栄養豊富で注目のスプラウトをおうちで栽培するにはどんなことに気を付ければいい? 実際に育ててみてわかった、失敗しないためのコツをご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

もやしやかいわれ大根は私が子どものころからスーパーで売られていましたが、今ではたくさんの種類のスプラウトが並ぶようになりました。安価で栄養豊富な面から注目されるようになり、日々の食卓に上がることも増えてきているのではないでしょうか。

庭がない、日当たりが悪くて植物が育たない、といった悩みを持つ方でも手軽に家庭菜園ができるのがスプラウトです。おうちの中で、わずかなスペースさえあればはじめることができ、必要な道具も少ないので挑戦しやすいのがいいところ。コツを知れば、小さなお子さんでもお世話でき、短時間に収穫できるので楽しくなってきます。今回はそんなスプラウトを実際に育て、失敗を通してわかったコツをご紹介します。

スプラウトって?

スプラウトは、発芽したばかりの新芽。種が発芽すると、それまでになかったビタミンなどの栄養を作るようになります。スプラウトは、これから成長するための栄養や酵素を含んでいるため、この時期ならではの高い栄養価が特長。そのため「天然のサプリメント」と呼ばれることもあります。

スプラウトの育て方

今回挑戦するのは、ブロッコリーとかいわれのスプラウト。今ではどこのスーパーでも並んでいて、馴染みのある2種を選びました。種を購入するにも、この2種なら扱っている可能性が高いのです。

■ブロッコリースプラウト

発芽7日目の新芽には、成熟ブロッコリーの約8倍程度のスルフォラファン(抗酸化作用、花粉症対策などに効果があるファイトケミカル)が含まれます。

■かいわれスプラウト

芽を出して間もない、ラディッシュの貝割れ菜で、子葉と胚軸の部分です。抗酸化作用や抗菌作用があり、やや辛味があります。

種はどちらも丸みを帯びていますが、大きさはかなり違いますね!

スプラウトを育てるうえでまず大切なことは、スプラウト専用の種を使うこと。

一般的に販売されている野菜の種は、薬剤による消毒処理がされています。これは、種や土壌に付着している病原菌から守るためにされていますが、収穫時には残留しない量を使用しています。

スプラウトの場合、発芽して間もない新芽を食べるため、種は無消毒になっているのが特徴です。必ず専用の種を使うようにしましょう。

スプラウトの育て方は、種類によって多少の違いがありますが、多くのものは同じ。種の袋にも育て方が紹介されていますが、記載されている方法は大まかなものが多いので、事前に調べたり、詳しい人に効いたりしてから始めるのが成功の近道です。

①種は休眠状態のため、水に一晩つけて目覚めさせます。

②容器にペーパータオルやスポンジなどを敷いて培地を作り、種を並べます。

③発芽するまで暗い場所に置き、乾燥しないように水をかけます。

④根が伸び始めたら毎日水を取り替えます。

⑤食べごろの大きさに成長したら明るい場所に置き、日光浴。

⑥緑色になったら食べごろです。

基本的な育て方はこのような感じなのですが……実はかなりざっくりと大まかなで、実際に育ててみると上手くいかなかったり、どうすればいいのかよくわからなかったりすることも出てきました。いくつか試してみてわかった、失敗した原因と失敗しないためのコツ。これから育ててみるときの参考にしてください。

スプラウトを育ててみよう! 失敗編

用意したものは、ガラスビン、キッチンペーパー、段ボール箱。キッチンペーパーは培地として、段ボールは暗室にするためです。

最初に種まきをしたときは、水に浸けることなく、湿らせた培地にそのまま撒きました。発芽しかけたものもありましたが、十分な成果を得られずやり直し。やり直した次の過程を追っていきましょう。

