俳優の綿引勝彦さんの死去にあたって、妻で女優の樫山文枝さん(79)が談話を発表した。

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 足かけ三年の療養でしたが、「どなたにも病気のことは、言わないでほしい」と本人の強い意志で突然の報告となったことをお びいたします。

 家と信州の山小屋で息抜きしながら花を植えたり好きな将棋をしながら過ごしてまいりました。きちんと身の回りの整理をしながら、先生にも「よく頑張ってらっしゃいます」とほめていただく程見事でした。夢うつつの中で、将棋を指していたのでしょうか、「投了すると伝えてくれ」とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか。最期は眠るように逝きました。

 どうしてこうなったのかと嘆いたりもしましたが、仕方ないよとなぐさめあいながら、とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした。

 お世話になりました皆さまに厚く御礼申し上げます。

 二〇二一年一月十二日 樫山文枝