【ソウル聯合ニュース】日本が19世紀後半に独島を自国の領土と認識していなかったことを示す地図を掲載した日本の検定教科書を、韓国の専門家が確認した。

 東国大のハン・チョルホ教授(歴史教育学)は政府系シンクタンクの東北アジア歴史財団独島研究所が3日に開催した発表会で、岡村増太郎が1886年に編纂(へんさん)した地理教科書「新撰地誌」の内容を紹介した。「新撰地誌」巻3のアジア地図は、日本の国境を赤い線で表示しているが、鬱陵島と独島の海域は日本の領土から確実に外れている。

 ハン氏は「アジア地図に隠岐諸島はあるが、鬱陵島と独島は描かれてもいない。独島を日本領土と認識したならば、島を描いて国境線をもっと上に引いていただろう」と指摘。その上で、「一般的に国境線は、すべての地理情報を総合して表示するという点で、当時日本が独島を認識していなかったことが一層はっきりした」と述べた。

 「新撰地誌」には日本総図もある。これについてハン氏は「朝鮮の東海岸に名前が記されていない二つの島があり、(周りの)横線を見ると朝鮮の領域であることが分かる」とした。日本総図を独島が朝鮮領という事実を示す間接的な証拠だとするなら、アジア地図は日本が独島の領有権を考えていなかったことを証明する直接の論拠になり得ると強調した。

 ハン氏はまた、「(新撰地誌の)巻2〜4は日本文部省が検証した教科書という点が重要だ」と指摘。検定を受けたことで、個人の見解ではなく日本政府の立場と見なすことができるとした。