【ソウル聯合ニュース】芸能界や元政府高官の性的接待問題などを受けて韓国の担当閣僚が19日、緊急会見を行い、国民に謝罪するとともに、疑惑を徹底的に調査する方針を明らかにした。これらの疑惑を巡っては「特権層」と「権力機関」の癒着が取り沙汰されており、国民は捜査機関への不信感を募らせている。

 警察庁を管轄する金富謙(キム・ブギョム)行政安全部長官は会見で、人気グループBIGBANG(ビッグバン)の元メンバー、V.I(ヴィアイ)さんが役員を務めたクラブ「バーニングサン」側と警察の癒着疑惑について、「違法行為を根絶すべき一部警察官の癒着疑惑まで浮上したことについて(警察を管轄する)行政安全部の長官として深く謝罪する」とし、「警察官の癒着・不正が事実と判明すれば、地位を問わず厳罰に処するつもりだ」と言明。「(警察)組織全体の命運をかけなければならない状況」との認識を示した。

 警察によると、同クラブ内での麻薬使用や性犯罪、警察との癒着疑惑に152人で構成された合同捜査チームが捜査を行っている。

 一方、共に会見した朴相基(パク・サンギ)法務部長官は女優の故チャン・ジャヨンさんが事務所から性的接待を強要されたとのメモを残して2009年に自殺した事件、金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官が建設業者から性接待を受けた疑惑について、「韓国社会の特権層で発生した事件」だとし、「検察や警察がずさんな捜査をしたり真相解明を阻み隠蔽(いんぺい)したりした状況が見えることから、国民の怒りを招いた」と指摘。「検察過去史委員会」の要請を受け入れ、今月末が期限だった同委員会の活動期間を2カ月間延長する方針を明らかにした。

 韓国検察は2017年末、過去の事件の真相究明を行う検察過去史委員会を発足させ、翌年にチャンさんの事件や金氏の疑惑などを調査対象に指定。活動期間を延長しながら調査を進めてきた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月18日、金長官と朴長官からバーニングサンを巡る疑惑をはじめ3件について報告を受け、「警察と検察の指導部が組織の命運をかけて責任を取るべきこと」として、徹底した捜査を指示していた。