幕末・明治初期のイタリア公使夫人として来日した女性による旅行記とスケッチが、イタリア・トリノ県の子孫宅に残されているのを、大阪大のベルテッリ・ジュリオ・アントニオ准教授(日伊交流史)が確認した。

 開国期に外国人女性が本格的に日本の内陸部を旅して書いた旅行記としては、英国人イザベラ・バードのものが最も早いとされてきたが、9年遡る時期の貴重な記録だ。

 女性はフランス・パリ生まれで、初代イタリア公使のビットリオ・サリエ・ド・ラ・トゥール伯爵の妻マティルド(1838〜1911年)。伯爵は1869年(明治2年)6月8〜28日、養蚕視察のために現在の群馬、埼玉両県を旅し、マティルドも同行した。