【釜山聯合ニュース】韓国と日本の対立が長期化する中で両国の民間人が手を取り合い、30日に長崎県対馬市で「対馬宣言」を発表する。韓国・釜慶大の姜南周(カン・ナムジュ)元総長が24日、明らかにした。

 この宣言は、朝鮮王朝時代に日本に派遣された外交使節「朝鮮通信使」の関連資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されてから2年を迎えることを受け、記念行事を兼ねて行われる。

 韓国からは南松祐(ナム・ソンウ)釜山文化財団前代表理事と姜氏らが宣言文作成と署名者として出席。日本からは対馬市のNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」の松原一征理事長、仲尾宏・京都造形芸術大客員教授らが出席する。

 朝鮮通信使は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)により断絶した国交を回復するため、江戸幕府が朝鮮王朝に派遣を要請した外交使節団で、1607年から1811年まで12回にわたり日本を訪問した。

 2017年、韓日の共同申請により、両国に残されている外交文書や文化芸術品などの文化財333点(韓国側124点、日本側209点)がユネスコの世界記憶遺産に登録された。

 

 今回の対馬宣言は朝鮮通信使の平和精神を受け継ぎ、韓国と日本が対立を乗り越えて互いに信頼し、協力して未来に進もうとの趣旨で行われる。

 対馬は韓国から最も近い日本の島で、朝鮮通信使が初めて日本の地を踏んだ場所だ。

 姜氏は「対馬は韓日関係が悪化した時に調整役を務め、関係を改善した長い歴史を持つ場所だ」とし、「韓国からは昨年1年間に40万人を超える観光客がここを訪れたが、最近韓日の対立が深まり、訪問客が急減して観光収入に打撃を受けている」と説明した。