【順天聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大は、平穏だった日常を一瞬で変貌させた。その気になればどこかにふらりと旅立つことができた暮らしの余裕は消え、ただ生き残ることだけが日常を支配した。

 コロナと共存しなければならない「ウィズコロナ」時代を迎え、自然に親しめる観光地が注目されている。近ごろはコロナを忘れて休息や文化体験を楽しめる場所として、南西部の全羅南道順天市が脚光を浴びている。

 

 順天市は2018年に市内全域が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域に指定され、ラムサール条約で湿地都市として認められた。

 千年の歴史を持つ山寺の仙巖寺は、ユネスコ世界文化遺産として登録された。

 自然のままの姿を保っている順天湾の干潟や楽安邑城も、ユネスコの世界文化遺産登録を控えている。

 ユネスコも認めた順天は、どこを歩いても心に平和をもたらしてくれる。

 

 

 曹渓山の山すそにある松広寺と仙巖寺は、森と渓谷に沿って歩きながら思索にふけり、心の余裕を取り戻すのによい場所だ。

 松広寺は韓国で最も多く高僧を輩出した三宝寺刹の一つ、僧宝寺刹として名高い。仏教を学ぶ海外の僧侶もよく訪れる。

 韓国を代表する天台宗の中心寺刹である仙巖寺は、入り口からうっそうとした森と渓谷が広がる。

 渓谷に沿って歩くと、「韓国で最も美しい」と形容される虹の形の橋、昇仙橋(宝物400号)に出会える。

 円通殿の塀の裏にある白梅と覚皇殿の紅梅は、天然記念物第488号に指定されている。

 

 楽安邑城は朝鮮王朝時代の代表的な地方計画都市で、600年の歴史と伝統が息づく韓国3大邑城の一つだ。

 こぢんまりとしたわらぶき屋根の家や曲がりくねった石垣の道、村を囲む城郭まで朝鮮王朝時代の姿がよく保存されており、現在も約100世帯が実際に住んでいる。

 楽安邑城は「2019年韓国観光の星」に選ばれ、米CNNテレビが選ぶ代表観光地16選、文化財庁が選ぶ家族向け旅行地32選にもその名を連ねた。

 

 順天市は、仙巖寺、楽安邑城など世界文化遺産の探訪とあわせて朝鮮半島固有の相撲「シルム」、伝統文化の「綱引き」、伝統歌唱「パンソリ」、民謡「アリラン」、伝統芸能「農楽」、越冬用のキムチ漬け「キムジャン」、伝統舞踊「カンガンスルレ」など韓国の無形文化遺産をともに楽しめる世界遺産ブランドツアーを準備している。