ESPN電子版の記事をチェックしていたところ、今季、悲願のメジャー初勝利を挙げた和田毅(カブス)の名前が入った見出しが目に入った。

「2015年度の先発ローテーション入りに向けて投げ続けるカブス・ワダ」

 2012年にオリオールズと契約を結び、希望していたメジャー移籍を果たしたものの、ヒジの故障、手術のため、丸2シーズン、チームの戦力になれなかった和田。カブスへ移籍し、迎えた2014年シーズンは、マイナー3Aで10勝6敗、防御率2.77の成績が認められ、7月にメジャー昇格。8月19日現在、6試合に先発し、2勝1敗、防御率3.15の成績をマークしていることもあり、「33歳左腕は自らの実力で選手生活後半の扉を切り開きつつある」という明るい記事が掲載されていた。

「ワダの持ち味は自分の投げたいところに投げられるコントロールのよさだがそれだけではない。打者がタイミングを合わせにくい独特の投球フォームも彼の投球をしっかりと支えている」

大学時代から「球の出どころが見づらい投手」といわれることが多かった和田だが、アメリカに渡っても「打ちづらいフォームが持ち味」という評価をしっかりと得ていた。

 記事は和田のコメントで結ばれていた。

「来年のことは考えていない。今は2014年シーズンを力強くフィニッシュすることしか今は考えていない」

 この記事に対する読者のコメント欄をチェックしたところ

「もっと若い投手をオフシーズンの間に探すべき」
「2回り目の対戦になったら抑えられないだろう」

 といった厳しい見方がある一方で

「ワダは日本ではマリナーズのイワクマと同じように優れた成績を残した素晴らしい投手。ヒジが完治した今、イワクマになれる可能性は十分」

「コントロールが素晴らしい。自分なら来季のローテーションにワダを入れる」

 といった声も目についた。苦難の時期を乗り越え、ようやくメジャーで戦える体を手に入れた男の巻き返し劇にアメリカのファンたちも注目している。
(文=服部健太郎)


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