俳優パク・ソンウン、シン・スンファン、ホン・ジョンヒョンが出演する新バラエティーが7月25日(月)に始まった。番組名は「学ぶキャンプ最高」(ENA、チャンネルA)。顔ぶれを見ると分かるように、ノワール作品でよく見る“ノワール俳優”3人が社長となり、キャンプ場の運営に挑戦するリアルバラエティーだ。

番組の概要だけを見ると、俳優チャ・テヒョン、チョ・インソンがスーパーの社長になる人気シリーズ「見習い社長の営業日誌」のキャンプ版のようにも見える。しかも、シン・スンファンに関しては、同番組にシーズン1、2、どちらもアルバイトゲストとして出演したことがある。

俳優たちが社長となり、何かの運営に挑戦しながら、お客さんとの触れ合いを描くという点で、番組フォーマットがやや似ているとはいえ、出演者がバラエティーでは馴染みのない3人だということが何よりも新鮮で挑戦的だ。

彼らの関係性というと、シン・スンファンとホン・ジョンヒョンは2012年のドラマ「チョンウチ」で共演して以来10年ぶりの再会。パク・ソンウンとシン・スンファンは意外にもこれが初対面だとか。また、ホン・ジョンヒョンはパク・ソンウンとプライベートな場で偶然会ったことがあり、これから友達と飲みに行くと話したら、みんな一緒に飲食店に連れて行ってくれて、おごってくれたという太っ腹なエピソードを明かした。つまり、すでに出来上がっている関係ではないので、この番組を通して、関係性を構築していく、という点も興味深い。

初回放送では、初顔合わせのとき、パク・ソンウンが登場するや、シン・スンファンが90度に腰を曲げて一礼し、「アンニョンハシムニカ(アンニョンハセヨより、ややかしこまった表現)。シン・スンファンです」とあいさつ。パク・ソンウンの“ボス感”がすごく、ノワール映画のワンシーンのようだったが、スタッフから「メンバーは気に入りましたか?」と聞かれたパク・ソンウンが「あまりそれほど(笑)」と冗談を飛ばし、緊張ぎみの後輩2人を和ませていた。

この番組では、1泊2日ずつ、7回のキャンプ場運営を予定。14日間の運営資金は100万ウォン(約10万4000円)で、足りない分は自分たちで稼ぐというルールだ。そこで、3人が考えたサービス内容がユニークだった。例えば、赤ちゃんの面倒を見ること、肉を焼いてあげること(パク・ソンウンが一番高い)、買い物代行、後片づけをしてあげること、写真を撮ってあげること、悩みを聞いてあげることなどだ。こうして、利益が出た分は、有意義な場所に寄付するという趣旨に、3人はがぜんやる気を見せていた。

キャンプ場オープン初日、姿を見せた彼らには、「すべてのジャンルをノワールに変えるウンボス」、「営業力最強のシン理事」、「少しヘンなホン総務」とテロップが付けられ、役割分担もバッチリ。「コミカル・ノワール・キャンプ場」がオープンすると、事前に申し込みを受けていた7組が次々とやって来て、3人は自分たちが作ったウェルカムフードを届けることから本格的に営業が始まった。

慣れないことだらけなので、スーパーに買い出しに行ったとき、ホン・ジョンヒョンがお金を払いすぎていたことに気付かなかったり(その後、パク・ソンウンがスーパーに行ったとき、返金してもらった)、パク・ソンウンがお客さんに頼まれていたイチゴを買い忘れてしまったり、多少のミスはあったが、何よりもお客さんたちが3人との交流を喜んでいた。

特に、パク・ソンウンは肉を焼いてあげるサービスをしているとき、コロナ禍で飲食店のやりくりに苦戦しているお客さんの話を聞き、自分のことを語り始めた。無名時代が続いていたが、夢を失わず、耐えていたら、ドラマ「太王四神記」(ペ・ヨンジュン主演)のチャンスが巡ってきたとし、チャレンジ精神なくして、成功はないと。格言集を読みながら、無名時代を耐えたそうで、今でも覚えているのが、エミール・シオランの「日が昇る前が一番暗い」だと話し、エールを送る姿が温かく感動的だった。

なお、出演者は俳優3人のほか、毎回新しい歌手がやって来て、夜に路上ライブを行うのもこの番組の見どころに一つ。初回ゲストは、実力派ボーカルグループ「Noel(ノウル)」でこの模様は次回放送される。ともかく、俳優たちが癒しを届けるリアルバラエティーがまた一つ、新たに誕生した。