【ソウル聯合ニュース】「僕たちはこの曲を再充電プロジェクトと呼んだりしました。多くの人にとって再充電になり、『バッテリー』を束の間でも満たすことができればと心から願っています」(リーダーのRM=アールエム)――。

 韓国人気グループのBTS(防弾少年団)が21日、デジタルシングル「Dynamite」を全世界同時リリースした。BTSはリリースに先立ち同日開いたオンライン記者会見で、新型コロナウイルスが流行する中、同曲が「皆を幸せにする『癒やし曲』になればいい」と思いを語った。

◇「希望と応援のメッセージを伝えたかった」

 JIN(ジン)は「Dynamite」について「希望と応援のメッセージを、僕たちが一番うまくやれる歌とダンスで伝えたかった。今まさにBTSが皆さんに贈りたい曲」と力強く語った。

 SUGA(シュガ)は「走っていて転んだような気分になる今日この頃でしょう。そうした全ての人々に捧げる曲。『明かりを照らす』という意味の『Light it up』という歌詞が、多くの人々の力になれば」と言葉を添えた。

 「たくさんの人が聴いて肩を揺らすはず」(SUGA)、「ダンスしながら楽しい気分でレコーディングした」(RM)というメンバーの言葉通り、「Dynamite」はディスコポップジャンルの軽快ではつらつとした曲だ。

 メンバーらは同曲について、「試み」「チャレンジ」といった表現をたびたび口にした。

 デジタルシングルという形式からして、BTSにとっては思い切ったものだった。RMは、もともと「Dynamite」の発売は計画になく、年内にリリース予定のニューアルバムを準備する中で出会った曲だと紹介した。J−HOPE(ジェイホープ)は「聴いた瞬間にいい感じがした」と話し、ニューアルバムに収録して公開するよりも、いま皆と楽しみたいと思い、シングルとしてリリースすることになったと説明した。

 デビュー以来で初めて、曲全体を英語で歌ったこともチャレンジだった。JINは「英語の歌詞は簡単ではなかったけれど、以前に制作した曲とはまた違った雰囲気を感じられる」と伝えた。

 新曲の初ステージは、31日の米音楽授賞式「MTVビデオ・ミュージック・アワード」で公開する。「アメリカン・ミュージック・アワード」「ビルボード・ミュージック・アワード」「グラミー賞」など米国の著名な音楽授賞式に出席したBTSも、初めて立つ舞台だ。RMは「緊張するし、わくわくする。ベストを尽くしてステージを披露したい」と言葉に力を込めた。

◇「僕たちがいるべき場所はステージの上」

 「Dynamite」は、新型コロナの影響でワールドツアーが中止になったBTSにとっても突破口であり、一筋の光だった。

 JIMIN(ジミン)は、ステージに立ちたくても立てず「気が抜けて、無力感を感じていた」と言い、「無気力を乗り越える突破口が必要だったところに、新たなチャレンジの機会を得たと思う」と語った。

 苦しい時期は、BTSの音楽に対する態度にも影響を与えたという。

 SUGAは、6月にオンラインコンサートを開催し「色々なことを感じた」と振り返った。「BTSがいるべき場所はステージの上。歌を歌い、踊ることこそ、BTSの本来の姿ではないかと思った」という。

 V(ブイ)は「音楽とパフォーマンスで、多くの人に癒しと感動を贈りたいという気持ちが一層強まった」と話し、RMは「コロナが活動にブレーキをかけたけれど、その時間は音楽をつくるだけでなく、僕たち自身について深く考える機会になった。そのおかげで『Dynamite』が世に出ることができた」と語った。

 BTSは先ごろK―POPアーティスト育成番組「I―LAND」に出演し、デビューを目指す参加者たちの悩みにアドバイスする役を担った。J−HOPEは「初心を忘れず、より深く悩みながら前に進んでいかなくてはと思った」と明かし、JUNG KOOK(ジョングク)は参加者たちに「自分をもっと愛して、自信を持ってほしい」とメッセージを送った。

 初の英語曲となるだけに、「Dynamite」の北米市場での記録にも関心が集まっている。だが、メンバーらは「たくさんの人の力と癒しになることが目標」(SUGA)、「新たな記録を得れば、さらなる発展に向けた力になるだろう」(JIN)と語るにとどめ、具体的な目標には触れなかった。

 BTSは今年10〜12月期のニューアルバム発売を予告している。Vは「もっと『BTSの香り』がするアルバムとコンテンツが出るはず」と表現してみせた。JIMINは「ニューアルバムには、これまでのどのアルバムよりもメンバーたちが一生懸命参加した。ARMY(BTSのファン)の皆さんが待っているので、がんばって早く出せるようにしたい」と語った。