■1日目

一昼夜水に浸して、種を休眠から目覚めさせます。培地はまだ不要なので、ガラスビンに水を入れて種を浸しました。このまま箱の中で暗室状態に。

■2日目

一晩明けました。早いものはすでに発芽しかけています。キッチンペーパーを4つ折りにして底に敷き、十分湿らせて種を並べました。

スプラウトを育てるときに大切なことは、清潔にすること。雑菌の繁殖を抑えるため、種をやさしく流水で洗い流し。

さらにビンは、アルコール食毒。真夏に育てたため、朝晩これをしました。

■3日目

発芽した種が前日より増えました。

■4日目

さらに発芽したものが増え、よく見ると伸びているものもちらほら。

■5日目

発芽しているものが増えているような、増えていないような……。少しニオイが気になります。泡が出ているような様子。朝晩種を洗い、培地の交換もして清潔を保てるようにしましたが、それが芽や根を傷つけているような?

■6日目

あまり変わった様子はなく、伸びてきません。発芽した芽も色がくすんできたような印象。キッチンペーパーの培地の交換をしても、半日でニオイがするような状況でした。

そのあともあまり様子が変わらず、根の発育がうまくできていないと思い、培地をスポンジに変えてみました。こちらは水をしっかり交換するのが難しく、清潔を維持するのはできなさそうだったのもあり断念。芽は育たずに、色がくすんでしまいました。

スプラウトを育ててみよう! 成功編

発芽に適する温度は20〜25℃。真夏は暑すぎて適していません。雑菌の繁殖もしやすいので、失敗しやすい季節だといえます。

【失敗の原因】

・温度が高くて蒸れやすい

・温度が高くて雑菌が繁殖しやすい

・芽や根がきちんと伸びない

・水や培地の交換が手間

・湿らせる度合いがわからない

失敗が続くと心が折れそうな気持になりましたが、「真夏でも育てられる!」と書かれているサイトも見つけ、失敗した原因を改めてピックアップし、それが改善できる方法を試すことにしました。

まずは、育てやすいアイテムを導入! さまざまなメーカーから、スプラウトを育てる専用の容器が販売されています。今回はホームセンターで見つけた大和プラスチックの「キッチンファーム」を使ってみました。

キッチンファームは2段構造になっています。緑色のザルのような容器は種を並べるところで、透明な容器に重ねて設置します。透明容器の半分くらいの位置にあるラインまで水を入れれば、ザル部分に水がうっすらとつくくらいになっています。つまりこれが適度な水加減。とってもわかりやすいので、迷わず使えます。

■1日目

初日は透明容器の方に水を入れ、種を浸します。失敗したときとこれは同じやり方ですが、暗室は段ボール箱をやめて、扉のある棚の中に変更。小さな段ボール箱は、他の季節では暗室を作るのにぴったりなのですが、夏場は蒸れて温度も上がりやすくなるようです。日中エアコンをつけている部屋でしたが、同じ部屋でも温度差が少なそうな棚の一番下の段に置くことにしました。

■2日目

一昼夜水に浸し、すでにいくつか発芽していました。種の目が覚めたので、種を緑のザルに移し、優しく流水で洗って、透明容器に重ねて2段に設置。水も目安のラインまで入れました。棚の中にしまうときに今度はアルミホイルでフタをしました。

■3日目

失敗したときと明らかな違いがあったのは、この3日目くらいから。たくさん発芽して、ザルの下には根が伸びているのが見えます。そして、ザルの上で伸びているものも綿毛のようなふわふわした白いものがいくつも見えますが、これはカビではなく根の一部。朝晩種を軽く洗い、水を変えました。水の量が多いからなのか、温度が抑えられたからなのか、ガラスビンで気になったニオイはまったくしません。

■4日目

このころになると、アルミホイルのフタを開けるのが楽しみに♪ 見るたびにどんどん育っていくのが見られます。ブロッコリーもかいわれも、どんどん発芽して芽が伸びてきました。根も下に伸びてきたのがわかります。

■5日目

しっかり根が伸び、芽も上に伸びてきました。根の成長は1日で目を見張るほど!

■6日目

背が伸びて、被せていたアルミホイルのフタが盛り上がっていました。そろそろアルミホイルとサヨナラ。ぐんぐん伸びて、毎日子どもたちがびっくりしていました。それまでの失敗していたときとの違いに驚き、というか衝撃!

