兄弟愛が深くて有名だった韓国歌手兼俳優のパク・ユチョン(JYJ、32)と弟のパク・ユファン(28)。兄ユチョンが覚せい剤使用容疑で逮捕された状況でも、ユファンの愛はさらに強くなっているようだ。

 ユファンは23日、自身のSNSに「今夜は放送をしない。ごめん。家族と共に過ごすつもりだ」というコメントを残し、インターネットでの個人放送を休むと伝えた。この日は、国立科学捜査研究院による検査の結果、ユチョンの体毛から覚せい剤(ヒロポン)が検出される陽性反応が出て、京畿(キョンギ)南部地方警察庁の麻薬捜査隊が事前拘束令状を申請した日だ。

 翌24日、所属事務所のC-Jesエンターテインメントは「これ以上、パク・ユチョンとの信頼関係を回復することはできないと判断し、専属契約解除を決定した」とし、「記者会見で申し上げた通り、芸能界を引退するつもりであり、今後の全ての日程を全面的にキャンセルし、裁判部の決定に従うつもりだ」と発表した。

 ユチョンに残されたのは家族だけだ。ユファンは24日、個人放送で具体的な話は避けながら、英語と日本語で「ありがとう。家族は大丈夫」と伝えた。心配するファンには「私は泣かない。母も大丈夫だし、僕も大丈夫」とし、「僕たち家族はみんな大丈夫。心配してくれてありがとう。皆さんも強くなれますように」とコメントした。

 27日には、自身のSNSに英語で「僕たちが笑顔で、大きく笑える日が来るはず。約束する」というコメントを掲載。具体的な説明はなかったが、兄と母、変わりなく支持してくれるファンと共に幸せを取り戻していくという意志だと思われる。

 彼らの家族愛は、切ないことでも有名だ。2012年3月に父親が他界した後、ユチョンが「会いたい」というコメントを掲載すると、ユファンも「僕も会いたい」と答えていた。2016年2月にSBSのバラエティ番組「ジャングルの法則」でユファンがユチョンの手紙を初めて受け取り、涙まで見せた。父親の不在によって残された家族がさらに団結していたのだ。ユチョンは長男として父親の役割を果たそうと、母親や弟をケアしながら芸能生活を続けてきた。しかし性的スキャンダルに続き、今回は覚せい剤使用容疑で人生最大の危機を迎えてしまった。本人は繰り返し無罪を主張していたのに…。

 始まりは、元婚約者で南陽乳業創業者の孫“ミルク姫”ファン・ハナだった。2015年5月〜6月と9月に覚せい剤を、昨年4月に向精神薬クロナゼパムの成分が含まれた違法薬物2種を使用した容疑で今月4日に逮捕された。最初の警察の聴取でファン・ハナは、薬物使用容疑を認めたが、“芸能人A”に勧められて再び薬物に手を出したと主張した。薬物から手を切りたかったが、“芸能人A”に強要され、寝ている間に無理やり使われたという供述もしていたという。

 “芸能人A”は誰なのかと話題になる中、ユチョンは自ら名乗り出た。今月10日、緊急記者会見を開き「決して違法薬物を使用していないので、捜査機関に行って調べを受けても私が自ら申し上げるべきだと思った。違法薬物を使用したこともないし、勧めたこともない。私は演技をして活動して毎日自分に鞭を打ちながらつらい瞬間を耐えてきた」し、「そのような私が努力を水の泡にする違法薬物を使用したということは、想像もできないことだ。私は警察署で誠実に調べを受ける。私がこの場に出てきた理由は、この件に対する容疑が認められれば、芸能人パク・ユチョンとして引退することを越え、私の人生が否定されることだ。だから切迫した気持ちで来た」と強調した。

 16日午前9時から3時間にわたって、ユチョンの自宅や身体などに対する家宅捜索がおこなわれた。警察の簡易検査の結果、陰性反応が出たが、ユチョンが除毛した状態で応じたと伝えられ、証拠隠滅疑惑が浮上。しかし翌17日ユチョンは、京畿南部地方警察庁に出頭し、軽い笑みまで浮かべながら無罪を確信した。

 ユチョンは9時間に及ぶ聴取の後、翌日再召喚され、さらにもう一度呼ばれて調べを受けた。警察がユチョンの容疑を立証できるほどの防犯カメラの映像を確保したのは大きかった。警察はユチョンとファン・ハナの対面調査もせず、事前拘束令状を申請した。国立科学捜査研究院の鑑識結果、ユチョンに対して薬物陽性反応が出たからだ。水原(スウォン)地検は「パク・ユチョンの体毛から覚せい剤の成分が検出された」として事前拘束令状を申請した。

 26日、水原地裁はユチョンに対する拘束前被疑者審問(令状質実審査)をおこなった後、この日の夕方、逮捕状を発付した。「証拠隠滅と逃走の恐れがある」という理由だ。ユチョンはこの日、腕を縛られて拘置所に向かった。