美容と健康について話題に上がるのは、糖質や脂質、代謝にかかわるビタミンB群、抗酸化作用を持つビタミンACEなどが多いでしょう。では、ビタミンDについて、少しでも意識したことはありますか?ビタミンDがどんな働きをするか知っていますか?実は、近年、世界的にビタミンDについての研究が進み、人間の体における働きや、不足によって生じる問題が心配されてます。

生理のたびに気持ちが沈んでしまう、妊娠を望んでいるのになかなか実現しない…。そんな悩みの陰に潜んでいることが多いのがビタミンD不足。今回は、女性にとって重要な栄養素、ビタミンDについての知識を深めましょう。

ビタミンDはホルモンの一種

ビタミンDと言えば、カルシウムが骨に吸着されるのを促す働きが知られているのではないでしょうか?しかし、それ以外にも、女性にとって重要な働きを担っています。

その一つが、性ホルモンとしての働きです。ビタミンDは、ビタミンという名前ですが、女性ホルモンや男性ホルモンといった、ステロイドホルモンと構造がよく似ています。そのため、近年ではビタミンDはホルモンの一種と考えられるようになり、生理や妊娠に大きくかかわっているとされ、不足するとホルモンの働きが低下し、不妊、生理痛が起こりやすくなるほか、骨粗しょう症のリスクも高まります。

ビタミンDの強化で生理痛が緩和!

生理痛のある女性を対象にした研究では、ビタミンD(活性型)を摂取した群の女性は、2カ月後には40%が生理痛が軽減され、鎮痛剤の服用が不要になったという報告もあります。アメリカでは、加工食品の過剰摂取や魚介の摂取不足、紫外線の過剰カットなどの影響で、体内のビタミンDが不足している女性が多いことを問題視し、摂取量の上限値を上げることを進める運動が高まっているほど。

日本でも、厚生労働省研究班による調査で「生理痛によって生活に支障がある女性の割合が27%(20〜40代)」という報告があったことを考え合わせると、ビタミンD不足について意識してみることが必要な段階にきているのかもしれません。

ビタミンDを強化するなら、鮭、しらす、青魚、きのこがオススメ

ビタミンDを多く含んでいるのは、鮭やしらす、サンマやイワシなどの青魚。乾燥キクラゲやシイタケ、生のマイタケやエリンギにも含まれているので、組み合わせて食べるとよいでしょう。ビタミンDは脂溶性なので、油と合わせて調理することで効果的に吸収されます。

例えば、鮭とマイタケのオリーブオイルソテー、しらすを食べる時はオリーブオイル、レモン汁をかけるのも効果的。きのこ類は、天日に干すことでビタミンDの量が増えるので、調理の前に数時間太陽に当てる習慣をつけるといいでしょう。

ビタミンDは骨粗しょう症対策や更年期症状対策にも必須。まだ若いから大丈夫と思って不足し続けていると、将来ツライ思いをすることになるかもしれないので、コツコツこまめに取り入れる習慣をつけましょう。

ライター:藤岡操(栄養士)