北海道函館港沖で第1管区海上保安本部の巡視船に固定されていた北朝鮮籍とみられる木造船は8日午後、エンジンをかけて1時間余り逃走するように航行した。

 巡視船に固定していたロープの一部が切断されており、同本部は乗組員から事情を聞くなど経緯を調べている。

 木造船には北朝鮮国籍の乗組員が乗っており、午後3時25分頃、エンジンを突然かけ、航行を始めた。同本部の船艇、ゴムボート計5隻が追跡して停船を求め、午後4時40分頃に再び巡視船に横づけされ、固定された。

 木造船は、11月30日からこの海域で同本部などの任意の立ち入り検査を受けているが、 かじ などが壊れており、長距離の航行は難しいとみられる。乗組員10人のうち1人は腹痛を訴えて札幌市内の病院に入院、別の1人は「人間関係のトラブル」を理由に巡視船に保護されており、自力航行した際には8人が乗っていた。