【ソウル聯合ニュース】韓国の軍当局は1日、朝鮮戦争の激戦地だった南北非武装地帯(DMZ)の「矢じり高地」(江原道・鉄原)で戦死者の遺骨の発掘に着手する。南北は昨年9月の南北首脳会談を機に結ばれた軍事分野合意書で今年4月1日から遺骨の共同発掘を始めることで一致していたが、北朝鮮が消極的な態度を示しており、韓国は事前準備として、矢じり高地で昨年実施した地雷撤去の追加作業と基礎的な発掘作業を単独で進めることにした。

 韓国軍の関係者は「北側が遺骨の共同発掘に応じればきょうからの作業に絡めすぐに進行できるよう、事前に準備するものと考えればよい」と話した。韓国側の遺骨発掘団約100人が作業にあたる。この地域を管轄する陸軍第5師団長が作業を総括、部隊の大佐級の将校が現場で指揮を執り、国防部の遺骨発掘団長も支援するという。

 南北は遺骨の共同発掘に向け、昨年末までに同地域の地雷撤去作業を進め、南北の作業地域をつなぐ道路も開通させた。

 ところが北朝鮮は今年に入り消極的な態度に転じ、南北の軍事対話は円滑に進んでいない。当初は2月末までに南北それぞれ遺骨発掘団を構成して互いに通知する予定だった。韓国国防部は3月6日に韓国側の発掘団を構成したと北朝鮮に通知したが、北朝鮮からはこうした通知がない。

 国防部は同月18日、遺骨発掘や漢江河口での民間船舶の自由航行など南北軍事合意の履行に向け将官級軍事会談の開催を北朝鮮に提案したが、これに対する返答もない。