オールスターゲーム前日の記者会見でレンジャーズのダルビッシュ有が提唱した日本式の「先発ローテーション6人制」。その後の米メディアの動向に注目が集まっていたが、7月21日にニューヨーク・タイムズ紙が「(個人の)先発機会が減っても投手たちの腕を守るべき」という見出しでダルビッシュの発言を取り上げたところ、ほかのメディアも追随。ダルビッシュの意見に否定的な報道は現在のところ見当たらず、「日本のやり方を参考にするべきなのでは?」という見方が高まっている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「1週間に一度の登板間隔は大好きだった。常に健康で体にパワーが宿っている感覚があったものだ。でもアメリカではそうはいかない。現にタナカを見てみろよ? 登板間隔について考える価値は絶対にある」という2008〜2009年に広島に在籍したコルビー・ルイス(レンジャーズ)のコメントを紹介。ロッテで通算7年間指揮をとったボビー・バレンタイン氏の「年間当たりの各投手の先発機会は減るが、その分、現役生活を長く続けられる」という意見も掲載した。

 SBネーションでは「6人制ローテーションについてのあなたの考えを教えてください」と読者に意見を求めたところ300件を超えるコメントが集まっていた。

「きちんと自己管理をすれば中4日でも大丈夫。ノーラン・ライアン(エンゼルスほか)といった先人たちもその間隔で投げていたのだから」といった保守的な意見や、

「各チームとも6人目にふさわしい投手が見つかるのか?」といったゲームの質の低下を危惧する意見もあったが、「ダルビッシュの意見に耳を傾け、やり方を変えるべき時にきている」というコメントのほうが多く目についた。

「昔と今では野球が違う。打力が上がり、投手たちは1番から9番まで息つく間もないのだから肩、ヒジへのダメージも昔とは違う。登板間隔をあけることでダメージの回復が必要」

「日本のロースターは28人か。6人制を導入できるよう、この国でもロースターを拡大すべき」

「ただちに6人制を各チームは検討すべきだよ」

 米メディア、そしてファンは日本式を望み始めている感が漂い始めたが、はたして現場に変化は生まれるのか? 今後の展開に要注目だ。
(文=服部健太郎)


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