大学入学共通テストが15日朝、全国で始まった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急拡大を受け、試験会場では消毒や換気のほか、待機医師の増員など感染対策を強化する動きもみられた。志願者は約53万人に上り、受験生たちはマスク姿で試験に臨んだ。

マスク姿で試験に、大学入学共通テスト始まる…志願者53万人

大学入学共通テストに臨む受験生ら(15日午前9時12分、兵庫県西宮市の関西学院大で)=杉本昌大撮影

 15日は地理歴史・公民、国語、外国語、16日は理科と数学が行われる。追試験は全47都道府県に会場を設け、1月29、30日に行う。

 会場となる大学などでは、オミクロン株などの感染拡大を受け、待機する医師や看護師の増員、受験生同士の間隔を広く空けるため会場を増やすなどの対応に追われた。

 受験生には大学入試センターが、マスクで鼻と口を覆うことを義務付けた。昨年の共通テストで、マスクから鼻を出した受験生が監督者から繰り返し注意を受け、不正行為と認定されるトラブルがあった。

 濃厚接触者とされた無症状の受験生は「PCR検査が陰性」「当日も無症状」などであれば、別室受験が認められる。文部科学省は今月、「公共交通機関を利用せずに会場まで行く」という要件を一部緩和し、条件付きでタクシーなどの利用を認めた。別室では、席は2メートル以上の間隔を空ける措置を取る。

 さらに文科省は今回、新型コロナ感染などで共通テストの本試験、追試とも受けられなかった受験生に対し、各大学が個別試験や2次試験だけで合否判定するよう異例の要請を行った。

 センターによると、志願者数は53万367人で前年度より4878人減った。利用する国公私立の大学・短大・専門職大学は、過去最多の前年度に次ぐ864校だった。

 共通テストは、31年続いた大学入試センター試験の後継として昨年スタートし、今年は2年目。センター試験と同じマークシート式で行われるが、複数の資料から答えを導くなど、知識だけでなく、思考力や判断力などをより重視した問題が出題される。