【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が自身のフェイスブックで、23日に死去した旧日本軍の慰安婦被害者、金君子(キム・グンジャ)さんの冥福を祈った。

 文大統領は「金君子ハルモニ(おばあさん)の冥福を祈る。16歳で拉致され中国に慰安婦として連れて行かれ、ひどい苦難を味わった。のちに日本の戦争犯罪を証言し、寄付を通じて人を助けることに生涯献身した」と書き込んだ。

 文大統領は当時野党の「共に民主党」の代表だった2015年12月末、韓国人被害者が共同生活を送る施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)を訪ね、金さんにも会っている。これを振り返りながら、「『被害者はわたしたち』とおっしゃった姿を覚えている。すべての苦痛から解き放たれ天で安らかに過ごしてください」と記した。 

 金さんは中国吉林省・琿春の慰安所に連行され、1945年に日本の植民地支配から解放されるまでの3年間、苦難を強いられた。その間、7回自殺を図っている。

 2007年に米下院の公聴会で自らの経験を証言した。また、韓国政府からの賠償金などを貯め、非営利財団やナヌムの家、カトリック団体などに計2億5000万ウォン(約2500万円)を超える寄付をした。韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が慰安婦問題の解決を求めて毎週ソウルの日本大使館前で開催する「水曜集会」にも出席し、被害者の実情を訴えてきた。