有村架純を主演に迎え、映画&連続ドラマと2 つの形で実写映像化に挑む『前科者-新米保護司・阿川佳代-』連続ドラマ版の詳細が明らかになった。


有村架純演じる主人公の阿川佳代は、コンビニでアルバイトをして生計を立てながら、罪を犯した者の更生を助ける無給の国家公務員である保護司になることを決意。“−新米保護司・阿川佳代−”というサブタイトルが示す通り、保護司になったばかりの佳代が、様々な事情を抱えた保護観察対象者たちと向き合い、彼/彼女らの更生のために奮闘する物語である。連続ドラマ版のエピソードは原作をベースに、3 名の「前科者」たちと佳代が不器用に向き合いながら成長する様を全 6 話にわたって描く。


1人目の対象者・斉藤みどりを演じるのは「大豆田とわ子と三人の元夫」でもその圧倒的な存在感が話題となった石橋静河。経営していたアクセサリーショップの従業員に激しい暴力をふるい、恐喝および傷害罪で懲役2年。仮釈放となったみどりと佳代は次第に打ち解けてゆくが、同時にみどりが抱える、母親との歪な関係性を目の当たりにすることに。そして殺人罪で服役していた2人目の対象者・石川二朗役には、『37 セカンズ』『明日の食卓』など話題作への出演が続いている大東駿介。実の兄を殺害し6年の実刑判決を受けるが、刑期を半年残して仮釈放に。真面目な印象を受け、一安心する佳代だったが、被害者遺族と接する中で裁判では明らかにされなかった二朗の「ある秘密」を知ることになる。そして3人目の対象者は、覚醒剤取締法違反で執行猶予となった田村多実子。「コントが始まる」でも有村と姉妹役を演じ、その異彩を放つ演技が話題となった古川琴音が、薬物の道から脱するため、必死にもがく難役に挑む。恋人の裏切りによって性風俗で働かされ、自信と希望を失っていた多実子は、果たして再犯の道を絶つことができるのか。3名のキャストが演じる、三者三様の “前科者”。有村と3人の実力派俳優たちの共演で、どのような一面が引き出されることになるのか、これまでのイメージを覆す熱演に注目だ。


加えて、本作を制作する豪華スタッフ陣も解禁に。脚本は、『あゝ、荒野』でも岸とタッグを組み、『宮本から君へ』『MOTHER マザー』など、力強い人間描写で話題作を生み出してきた港岳彦が務め、音楽は『レッドクリフ』シリーズや『殺人の追憶』、『ヤクザと家族 The Family』など数々の名作を手掛け、『あゝ、荒野』でも岸とタッグを組んだ、日本を代表する作曲家・岩代太郎が務める。そして第3話以降の監督は、長年、岸を監督補として支え、ともに世界観を作り上げてきた岡下慶仁が務める。


2021年、秋。強力なキャスト・スタッフ陣が集結し、WOWOWが贈る社会派ヒューマンドラマ。罪を犯した者に「更生」の道はあるのか。正解のない問いと向き合う1人の新人保護司の奮闘と成長を描く物語。



【石橋静河・コメント】
●オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境
これは気合のいる時間になるぞ・・と思いました。作品の重量が台本そのものから発せられているようで、意を決して読み始めたのを覚えています。
実際に現場が始まると、当初の不安な思いを超えて「これは今自分自身が必要としている作品だ」と感じ、最後までやり遂げる覚悟ができました。


●斉藤みどりというキャラクターを演じて
喋り方や歩き方など、ある種の「演技」が必要なキャラクターだと思いました。と同時に、岸監督はそれらをすべて見透かして役の本質を映す方だと感じていたので、みどりの心の根底に流れるものは何なのか、ずっと探っていました。そんななか導かれるように観たドキュメンタリーや、監督、スタッフの方々とのやり取りを経て、理屈ではないところで腑に落ちる瞬間が幾度かあり、迷いを捨てて役に没頭することができました。


●共演した有村の印象
有村さんはずっとお会いしてみたい方だったので、今回ご一緒できることがとても楽しみでした。
有村さんの持つ強くも柔らかい心の広がりは現場全体を包んでいるようで、阿川佳代という女性がこの作品の真ん中に立つ意味を全うされていることに感動しました。


●視聴者へのメッセージ
しんどい日々の中にあるユーモアや優しさがこの作品の随所に描かれていることは、きっと観ている方とこの作品のテ ーマを繋いでくれるだろうと感じています。
社会のシステムからあぶれてしまった彼らの哀しくも強い心の叫びを、この作品を通して感じていただけたら幸いです。



【大東駿介・コメント】
●オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境
初めてこの台本を読んだ時からすごい吸引力で、作品に没入し、その集中力のまま気が付けば撮影が終わっていた印象です。


●石川二朗というキャラクターを演じて
読んだ瞬間から深く感情移入してしまい、深い孤独の底に落ちた感覚でした。


●共演した有村の印象
なんとも言えない優しさ、あたたかさを感じる方でした。こちらの言葉、些細な感情を丁寧に拾い上げてくれるような。


●視聴者へのメッセージ
撮影のことを思い出すと、心にガラス片が刺さってるような感覚で、冷たい痛みと寂しさが蘇ります。彼の歩みを是非観届けて頂きたいです。



【古川琴音・コメント】
●オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境
全くの未知で想像を絶する境遇を背負った役だったので、大変な役を引き受けてしまったなぁ、と思いました。
とてつもなく高いハードルに感じましたが、多実子のような人たちがいるという現実を前に、心を込めて取り掛からなければと武者震いしました。


●田村多実子というキャラクターを演じて
多実子のように、社会の陰に生きる人たちの人生はこれからも続いていくし、日々その出口を探しながら一日一日を生きているということを初めて想像しました。
きっかけは誰にでもあるような心の隙で、その弱い部分に寄り添ったとき、多実子の実感が湧いてきました。やりきれない気持ちになる役でしたが、愛すことができたと思います。


●共演した有村の印象
有村さん演じる佳代さんは、多実子にとって初めて自分を受け入れようとしてくれた人で、そのおかげであの時は話しているだけで涙が出そうなくらい神々しく思っていました。笑
今はドラマでの共演も通して仲良くして頂いているのでもっと砕けた関係ですが、その時感じた優しさや温かさは今も変わっていません。


●視聴者へのメッセージ
覚醒剤のことや依存症について調べましたが、知識で頭でっかちにはなりたくないし、心 100%でいくけれど、自分から出たものは本当に信じていいものなんだろうか、と葛藤し続けました。
私だけじゃなく全キャスト、スタッフが同じように闘いながら、心血注いで作った作品だと思います。観てくださったらとても嬉しいです。