【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、韓国中部の忠清北道・鎮川の国家代表選手村の申致容(シン・チヨン)選手村長は17日、各競技の指導者とともに対策懇談会を開いた。

 

 申氏は、選手村の近くで新型コロナウイルスの感染者が発生していることについて「感染者と動線が重なっただけも感染の憂慮が大きいため、選手と指導者が選手村から外出することを今週だけでも全面禁止するか、管理を強化する計画だ」と明らかにした。

 また、選手村で勤務する協力業者の多くが近くに居住しているとして、協力業者に対し消毒の徹底を要請する考えを示した。

 鎮川選手村が新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために管理を始めてから、18日で50日目を迎える。

 大韓体育会(韓国オリンピック委員会)と鎮川選手村は、旧正月の連休を終えて選手と指導者が選手村に戻った1月28日から入り口に発熱を感知するサーモグラフィーと手指消毒剤を設置し、新型コロナウイルスの流入を防いだ。 

 その後も各競技の協会や連盟関係者らの選手村への出入りを制限し、メディアの取材も不可とするなどの対策を講じた結果、16日まで選手村での感染者は出ていない。

 

 外出や外泊をした場合に再び選手村に戻る手続きが複雑なため、選手や指導者はなるべく外部に出ずに選手村の中だけで生活している。外食も減り、週末にはトレッキングをしてストレスを解消しているという。

 選手村のコントロールタワーである申氏は、「仕事でたまに外出するのを除いて、私も4週間家に帰れていない」と話した。

 新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)により東京五輪の開催が不透明になったことも、選手と指導者を気落ちさせている。

 申氏は「事態が長期化して東京五輪の中止や延期が取り沙汰されており、選手や指導者ももどかしさを感じている」とし、「目標が揺らいだことでトレーニングへの集中力も落ちている」と説明した。

 また、「五輪が中止、または延期されるという記事が出ただけでも、選手村のあちこちでざわめきが起こるのが現実だ」と嘆いた。

 東京五輪の開幕に合わせて4年間準備してきた選手と指導者は、五輪の中止や延期の知らせに動揺せざるを得ない。

 申氏は「選手と指導者のストレスは相当なものだが、東京五輪の運命が決まる時までわれわれは前だけを向いて行こうと選手や指導者を励ましている」と述べた。