『野球太郎 No.034 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2020』の読みどころを紹介!
 新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕日は不透明。高校野球の春季大会が中止となる地区も出ている。また日常生活でも落ち着かない日々が続くが、こんな時こそ選手名鑑を読みながら、いまだ来ぬ球春を待ちたい。
 只今、『野球太郎 No.034 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2020』が絶賛発売中。ここではドラフト情報に強い『野球太郎』ならではの充実ぶりを見せるドラフト候補関連記事や対談企画にフォーカスして、読みどころを紹介したい。

◎スカウト的観戦者が推すアマチュア選手は?

 『野球太郎』の人気企画の一つが、スカウト顔負けの目利きを誇る4人が集う『スカウト的観戦者カルト座談会』。この名鑑号でも存分に今年のドラフト戦線を騒がせそうな選手、とっておきの“隠し玉”“ロマン枠”が披露される。

 高校では、特に人気を集めそうな中森俊介、来田涼斗の明石商高コンビ、高橋宏斗(中京大中京高)については強みとともに現時点での課題点が指摘される。たとえば中森は「力強さ」が今後のポイントと語られる。また、残念ながら中止となってしまったが、センバツ出場を決めていた選手からは、川瀬堅斗(大分商高)、片山楽生(白樺学園高)、西川僚祐(東海大相模高)、内山壮真(星稜高)らが、高い評価を得ている。

 投手陣が豊作と囁かれる大学では、山崎伊織(東海大)、伊藤大海(苫小牧駒大)、早川隆久(早稲田大)の3投手が特に高評価。野手では“糸井嘉男(オリックス)2世”と評される佐藤輝明(近畿大)の対抗馬として挙げられたのが、牧秀悟(中央大)。遊撃をこなすことができるうえ「自分の仕事をきっちりやるタイプ」と見立てられている。

 一方で目玉選手が少ないと言われる社会人では高卒3年目の小野大夏(Honda)が高評価。健大高崎高時代に、センバツで迫力満点のストレートを投げ込んでいたが、社会人でさらなる成長を見せている。野手ではスタンドを沸かせ、チームの雰囲気を変えるキャラクターの今川優馬(JFE東日本)が“こんな選手を指名してほしい”期待株として挙げられた。

◎巻末には『球辞苑』コンビのスペシャル対談も

 ドラフト関連では『スカウト的観戦者カルト座談会』以外にも、十八番のチャート分析つきのドラフト候補名鑑、膨大な有望選手のリストが今年も充実している。

 また、兄弟誌『中学野球太郎』で活躍するライター・大利実氏が語る『中学時代から印象的な選手は誰だ!? ドラフト反省会 中学軟式編』は野球太郎でしか読めない企画。ちなみに「予想外の活躍、参りました」として挙げられたのは近藤健介(修徳学園中→横浜高→日本ハム)だ。ここには「高校でも活躍が楽しみな中学野球名鑑」も掲載されているので要チェック。

 そして巻末には、プロ野球の話が中心だがNHKの人気番組『球辞苑』への出演でおなじみのナイツ・塙宣之氏とキビタキビオ氏の対談を掲載。日本シリーズでパ・リーグ(特にソフトバンク)に勝てないセ・リーグと『M-1グランプリ』で吉本芸人に勝てない東京芸人、関西・東京芸人のツッコミの違いとセパ両リーグの投手の違いといった“お笑いと野球”の共通点など、“目から鱗が落ちる”野球の見方をユニークな持論で展開されている。

 またキビタキビオ氏は“炎のストップウオッチャー”としても『野球太郎』で活躍。この名鑑号でも山川穂高(西武)や村上宗隆(ヤクルト)ら5選手を“本塁打の滞空時間と飛距離”の関連性で徹底分析。あわせてご覧あれ!

 今回はドラフト関連を中心に読みどころを紹介したが、もちろん12球団の戦力分析とともに展開するプロ野球の選手名鑑も読み応えあり。この1冊を片手に球春到来を待とう!

文=山本貴政(やまもと・たかまさ)