【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日に国会で行った施政方針演説で、朝鮮半島の平和定着、朝鮮半島の非核化、韓国主導による南北問題の解決、北朝鮮核問題の平和的解決、北朝鮮の挑発への断固たる対応という朝鮮半島問題に取り組む上での五つの原則を提示した。

 文大統領はまず、朝鮮半島の平和定着に向け「いかなる場合でも武力衝突があってはならない」とし、「朝鮮半島では韓国の事前同意のない軍事行動はあり得ない」と断言した。米朝間で軍事的緊張が高まっている中、軍事衝突の阻止に注力する姿勢を示した。

 朝鮮半島の非核化方針も改めて提示した。1991年の南北による朝鮮半島非核化宣言に触れ「北の核保有国としての地位は容認も認定もできない」として北朝鮮に核放棄を迫った。文大統領は一方で、独自の核武装や米戦術核の朝鮮半島再配備を求める一部の保守勢力の動きを警戒し、「われわれも核を開発、保有しない」と述べた。

 韓国主導による南北問題の解決を目指す姿勢も鮮明にした。朝鮮半島問題の直接の当事者として、韓国が主体となって南北関係を改善していくという「運転者論」を重ねて表明したものと受け止められる。文大統領は「わが民族の運命はわれわれが自ら決定すべきだ。植民や分断のように、われわれの意志と関係なく運命が決められた不幸な歴史を繰り返さない」と強調した。

 文大統領は続けて北朝鮮核問題の平和的解決に言及し、国連安全保障理事会や韓米日が主導する制裁と圧力はそれ自体が目的ではなく、北朝鮮を対話に復帰させるための手段であることを明確にした。また、米国はもちろん国際社会もこうした認識を持っていると説明した。

 北朝鮮の度重なる核・ミサイル挑発に断固として対応する姿勢も示し、北朝鮮への抑止力を強めるため「圧倒的な力の優位を確保すべきだ」と訴えた。「強固な韓米同盟を土台に国際社会とも積極的に協力する」とも述べた。

 文大統領は、北朝鮮核問題など安全保障にかかわる問題に対する与野党の協力を訴えた。また、こうした流れで与野党と政府が参加する常設の「国政協議体」の構成を重ねて促した。