また、新たな「侍ジャパン」が戦いの舞台に立つ───。20日から韓国・仁川で開催されている第17回アジア大会。この野球競技に参加するのが「侍ジャパン・社会人代表」だ。今年はこの「社会人代表」以外にもさまざまな「侍ジャパン」が国際大会で真剣勝負を演じている。各カテゴリーにおける侍ジャパンの現状を整理してみよう。(写真は「侍ジャパン トップチーム」内定の楽天・嶋基宏)

◎侍ジャパンは8カテゴリー
 2013年から常設化された侍ジャパン。プロとアマチュア球界が垣根を越えてすべての世代が同じユニフォームを身に纏い、すべての世代で「世界最強」になることを目指して構成されている。

 一番上が、NPB選手で編成される「侍ジャパン・トップチーム」。以下、「社会人代表」「21U」「大学代表」「18U」「15U」「12U」、そして「女子野球代表」となる。2014年はこの全てのカテゴリーで国際試合が組まれたことで、常に侍ジャパンが活動している印象をもたらしている。以下、各世代の特徴と今季の戦績を見て行こう。

◎侍ジャパン12U(12歳以下)
 仁志敏久(元巨人ほか)が監督に就任したことでも話題になったのが「侍ジャパン12U」。8月27日〜31日、フィリピン・マニラで開催された「第8回 BFA 12Uアジア選手権」に出場し、6チーム中2位という成績をおさめた。特に、インドネシア相手には20−0、フィリピン相手には44−0、シンガポール相手にも41−0という、圧倒的な打撃力が自慢だった。

 この「12U」が特徴的だったのは、全国の野球少年を対象にインターネット上で代表選手を募集する『デジタルチャレンジ』を実施したこと。今後、システム面が進み、認知が広まれば、地方で埋もれている球児を発掘することができるようになるかもしれない。

◎侍ジャパン15U(15歳以下)
 監督は鹿取義隆(元巨人ほか)。チームは7月31日〜8月10日までメキシコにて行われた「第2回 IBAF 15U 野球ワールドカップ」に参戦したが、一次ラウンドで2敗して決勝リーグには進めず、7位〜12位決定戦となる二次ラウンドで全勝して7位という成績に終わった。

 一方で、試合会場にはMLBのスカウトも集結。「侍ジャパン」経由MLB行き、という新たな選択肢も今後生まれるかもしれない。

◎侍ジャパン18U(18歳以下)
  監督は鳴門渦潮の高橋広。メンバーは、森田駿哉(富山商)、峯本匠(大阪桐蔭)、脇本直人(健大高崎)など、夏の甲子園を賑わせた球児たちに加え、昨年の全国制覇投手・小島和哉(浦和学院)や髙橋光成(前橋育英)など、地方大会で涙を流した注目選手たちも編成された。

 9月1日〜6日にかけ、タイ・バンコクで開催された「第10回 BFA 18Uアジア選手権」に参加した18U代表は、1次ラウンドを全て2桁得点で勝利し決勝トーナメントへ。準決勝ではチャイニーズ・タイペイに辛勝したが、決勝では韓国に1−2で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。

◎侍ジャパン 大学代表
 監督は明治大の善波達也。山﨑福也(明治大)や山﨑康晃(亜細亜大)、中村奨吾(早稲田大)など、来月のドラフトで上位指名が噂される選手を中心に構成された大学代表は、7月11日〜20日にかけ、オランダ・ハーレムで開催された「第27回 ハーレムベースボールウィーク」に参戦。アメリカと3戦して1勝2敗と負け越してしまい、準優勝で大会を終えた。

◎侍ジャパン 女子代表
 監督は環太平洋大の大倉孝一。2年に一度開催される女子野球ワールドカップで3連覇中の侍ジャパン女子代表は、9月1日〜7日まで宮崎県で行われた「ENEOS Presents第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会」に出場。1次・2次の予選ラウンドを全勝で通過すると、アメリカとの決勝戦も3−0で勝利し、同大会4連覇を達成した。2年後の第7回大会は韓国で開催される予定だ。