仕事で韓国のCAと二、三日一緒だったのですが、その自意識過剰ぶりに改めて驚きました。

 ソウルにいたときは何とも感じませんでしたが、長らく日本で生活しているとそれが目につきます。

 「魅力的ですね! 」、「さすがプロの仕事ぶりですね! 」と、お世辞を含めて言ったつもりでしたが、当然の如く受け入れる姿に唖然としました。それだけの自負心を持っていると言えばそれまでですが、一応謙遜して「そんなことありません」という日本的な物腰に慣れている当方としてはやりにくさを感じます。

 夕食のときも、相手とは二回目であったとしても取引先の偉い人なので、お酒を控えると思っていましたが、堂々とビール、紹興酒、ワイン、焼酎、カクテルを飲み干して場を盛り上げました。

 翌日、仕事も難なくこなしスーパーウーマンぶりを発揮し「すごいナー」と思いました。「さすがプロ」と驚嘆したものでした。けれども仕事が終わった後のプライベートの夕食の席では、前日のパワーはどこへやらしおらしくお酒を一滴も口にしませんでした。

 接待に一点集中し全力投球する姿はさすがです。もちろん韓国の女性が全部そうではありませんが、日本の女性より少なくとも自分の意思に忠実なのだと思います。場の雰囲気を読み、自分がどんな振る舞いをすべきかを見極め行動する日本人に比べると、まず自分の意思が先に来ますし、それが当然だと思う傾向にあります。「自己中」とでも言いましょうか。韓国でも空気を読まないわけではありませんが、そんな気疲れするよりは素直にマイペースになるのが韓国的です。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)