最近のバラエティはさまざまな形態のスピンオフが登場しているのが目を引く。特に、攻めている放送局はナ・ヨンソクPDのいるtvNだろう。人気の「新西遊記」シリーズから派生し、「花より青春 WINNER編」、「カン食堂」、「三食ごはん アイスランドに行ったヤツら〜新西遊記 外伝〜」などの外伝、番外編が制作されたのを筆頭に、最近では「車輪のついた家」のトレーラーハウスを映画「海賊:鬼旗」のキャストが借りたスピンオフ番組「お貸しします 車輪のついた家」も好評を博した。

このようにスピンオフ、番外編は元のバラエティを新たなバラエティにするという企画が主流だった中、9月28日(火)に「傷つけない」がスタート。SBS人気ドラマ「ペントハウス」シリーズで悪役を演じていたオム・ギジュン、ポン・テギュ、ユン・ジョンフンが素の自分を取り戻すプロジェクトというコンセプトで、ドラマからバラエティに、SBSからtvNにとジャンルも放送局も違うという挑戦的なスピンオフを誕生させたのが斬新だった。

そして、10月8日(金)には「賢い山村生活」がスタート。自社の人気ドラマ「賢い医師生活」を自社の人気バラエティ「三食ごはん」シリーズと融合させた、また新しい形のスピンオフ、番外編だ。出演は「賢い医師生活」の主人公5人(99ズ)チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミドで、演出はもちろん、「三食ごはん」シリーズのナPD。

では、人気ドラマと人気バラエティを掛け合わせるとどうなるのか?ナPDと“99ズ”は、すでにナPDのYouTube「チャンネル十五夜」の「出張十五夜」で顔を合わせているし、“99ズ”はこの「チャンネル十五夜」で、ドラマのシン・ウォンホ監督が手掛けた1泊2日のキャンプ旅「賢いキャンプ生活」でリアリティ番組を経験している。このように安定した土壌もあるので、また新たな人気番組が誕生しそうな予感だ。初回視聴率6.7%(ニールセンコリア調べ)という数字がそれを証明している。ちなみに、「傷つけない」は初回放送3.5%だった。

「賢い山村生活」の初回放送は、2年以上にわたるドラマ撮影が9月6日(月)に終わり、その6時間後、カンウォンド(江原道)のチョンソン(旌善)に向かう“99ズ”の様子から始まった。チョ・ジョンソクが運転する車内で、初日は映画のスケジュールにより参加できなかったユ・ヨンソクがいないことに触れ、「ヨンソクがいないのが寂しい(チョン・ミド)」、「ヨンソク(の存在)が大きい(チョン・ギョンホ)」、「背も大きいしね(キム・デミョン)」、「ヨンソクがいたら進行もスムーズなんだけど(チョ・ジョンソク)」と4人全員、残念がる姿があり、5人でワンチームという絆が強く出ていた。

“三食ハウス”に到着してからは、「三食ごはん」同様、常に食事の準備に追われる“99ズ”。ただ、役割分担がしっかりしていて、料理担当はチョン・ミドとチョン・ギョンホ、皿洗いはキム・デミョン、かまどの火担当はチョ・ジョンソクとそれぞれがテキパキ動き、もう何日もいるかのように適応が早い。これこそ、チームワークのなせる業だろう。

特に、チョ・ジョンソクにいたっては、“チョダクション(チョ・ジョンソク+インダクション)”というニックネームがつくほど、火の調節が抜群に上手く、チョン・ギョンホはコチュジャンスジェビ(コチュジャン辛煮込みすいとん)の生地をこねていたとき、小麦粉を股のあたりにぶちまけてしまったり、人の話を聞いていないなど、ちょっと抜けたところがある(?)ようだが、他のメンバーが何か聞きたいとき真っ先に呼ぶのがチョン・ギョンホであり、自前の中華包丁を持参し、見事な腕前を見せるなど、料理においては頼りになる存在だった。

また、メンバーたちが軍手をはめるとき、手術の手袋をはめるように、2人1組で軍手をはめながらキャッキャッする様子や、チョ・ジョンソクが何気なくギターを弾くと、それに合わせてメンバーたちが歌い始める姿もドラマと重なるようで、彼ららしかったし、ナPDとの掛け合いも面白かった。一日に二食でいいかと聞くチョン・ギョンホに、ナPDは「一日に三食食べる番組ですよ」とピシャリ。「ヒーリングする番組ですよね?」と聞くチョ・ジョンソクには、「ジョンソク、よく考えてみろ。今、何の雑念もないだろ?これがヒーリングだよ」とナPD。そのやり取りを聞いていたチョン・ミドが「お腹が空いているのも忘れちゃったよ」と言えば、キム・デミョンも「何なら、きのう撮影したことも忘れちゃったよ」と応戦し、慌ただしくする中でも、和気あいあいとした雰囲気だった。

ほかにも、チョン・ギョンホが「音楽でも聴く?」とCD・カセットテープを探しに行くと、妻であるGUMMYの1stアルバムがあったと話すチョ・ジョンソク。だったらGUMMYの曲を聴こうとノリノリのチョン・ギョンホに、「おい、照れくさいよ。ちょっと待って」と言いながらも、「テープじゃなくて、CDだよ」とご丁寧にCDであることを伝え、キム・デミョンに「自分から言ってる」とつっこまれる一幕も。言っていることとは違い、デレデレしたチョ・ジョンソクの幸せそうな表情も印象的だった。

ともかく、初回放送から大反響の「賢い山村生活」。全何話で構成されるのか、まだ明確に発表されていないが、次回からはユ・ヨンソクも加わり完全体に。さらに、ゲストとしてシン・ヒョンビン、キム・ヘスクらも登場することが予告されており、どんなエピソードが飛び出すのか期待される。