■7日目

種を水に浸してから7日目。ブロッコリーもかいわれも随分背が伸びました。発芽した時期がそろっていないのか、背はバラバラですが葉が傷んできたのも出始めたので次の段階に。

日光浴開始〜♪ 明るい日の光が注ぐ場所に移動。

■8日目

1日日光浴させただけで、こんなに見違えました‼ きれいな緑色になり、ひょろひょろっとした姿がしっかりとした姿に変身。

ブロッコリーも、かわいい小さな葉っぱがきれいな緑色に。日の光の方に伸びようとするようです。かわいくて、このままグリーンとして飾っておきたいくらい。

たった1週間ほどでこんなに伸びた根。健康そのもの。

かいわれに至ってはこのすさまじい成長! もう容器が狭くなってきたくらいです。やはり、根が伸びやすい環境にすることが大切ですね。

スプラウトを収穫しよう!

かいわれスプラウトを引っこ抜いてみると、根っこまできれいに抜けました(笑)。どうやらこの根も食べられるようです。

一般的な収穫は、食べるぶんだけ根元の方でカットする方法。もじゃもじゃと絡み合っているので取りにくいですが、優しく取りわけてくださいね。

収穫できました♪ 失敗続きだっただけに、うれしい収穫。

スプラウトはかわいいハート型の葉。ちょっと彩りに添えるだけでも存在感があります。

かいわれはピリッとした辛味があるので、ネギなどの薬味の代わりにしたり、料理のアクセントにしたり。野菜の高騰時にはとっても重宝します。ブロッコリーは辛味もなく、小さなお子さんでも食べやすいのでおすすめ。我が家では生のまま食べることが多いですが、炒めたりしてもおいしくいただけます。ただし、スプラウトの栄養は生のまま摂取したほうが効率よく得られるものが多いので、生食がおすすめです。

失敗しないコツは?

いろいろな方法を試してわかった、失敗しないコツはこちら。

①一昼夜水に浸して目覚めさせる。

②適温は20〜25℃なので、蒸れたり熱くなったりしないようにする(真夏の場合。冬は反対に暖かくする)。真夏に段ボール箱に入れるのは、あまりよくない。

③雑菌が増えないように、水を毎日替える。真夏は朝晩替える。

④根がきちんと伸びるような環境で育てる。

⑤お世話しやすいアイテムを活用する。

キッチンファームなどのスプラウト専用容器を使うのは、絶大な効果でした。おそらく、失敗した問題のほとんどがこれで解決できたように思います。この容器を使っている間が、真夏にもかかわらず雑菌が繁殖してニオイが気になったり、ぬるぬるしたりすることはありませんでした。

もちろん水を替える必要はありますが、その手間もストレスがかからない作りになっているので、失敗したときにあんなに手間をかけていたのがばかばかしくなったほど。アルコール消毒もまったくしなくても大丈夫で、根の成長を妨げることもなく水替えができます。これなら小さなお子さんでも育てやすそうなので、おうちの中で家庭菜園できますね♪

おそらく、真夏以外であれば専用の容器を使わなくても育ったかもしれませんが、お世話のしやすさや、水の目安など、初心者にはわかりやすく育てやすいメリットばかりだったので、使いやすいサイズの専用容器を利用するのが失敗しない一番のコツでした。

まとめ

スプラウトはおうちの中で手軽に栽培できます。育てるのに適しているのは20〜25℃なので、春秋は最も適している季節。冬や夏も気を付ければ育てることはできます。今回は何度か失敗したのちに、専用の容器を使用したところ、発芽も成長も、目を見張る成果がありました。失敗した原因のほとんどは専用の容器を使えば解消するので、初心者の方や、お子さんと一緒に育てる場合は専用の容器を活用してみてください。1日ごとにぐんぐん成長していく様子を手軽に短期間で観察することができるので、子どもの食育にはおすすめです♪