メモやプロジェクト管理などに使えるコラボレーションソフトウェア「Notion」は、10月13日から日本語ベータ版を提供開始した。

Notionは、メモ、ドキュメント、プロジェクト管理、wikiなどを組み合わせたオールインワンのワークスペース。日本語化される機能は、Notionホームページと、Notionのブラウザ利用、ヘルプページ、ガイド、テンプレートなど。Notionデスクトップアプリとモバイルアプリは、今後数週間のうちに順次日本語に対応予定。

メモなどを取るノートアプリとして使えるほか、プロジェクトやタスクの管理、Webページ公開など、ユーザーがカスタマイズしてコラボレーションの場として利用できる。基本機能は無料だが、個人用の有料版Personal Proは月額4ドル、Teamはユーザーあたり8ドル。Enterprise版も用意される。個人利用のほかコラボレーションツールとして活用されており、日本ではSOMPO Light Vortex、ラクスル、スマートニュースや1,000社以上のスタートアップが利用しているという。

登録画面やメニューなど多くの部分を日本語化しているほか、ヘルプページも順次日本語化していく。

さらに、日本独自の機能も追加。Notionでは文字入力中に半角スラッシュ(/)で[ブロック一覧(BASIC BLOCKS)]を呼び出して、リストや引用などの書式やテーブル(表)、新たなページの作成などが行なえるが、日本語入力、特にWindowsの場合、一度英語入力に切り替える手間が発生した。そこで、日本語入力中にセミコロン(;)を押すことでブロック一覧を呼び出せるようにした。これは日本語選択時のみの機能で、日本のユーザーからの要望を実装したものという。

「京都生まれ」のNotion。パートナー強化も

Notionは、欧州全域で急速に成長しているほか、韓国でも企業の導入を進めており、グローバルでローカライゼーションを推進している。その中でも、日本は特にエンタープライズ向けの需要が高く、多くのユーザーが利用しているため、日本語版をリリースした。

Notionユーザーは、全世界で2,000万を突破。地域別の数字や有料ユーザーの詳細は公開していないが、2020年の8月と今年8月の比較で、毎日のアクティブユーザー(DAU)は4倍となるなど拡大を続けている。

2021年は、コミュニティと日本語化に注力してきたが、「1つのマイルストーンにたどり着いた」(Notion Labs ゼネラルマネジャー日本担当 西 勝清氏)という。日本ではエンタープライズ向けの注目も高いことから、仕事全体をカバーできるよう機能強化を図るほか、パートナーシップの拡大にも着手。API連携するツールなどを増やすとともに、販売パートナーなどを探していく。

Notionの共同経営者のアイバン・ザオとサイモン・ラストの両氏は、Notionの初期開発中に、京都に移り住み、職人の細部へのこだわりや日本のホスピタリティーに感銘を受けた。Notionのサービスには京都から受けたインスピレーションが生かされており、「ある意味京都生まれ」(西氏)とのこと。今回の日本語化も「翻訳」ではなく、文化にあったローカリゼーションを目指しているという。