東京五輪のマラソンのテスト大会「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」が5日、札幌市内の五輪本番のコースを使って開催される。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会にとっては本番に向けた貴重な機会で、運営面の検証を行う。4日には組織委の森泰夫・大会運営局次長が市内で記者会見し、新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、改めて沿道での観戦自粛を訴えた。

沿道観戦 自粛訴え

 大会には、ハーフマラソンに男女72人、10キロレースに男女30人の計102選手が出場する予定。ハーフマラソンには海外から4か国計6人が参加する。

 組織委は、感染対策のほか、警備や交通規制の流れなどもチェックする。大会運営には組織委と競技役員が約400人、警備関係、ボランティアなどが約2300人携わる。そのうち約770人は沿道の観戦者に対し、密にならないよう呼びかける役割という。

 海外選手は出国前にPCR検査を受けており、道内へはチャーター機で移動、到着後も貸し切りバスを利用したという。練習も国内選手とは別に会場を用意している。

 森次長は「一度もレースを行わないで安全な大会を行うのは非常に難しい」と、改めてテスト大会の意義を強調した。

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 マラソンの五輪日本代表に内定している男女4人の記者会見も行われ、それぞれ、意気込みを語った。

 男子の服部勇馬選手(トヨタ自動車)は、北海道大学構内でカーブが連続することに触れ、「しっかりと見ていきたい」とポイントに挙げた。

 2017年の北海道マラソンで優勝した女子の前田穂南選手(天満屋)は「北海道は良いイメージがあるので、(テスト大会でも)良いイメージをつけたい」と話し、18年の北海道マラソンで初マラソンで優勝した鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)は「初マラソンの時の感覚がよみがえってきた。自分らしい走りがしたい」と語った。

 一山麻緒選手(ワコール)は「今の状態で自分がどれくらい走れるのか楽しみ。ベストが尽くせたら」とリラックスした表情で語った。