将棋界の最高棋戦で、羽生善治竜王(48)に広瀬章人八段(31)が挑戦する第31期竜王戦七番勝負第1局(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)が11日から東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われ、12日午後7時23分、羽生竜王が141手で勝った。通算タイトル100期に向けて好スタートを切った。

 角換わりの戦型となった本局は、先に攻勢をかけた羽生竜王に対し、広瀬八段も馬をつくって先手陣に迫った。羽生竜王が巧みな指し回しでペースをつかんだが、決めきれず、緊迫した終盤戦を迎えた。羽生竜王は挑戦者の攻めをしのぎ、大熱戦を制した。

 解説の阿久津 主税 ちから 八段は「羽生竜王が歩頭の▲2四桂(87手目)など気付きにくい手を繰り出し、難解な中盤戦から抜け出しました。最後はもつれたものの、逃げ切りました」と総括した。第2局は23、24日、福岡県福津市の「 宮地嶽 みやじだけ 神社」で行われる。