ドラマ「根の深い木」で仮面の護衛武士ユン・ピョンを演じたトップモデルとしても活躍中の今、最も注目される若手俳優イ・スヒョクが4月6日(月)、韓国との縁が深い高麗郷・高麗神社(埼玉県日高市)を訪問した。



 今回の訪問はNPO法人日韓文化交流会が毎年4月に韓国歴史ドラマをテーマに開催しているチャリティーイベント「7th日韓友情フェスタ」の一環で第3回に参加した同じ事務所の先輩キム・ナムギルからイ・スヒョクがバトンを受け継ぐかたちとなった。



 2016年、高麗郡建郡1300周年を迎える高麗神社に隣接する樹齢400年のシダレザクラのある、国指定重要文化財である江戸時代前期に建てられた高麗家住宅でのインタビュー。端整な顔立ちと抜群のスタイル、さらに繊細かつ神秘的な魅力を放つイ・スヒョクは、「よろしくお願いします」とあいさつすると「インタビューして下さって、光栄です」と謙虚な姿勢と真摯な言葉が返ってきた。





―昨日、渋谷公会堂で行われた「7th日韓友情フェスタ」に参加されて、いかがでしたか? 歌も披露されましたね。

(イ・スヒョク自身がメインゲストとし出演したのは同イベントが日本初)

イ・スヒョク:公式的にファンのみなさんの前に立ったのは今回が初めてです。

はふだん、親しい友だちの前でも歌わないタイプで、イベントで歌を歌うということで、ドキドキして、恥ずかしかったです。でもよい趣旨のイベントに参加できるということで、僕自身の力にもなりました。また行く先々でファンの方が歓迎してくださるので、とても気分がいいです。



―「SUPER STAR K6」優勝者のクァク・ジノンさんの「自慢」という歌を披露されていましたが、この曲を選曲した理由は? 

イ・スヒョク:まずは僕の声のトーンと合っているというのが大きな理由ですね。そして、歌詞もとても気に入っているので、この曲を選曲しました。



―「BIGBANG」のG-DRAGONさんともお友達ですが、G-DRAGONさんの曲を選曲するということは考えていましたか? 

イ・スヒョク:ジヨンさん(G-DRAGON)とは小さい頃からの友だちで、僕が歌うことに対してすごく恥ずかしがっていることをみんな知っているんですね。なので、僕が(イベントで)歌うということに対して、ジヨンさんをはじめ、友だちみんなも恥ずかしがっています(笑)僕が歌うところをみんなが見たいなぁと言っていましたが、それは僕を応援してくれるという気持ちより、冷やかしの気持ちの方が大きかったのではないかと思います(笑)



―G-DRAGONさんから歌のアドバイスはありましたか? 

イ・スヒョク:曲を選んであげようか? 手伝ってあげようか? という話はありましたが、ジヨンさん自体がとても素晴らしいアーティストじゃないですか、なので僕が歌う1曲の為に「曲を選んでくれる? 」とは言えなかったですね。実は「BIGBANG」の歌とか、G-DRAGONの歌は日本の方には親しみがあるので、その中から歌ったらファンのみなさんが喜んでくださるのではと1、2曲歌ってみたんですが…とてもじゃないですが、僕が歌う歌ではありませんでした(笑)



―イベントの中で最新作の「一理ある愛」の名シーンをファンの方と再現されましたが本来なら一人のところ、スヒョクさんの希望で、もう一人を選ぶというサプライズもありましが。(イルリがジュンにワセリンを塗るシーン)

イ・スヒョク:その時は僕が日本語で「ぬって! 」と言ってからハンドクリームを塗ってもらったんですが、最初の時は「ぬって! 」という言葉が上手く言えなかったので、もうちょっと上手く言ってみたいなという気持ちもありました。あのように日本のファンの方と直接ふれあうという場面が僕にとって、初めてでしたし、ファンの方々がとても喜んで下さったので、気分がよく、もう一度してみたいと思って…ノっちゃいました(笑)「ぬって! 」という日本語をひとつ、覚えました(笑)



―今回イベントに出演するにあたり、「3rd日韓友情フェスタ」に参加されたキム・ナムギルさんからは何かアドバイスはありましたか? 

