タス通信などによると、ロシアのプーチン大統領は18日、ロシアがウクライナ南部クリミアを一方的に併合してから9年となったのに合わせて現地を訪問した。昨年2月のウクライナ侵略開始以降、プーチン氏がクリミア入りするのは初めてで、死守する構えを内外にアピールする狙いとみられる。
プーチン氏は18日、露海軍黒海艦隊の拠点でもあるセバストポリを訪問し、児童施設や芸術関連の教育施設などを視察した。プーチン氏は17日、オンライン会合で、ウクライナがクリミア奪還を目指していることを念頭に「脅威を断ち切るためには何でもする」と述べていた。
一方、18日に予定されていたモスクワでの大規模集会は直前に中止された。ウクライナの攻撃を警戒したとの見方もでている。ウクライナ軍は無人機を使って露領内深くへの攻撃を展開しているほか、露南部ロストフ州にある情報機関「連邦保安局」(FSB)の建物では16日に爆発が発生した。