【リオデジャネイロ=田口直樹】メキシコ国内を北上している大規模な移民集団の出身国である中米のホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルの3国は貧困に加え治安の悪化が深刻で、政府は具体的な対策を講じることができていない。

 3国には「マラス」と呼ばれるギャングが活発に活動しているとされる。南米と北米を結ぶ中間地点に位置するため麻薬取引の中継地点とされ、麻薬犯罪組織間の抗争による殺人事件も多発している。

 ギャングは、仕事がない若者や子供を組織に勧誘し、断られると殺害することもある。また、企業からはみかじめ料を徴収しており、支払いを拒否された場合、暴力の標的にするという。

 こうした事態を3国は問題視しているが、資金や人材に乏しく、治安は改善されないままだ。このため、多くの国民が脱出する事態となっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、中米3か国の米国への亡命申請者は2007年の3万3240人から17年には6・5倍の21万6777人に増えた。