イ・スヒョク:今、映画「パンドラ」の撮影中でとても忙しい日程の中でも僕の為に祝賀映像を作ってくれたので、とてもありがたいと思っています。そして、今回の為にデティールなアドバイスはあまりにも忙しいスケジュールなので、なかったのですが、ふだんから、いつも演技に対してのアドバイスをしてくれるいい先輩ですね。



―実際、今日、キム・ナムギルさんと同じ道を歩かれて、同じ景色をご覧になっていかがですか? 

イ・スヒョク:事務所も同じです(笑)。帰ったら電話をしようかと思っています。何故かというと、とても意義のあるイベントに参加できて、参加できることに対し、祝賀映像も作って下さったし、そのことに対してもお礼を言いたいと思っています。



―公式的なイベントは今回が初めてだと思いますが、昨日のイベントと、今日は高麗郷にファンとともに訪れましたが、いかがですか? 

イ・スヒョク:僕は恥ずかしがり屋なので、韓国でもファンの方と直接接する機会があまりなかったんですね。なので、昨日はステージに上がるまでとても緊張して、ドキドキしていました。でもファンの方々にお会いしたり、このように列車で高麗郷までご一緒でき、また多くのファンの方々からの歓迎を受けて、本当に力になりました。なので、ぜひもう一度、このような場を作りたいですね。



―日本にはプライベートでも来日されていると伺いましたが、お気に入りの場所や好きな日本食はありますか? 

イ・スヒョク:日本は小さい頃から両親とも一緒によく訪れた国です。日本の男性ファッションを勉強したりしながら育った世代のひとりなので、両親と一緒によく日本に訪れました。そして、(日韓合作映画「イパネマの少年」)映画の撮影の時に札幌と夕張に訪れたことがあります。どこが好きというより、全体的に日本が好きですね。日本の食べ物も大好きで、韓国にある日本の居酒屋にもよくいきますね。日本食はとても美味しいので、僕の口に合いますね。何でも好きなので、日本に来て、不便なことはないですね(笑)



―「一理ある愛」で演じたキム・ジュン役がご自身に一番近いとおっしゃっていましたが、今後、演じてみたい役、チャレンジしてみたい役はありますか? 

イ・スヒョク:最近まで、演じた役が僕自身より年齢が上の役柄が多かったですね。「高校世渡り王」、「一理ある愛」の二作品を通して、僕の年代と同じ、等身大の役を演じましたので、次は映画でもドラマでも青春時代を描いた作品の学生役などを演じてみたいです。



―俳優として、またトップモデルとしても活躍されているイ・スヒョクさんですが、新たにチャレンジしてみたいものはありますか? 

イ・スヒョク:今は俳優として、波に乗っている時期だと思います。ドラマ「高校世渡り王」に出演する前の1年間にいろいろと勉強し、訓練した成果が今に至っていると思います。俳優として今とても楽しく仕事をしていますし、僕の原動力にもなっています。

ですから、これからも演技力のある俳優になるのが目標になっています。



―日本のファンへメッセージをお願いします。

よい作品でまたお会いできることを願っています。楽しみに待っていてください。





 インタビューが終わると同時に「ありがとうございます。おつかれさまです」と日本語で労いの言葉をかけてくれたイ・スヒョク。



 インタビューは彼の魅力のひとつでもある低音ボイスが耳に心地よく響き、神秘的な眼差しと時折見せる魅力的な笑顔が強く印象に残るものとなった。さらに写真撮影時にはトップモデルとして、次々とポーズをキメて独特の世界観を演出するイ・スヒョク。その光景はつかの間ではあったが美しい桜の花と緑の草木に囲まれたユン・ピョンの生きた時代にタイムスリップしたように感じることができた。