、赤ちゃんがいつも通り元気でよく飲んだり食べたりしているなら、まず心配はいりません。上記の対応をあれこれ試しても、便秘が続く時は小児科を受診しましょう。

便秘で受診したほうが良いとき

具体的には、以下に該当する場合は、まずは医療機関を受診してください。

・排便が週に3回より少ない

・排便が5日以上ない日が続く

・毎日出ていても、出す時に痛がって泣いたり、肛門が切れて血が出る

・小さいコロコロの便や、軟らかい便が少しずつ、1日に何回も出る

まとめ

赤ちゃんがおならをするのは自然なことですし、臭くなることがあっても赤ちゃんがいつもと変わらず元気なら、様子を見ていていいのです。おならが臭くなった原因が便秘と思われるときには、いくつかの対応策を試してみてください。

おならやうんちは健康のバロメーターでもあるので、もしも病気のサインであったら早めに対応できるよう、普段から赤ちゃんのおならやうんちの状態に注意しておくといいですね。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生
杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

(文:村田弥生/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]日本小児栄養消化器肝臓学会「こどもの便秘」
http://www.jspghan.org/constipation/files/pamphlet.pdf
[*2]赤ちゃん子育てインフォ「便秘編 おしりの刺激」
https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます